私はこういう記事を読んでも全く異和感を持たない。なぜなら連合の成立それ自体が、旧民社党・同盟の主導権によって結成されてきたからだ。旧民社党・同盟の基本原則は「反共」である。「反共」のためには、支配層と手を組み、同盟系労組は経営者とタッグを組んで「健全なる労働組合」(憲法28条や労働組合法が想定していない組合の在り方)をつくってきた。
労働組合の組織率が低くなっているのはあたりまえで、組合は会社とは別の労働者監視組織と化しているからだ。
連合は、今や自民党と手を組もうとしているのだろう。国民民主党もその方向に向かい、そのあとから立憲民主党もついていくことだろう。かくて、21世紀版大日本産業報国会ができあがり、そのあと大政翼賛会がつくられ、ふたたび日本を破滅に導いていく。
日本人は、まことに歴史から学ばない。
連合、参院選で異例の対応 基本方針で支援政党を明記せず…立民・国民とは「連携」
【追記】自民党組織運動本部長と連合会長が極秘会談をしたという。私は、芳野会長はいずれ自民党の全国区から参院選に立候補するのではないかと推測する。