浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

死の報せ

2018-08-15 22:50:23 | その他
 学生時代の友人逝去の報が寄せられた。K君。3年前、スキルス性の胃がんだということで、千葉県までお見舞いに行った。それからしばらくして、仕事に復帰したという報せを受けた。胃がんを克服したと思っていた。

 大学を卒業してから一度も会っていなかったが、お見舞いに行ってから年賀状のやりとりをしていた。しかしそれも二度で終わりになった。

 K君は弁護士を目指し、司法試験の勉強をしていたが、中途であきらめ中小企業の団体に勤めていた。その方面では大いに活躍していた。

 良き人であった。

 私の知る良き人が亡くなっていく。現実の政治や社会の矛盾に対して、ノンを突きつけていた人が消えていく。寂しさが重なる。

 人間にとって、死はいつかは訪れるものではあるが、いつであるかは不明である。死がみずからの命を奪うまで、生き続ける。

 人間は、主体的に生きているのか、それとも生かされているのか、ふと疑問に思う。I was born.やはり人間の生は、受け身なのか。



 
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『東京新聞』8月14日 社説

2018-08-15 09:44:09 | その他

終戦の日を前に 国家は国民を守るのか

2018年8月14日

 全国が焦土と化した終戦から七十三年。無数の犠牲者が出た。空襲から国民はなぜ逃げられなかったのか。そこから国家と国民の関係が見えてくる。

 「空の要塞(ようさい)」と呼ばれたB29爆撃機が編隊で焼夷弾(しょういだん)をばらまいた。目標は木造の民家だった。東京では一九四五年三月の大空襲から終戦まで六十回を超える被害を受けた。死者約十万七千人。被災者は三百万人にも上った。

 空襲は全国に及び、愛知では約一万人超、大阪では約一万三千人超の死者が出た。広島と長崎の原爆投下の犠牲者は計約二十一万人。空襲による民間人の犠牲者数は四十一万人超といわれる。

◆「焼夷弾は手でつかめ」

 「東京大空襲・戦災資料センター」(東京都)の集計だが、軍事工場で亡くなった人は、軍人・軍属ととらえ除外している。例えば愛知県豊川市の海軍工廠(こうしょう)では、勤労動員の学徒らを含む二千五百人が死亡したというが、四十一万人超の数字には含まれない。

 なぜ、こんな大きな被害を受けたのか。なぜ、国民は事前に避難できなかったのか。疑問を解くカギが当時の「防空法」という法律だ。三七年にできた。敵国の空襲があった場合、その危害を防ぎ、被害を軽減するという目的で制定された。

 「検証 防空法」(水島朝穂、大前治著 二〇一四年)に詳しいが、その本の副題は「空襲下で禁じられた避難」である。

 法改正で国民はB29が到来する前に安全な田舎に疎開できなくなった。疎開を許されたのは、子どもやお年寄り、妊婦らだけだった。国民は都市からの退去を法で禁じられていたのだ。

 応急消火の義務を国民に負わせていたからである。爆弾が落ちてきたら、その火を消せ。バケツリレーと砂で…。

◆「国民が死んでも…」

 「バケツ五、六杯で消せる」「焼夷弾は手でつかめる」…。手袋でつかみ、放り出せというのだが、あまりに非現実的である。驚くべき非科学世界の中で、国民を消防に駆り立てていたわけだ。

 それが不可能であるのは、科学者や軍も政府も当然、知っている。では、なぜ? (1)自ら臨戦態勢につく覚悟を植え付ける(2)「日本軍は弱い」という反軍意識の回避(3)人口流出による軍需生産力の低下や敗北的な逃避観念を生じさせないために「逃げられない体制」をつくる-。前掲書では、そのように説明している。

 ならば、おびただしい死亡者は、国家に殺されたに等しいではないか。国家は国民を守るのか。大いに疑問が湧く。国家は国民の命でなく、国家体制を守ろうとしたのではないのか。

 空襲被害では各地で訴訟が起きた。憲法学者の水島氏は大阪訴訟で証人に立ったことがある。そのとき憲法前文を引いた。「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないように」のくだりだ。次のように述べた。

 <『政府の行為』とは何か(中略)まさに『国民なき防空体制』があった。国民が死んでもいいという極致にまで達してから戦争が終わった>

 「特攻」もそうであろう。志願の形だが「九死に一生を得た」ではなく「十死」を前提とするのは、まともな近代の作戦とはいえない。何千人という若者を死に追いやるだけではなかったか。

 国民が死んでもいい、そんな戦争への反省から日本国憲法の平和主義は生まれたのだ。そのことは重い。引き継ぐべき教訓だ。

 安倍晋三首相の悲願は九条の改憲である。首相にどれだけ戦時下の国民を思う気持ちがあるか。「侵略戦争の定義が定まっていない」など、まるで戦争への反省が聞かれない。

 原爆忌でも核兵器禁止条約に「不参加」と明言し、被爆者団体の怒りを買った。庶民の目線はあるか。

 「戦争ができる国」に進んでいる。集団的自衛権の行使容認しかり、安保法制しかり、特定秘密保護法しかり、「共謀罪」しかり…。強まる国家主義を恐れる。

 首相の父・安倍晋太郎氏は東京帝大に入学するも海軍にとられ、滋賀航空隊に配属された。戦後は外相などを歴任するが、「輝かしき政治生涯」という伝記編集委員会の本などにこう記されている。

◆祖父は反戦・平和の人

 海軍での役目は「特攻」。だが、山口に一時帰郷のとき、首相の祖父・寛からこう言われた。

 「無駄な死に方はするな」

 安倍寛こそ戦前の反戦・反軍部の政治家だったという。大政翼賛会の政治団体から「非推薦」とされても衆院選に当選し、反・東条英機の姿勢を貫いた。

 国民のためと称しつつ、戦争ができる国づくりとは何事か。平和主義を粗末にしないでほしい。



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良き人が先に逝く

2018-08-14 00:13:11 | 政治
 翁長県知事が亡くなられ、昨日告別式が行われた。

 つくづくと、良き人が先に逝くという思いを強くする。「憎まれ者・・・・」ということばが真理性を帯びてくる。

 翁長さんは、沖縄の意志を統一して、頑迷な売国政権と闘ってきた。売国政権は、敵に対しては徹底的にいじめ、友に対しては徹底的に便宜をはかる。翁長県政に対しては、いじめていじめていじめ抜いてきたのだろう。それに抗することはなかなかたいへんだったと思う。

 それが命を縮めたのかも知れない。ご冥福を祈る。
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中国の問題

2018-08-14 00:00:29 | 国際
 中国で、労働者の待遇改善を求めた女性が、何者かに拉致され、行方不明となっているというニュースに接した。

労働者の待遇改善訴えた女性、拉致され不明

 あれっ!中華人民共和国って社会主義国ではなかったの?労働者や農民の生活を第一に考える、そうした政党が政権をとっていたんではなかったか。

 権力を掌握した権力は、みずからの権力に抗議する者たちを抑圧し、弾圧する。それはどの国家でも同じである。

 社会主義国であろうと、資本主義国であろうと、同じである。国家=悪というイメージが強くなって仕方がない。

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シラケてしまう

2018-08-12 09:30:44 | 政治
 地方議会の議員というのは、おいしい仕事みたいだ。議員となっていたいがために、当選しやすい政党政派をわたりあるく。

 そういう人は、風の動向をいつもみている。

 今、彼らには、立憲民主党が当選しやすいと見えているようだ。静岡県では、立憲民主党の組織はほとんどないので、それをつくって地方議会や国会議員に送り込もうという運動が起きている。

 しかしそのなかのメンバーには、風見鶏がいる。市議会議員よりも県会議員にと、政党を変えて県会へ、そのなかで監査委員になりたいと保守政党に懇願、しかしそれがばれて所属政党から放り出され、もう議員はあきらめたとおもっていたら、立憲民主党の組織化に動いている。

 議員として何をしたいかではなく、議員であり続けたいという願望のみで動く。立憲民主党には、そういう輩が集まってきているように思う。

 出たい人より出したい人を、ということばがあるが、その通りだと思う。出たい人は、名誉欲が強く、「世のため、人のため」という気持ちをもたない、「自分のため」という人が多い。

 要するに、政治家ではなく、政治屋である。

 そういう姿をみるにつけ、私はシラケてしまうのだ。
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健康被害増加、サマータイム

2018-08-12 08:45:40 | 映画
 ウソで誘致したオリンピックのために、なんで生活を変えなければならないのか。私はサマータイム導入に反対である。

 『東京新聞』昨日の「こちら特報部」に、「サマータイムで大混乱」という記事があった。

 既に導入されている欧米では、健康被害が増加し、イギリスでは移行期には交通事故が10・8パーセント増加したという。

 本間研一北海道大学名誉教授(体内時計と睡眠)は、「時間のズレに体が適応できず、非常に危険。まずい制度というのが定説で、廃止した国もある。それを導入なんて、誰が言い出したのか」と語っている。

 サマータイム導入は、早起き遅寝の睡眠不足になる、という。

 国民の健康を冒してまでも、安倍政権は、森喜朗と一緒になって、サマータイムを導入するのか。アスリートといわれる諸君は、いったいどう考えているのか。自分たちのために、国民の健康を犠牲にして良いと考えているのか。






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これは読むべき

2018-08-11 22:29:40 | 政治

あの発言は「杉田水脈氏だけの問題」ではない 「自民党と自称保守」を支配している根本思想
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スズキは効率優先

2018-08-11 20:30:54 | その他
 スズキは効率優先、コスト削減に邁進する企業。コストの中には、従業員の給与もはいる。スズキの低賃金は有名である。

 私はスズキの従業員から、スズキ車は買うな、労働者の怨念がこもっているから、といわれたことがある。

  スズキで6400台発覚、「不正検査」続発の衝撃
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スパイ?

2018-08-11 09:16:25 | 政治
 日本政府は、テロリストなどに拉致された日本人を救出せずに、見殺しにしてきた。世界でももっとも冷酷な政府である。その政府が、今度は何らかの行動にでようとしている。

北朝鮮で日本人男性拘束、スパイ容疑か 政府は情報収集

 今までも、JICAなどに関係している場合は、日本政府は救出してきた。民間人はもちろん救出しない、それが日本政府の立場だ。これは戦後補償でも貫かれている考え方だ。たとえば戦時下でなくなった軍人にはカネを出すが、民間人にはださない。

 とすると、政府が動いているということは、政府関係者?スパイかも。
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サマータイム

2018-08-11 08:45:27 | 社会
 オリンピック開催に向けてサマータイムが導入されようとしているが、ひょっとしたら、そのままそれが継続されるのではないか。

 日本経団連は、日本人を奴隷のように働かせようとしている。高プロ制度や裁量労働制の導入をみれば、それは明らかである。低賃金でこき使おうという魂胆であるが、サマータイムはさらにこき使えるようになる。

あの日経が「夜の五輪」を提案 森喜朗「サマータイム」騒動とは何か

 日本人の3~4割は、安倍政権がどんなことをしても支持するから、そういう日本人を酷使しようということを考える人は必ずいる。経団連なんかその一つであるが、サマータイムを導入すれば、残業を殖やせる。
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理解できないこと

2018-08-11 08:02:52 | 社会
 オレオレ詐欺が何年も前から報じられているのに、まだ騙される人がいる。新手の詐欺の手口があらわれそれが報じられても、騙される人はあとを絶たない。

 なぜ騙されてしまうのか、理解できない。

 ネットの記述を信じ込んで、弁護士に懲戒請求を行うという事件があった。ネットの記述を読むこと、その記述に従って懲戒請求を送付すること、そのふたつの行為に、私は連続性をみない。ネットの記述を読むことはまったく個人的なことである。しかし懲戒請求をするということは、他者に対して何らかの働きかけをすることである。

 たくさんの人が、弁護士への懲戒請求を行い、逆に弁護士から訴訟を提起されるという結果になっている。

 思うに、そういう人々は、思考を働かせていないのではないか。パブロフの実験のように、思考せずに条件反射のようにこの世を生きている、そういう人が増えているのではないか。

 オレオレ詐欺の電話がかかってくる、すぐにカネを用意して送る。しかしそこに今まで報じられてきたニュースの情報があったら、「まてよ、これは詐欺かも知れない」と思うはずだが、この回路が働いていない。

 思考力が減退しているのではないか。

「死を呼ぶ身近な危険」あの弁護士大量懲戒請求事件が全国放送でお茶の間に届けられることに
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差別

2018-08-10 09:06:17 | 社会
 差別構造がなくなっても、差別はなくならない。構造が差別意識を生み出すのだが、構造がなくなっても差別意識はなかなかなくならない。意識の問題はあんがい厄介なのだ。

 最近、様々なかたちで差別の問題が明らかになった。東京医大は、その構造の中に女性差別を位置づけていた。

 差別を公然と語っている女性国会議員が、さらに差別を雑誌に書き、みずからの差別意識を公然化させた。そういう差別を助長するような文を載せたというだけで、その雑誌はアウトである。差別を助長するのに一役買ったということである。

 国会議員は、「公」である。「公」が差別を公然と話し、書く。差別を是としていないなら、その輩が属している政党や政党幹部は、それを全面的に否定しなければならない。差別が悪であることを、明確にすべきなのだ。

 しかしその政党もその総裁(首相)も、差別に対して怒らない、否定しない。差別を悪とする意志はない、ということだ。

 かくて、わが日本社会は、差別は悪ではなく、差別することを公権力が認めているということになる。かくて、差別主義者達は、差別意識を公然化する。「公」が認めているから、彼らはみずからに正当性を感じていることだろう。

 そういう差別主義者達が、わが日本を牛耳っている。

 森友問題も、加計問題も、差別である。安倍政権と同じような右翼的な思想を持つ者に、国家権力が大幅に国有地を値引きしてあげる、京都産業大学を蹴散らして加計学園に獣医学部をつくらせる、差別することがいけないことであるという意識を全く持たない者たちが政治を行っている。

 かくて、日本社会は差別意識をより強化していくことだろう。あらゆる面で、日本は時代に逆行していく。日本国民が、それをよしとしているのだから始末が悪い。

安倍首相はやっぱり杉田水脈議員のLGBT差別を容認している! 会合で同席して「なんでみんな騒いでるの」

 差別を認めている日本。
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サマータイムは有害

2018-08-09 23:20:07 | その他

 サマータイム廃止した奈良県庁、導入時の庁内で起きていたこと「生活リズム崩れて体調不良と眠気」「早く来ても早くは帰れない」
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哀悼 翁長知事

2018-08-09 22:03:30 | その他
 まだまだ政治家として、沖縄県知事としてしなければならないことがあったのに、67歳という年齢でこの世を去らなければならなかった翁長知事、天は非情である。

http://www.qab.co.jp/news/20180809105299.html
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あれ、スズキはこの前も謝罪したよね。

2018-08-09 15:45:29 | その他
 民間企業は素晴らしい、民間企業こそ効率的な経営をしている、市町村もそれをみならえ。市町村が行っている事業でも、民間で出来るなら民間企業に任せなさいという政策が推進され、浜松市はそのスズキの会長以下、浜松商工会議所の命令で、民営化が進んでいる。

 民間企業は効率的?じゃあ、こういう不正はどうなのか。こうした民間企業の不正は、何度も、何度も、企業が異なっても、大企業から中小の企業も、不正に関する報道があとを絶たない。

 最近でも、東芝や、神戸製鋼、スルガ銀行・・・・・・

 今度の不正はほとんどがスズキ。スズキはもっと謙虚になれ!

『朝日新聞』記事(一部)。

検査違反、スズキ・マツダ・ヤマハの3社で6480台分

国土交通省は9日、スズキとマツダ、ヤマハ発動機の3社から、出荷前の自動車、二輪車の排ガスや燃費を測定する検査で、不適切な事例があったと報告を受けたと発表した。検査条件を逸脱した無効な測定を有効なものとして処理していたという。不適切な事例は3社で計6480台にのぼる。同日午後、各社が記者会見を開いて詳細を説明する。

 国交省によると、不適切な検査が見つかったのは、出荷前に車の性能を確認する「完成検査」の一部。排ガスや燃費性能を100台に1台ほどの割合で調べる「抜き取り検査」で、スズキは2012年6月以降に6401台、マツダは14年11月以降に72台、ヤマハ発動機は16年1月以降に7台で不適切な事例があったと国交省に報告した。
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