久しぶりに畑に出た。最近用事があるときは、浜松市内ではなく、静岡市ということが多くなった。車で行っても、東海道線の鈍行で行っても、1時間以上はかかる。そうなると、畑に出る時間はとれない。▲また今は梅雨の季節である。最近は梅雨の様相も大きく変わり、夜強い雨が降り、昼間は晴れということが多くなっている。昔のように一日中弱い雨が降り続くということはない。前夜に強い雨が降ると、いくら晴れても農作業には適さない。せいぜい草をとるくらいだ。▲しばらくぶりに畑に行くと、みどりに覆われていた。雨が降ると、みどりの領域がいっきょに広がる。除草してあった瓜の苗を植えたところは、どれが瓜の苗かわからないほどみどりであった。▲これから夏に向けて、農作業は雑草との闘いである。強い太陽光線の下、汗にまみれての農作業は、ある意味危険である。実際畑で倒れて亡くなられた方もいると聞いている。だから必ずペットボトルを持参する。1本は必ずなくなる。▲今日は、しかしその用意がなかった。まだ農作業用のペットボトルを購入していない。昨夜は弱い台風が通過したようだ。風も吹き雨も降った。しかし朝から雨は降らず、太陽も何度か顔を出したので畑にでたのだが、気温は30度を超えていた。しばらくするとめまいがしてきたのであわてて帰宅した。油断大敵である。おそらく軽い熱中症になったのだろう、気分が悪く睡魔が襲ってきた。▲みどりに覆われた畑は、目には優しいかも知れないが、肉体にとっては命取りにもなりかねないものだ。明日はペットボトルを買いに行こう。まだあの世にはいきたくはない。
島村抱月の「復活」、その劇中歌「カチューシャの唄」を歌ったのは、松井須磨子である。作曲は、中山晋平であった。そしてその楽譜の装幀を担当したのが、竹久夢二である。中山晋平と竹久夢二との交遊を調べようと、この本を借りて読んだ。昨日借り出して、今読み終えた。
夢二への言及はほとんどないが、しかしこの本で中山晋平という作曲家の全体像を知ることができた。とても才能のある、魅力的な人物であった。彼が作曲した楽曲をみていくと、あるいは聞いてみると、幼い頃に聞き知ったものが多いことに気付いた。
日本の音楽史、歌謡曲や童謡の歴史について私は全く無知であったが、中山晋平の人生と彼を取り巻くその世界が、時代状況を踏まえて興味深く描かれていた。私の知識の世界が大きく広がった。著者に感謝である。
夢二の資料集めにはならなかったが、とても面白く、250頁余の本だがさっと読める。文章がいいからでもあるが、晋平とその世界に関わる資料を渉猟し、それを背景に描いているので、内容もとてもよかった。
夢二への言及はほとんどないが、しかしこの本で中山晋平という作曲家の全体像を知ることができた。とても才能のある、魅力的な人物であった。彼が作曲した楽曲をみていくと、あるいは聞いてみると、幼い頃に聞き知ったものが多いことに気付いた。
日本の音楽史、歌謡曲や童謡の歴史について私は全く無知であったが、中山晋平の人生と彼を取り巻くその世界が、時代状況を踏まえて興味深く描かれていた。私の知識の世界が大きく広がった。著者に感謝である。
夢二の資料集めにはならなかったが、とても面白く、250頁余の本だがさっと読める。文章がいいからでもあるが、晋平とその世界に関わる資料を渉猟し、それを背景に描いているので、内容もとてもよかった。