オリンピックには、いろいろなものが来るのですね。
半藤さんの遺書?
半藤さんが選んだこれは!ということばを挙げ、それについて説明を加えながら1945年に終わった戦争の本質を暴いていく。
「人間の眼は、歴史を学ぶことで はじめて開くものである。」
「戦争は、国家を豹変させる、歴史を学ぶ意味は そこにある。」
この言葉が、半藤さんの自筆で書かれている。その通りだと思う。戦争を体験した半藤さんが、見聞きしてきたことを戦争の歴史のなかに位置づけ、戦争というものがどれほど無謀で馬鹿な所業であるかを説くのである。
こんなことも紹介されていた。三枝昂之という歌人の短歌。
「沖縄県民斯ク戦ヘリ」 「リ」は完了にあらず県民はいまも戦う
太田実の「沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを」を打電して、自決した。しかし自民党・公明党政権の「御高配」はまったくなく、いまもって差別と抑圧の施策を展開している。半藤さんも、「いまの自民党政権たるや工事費1兆円以上をかけて辺野古の米軍新基地の建設を、沖縄の人びとの心のうちを無視して強行している」(134)と記す。
自民党・公明党政権のこのひどい政策を支持する日本人が、数多いることに私は本当に信じられないと思う。
170頁あまりの薄い本である。
もうじき8月。
八月や六日九日十五日
がやってくる。