昨日の『東京新聞』トップは、「神宮外苑景観ピンチ」である。
東京五輪で、「合法的に」(?)神宮外苑を破壊し始めたが、さらにそれに加速度がつくようだ。高層ビルを建設するために、神宮外苑の樹木を約1900本のうち1000本を伐採する計画だ。
この計画を推進するのは、あの三井不動産、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事、そして明治神宮である。明治神宮もカネに目が眩んだと見える。日本スポーツ振興センターも、である。何度も書いているが、スポーツには利権が絡まりついている。
私は東京になんか住む気持ちは皆無だから、どうにでもなれという心境ではあるが、しかし昔見た景観が破壊され、資本とそれに群がるカネの亡者たちが動き回る姿には怒りを持ってしまう。
東京都民は、しかし、そういうことを推進する知事を選出し続けているのだから、仕方ない。
日本の支配層は、ネトウヨと共に、口では「伝統を守れ」などと叫ぶが、それは口だけ。口では何とでも、無責任なことをも言える。問題は、行動だ。そういうことを判断できる人士は、少なくなっている。