浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

スポーツマンシップ

2018-08-04 23:37:40 | 社会
 スポーツの大会の時には、必ず「宣誓」というものがある。キレイ事を読ませるのだが、スポーツの世界は決してきれいではない。正々堂々と、とか、スポーツマンシップにのっとり、とか、言うけれども、実際はカネにまみれ、不正をひきずる情けない分野だ。

 日大のアメフト、アマチュアボクシングをみればよい。教師の多忙化をもたらす学校の部活動を見れば良い。問題を一杯抱えていて、それらの解決もなかなか進まない。

 スポーツはカネになるのだ。

 オリンピックの招致も、カネになるからだ。そんなことのために、サマータイム導入とか、いろいろバカな施策が考えられているようだ。

 オリンピックを返上せよ!

 久米宏が、この問題で頑張っているようだ。私もオリンピック反対!である。

久米宏が改めて激烈な五輪批判! タブーの電通やゼネコン利権にも踏み込み「五輪に反対できないこの国は変」
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東京医大の厚顔ぶり

2018-08-04 22:01:00 | その他
 女性受験者が合格しないようにしていた東京医大、こんな補助金を受けとっていた。返金すべきである。

「女子減点」の東京医大、女性研究者支援で補助金8000万円 「だまし取ったのか」批判続出
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「維新」の政治家

2018-08-04 09:30:32 | 政治
 「維新」という政派の政治家は、浅薄な方が多いようだ。学力テストの成績の良し悪しによって、当該校につとめる教員の給与を上げ下げするというのだ。

 簡単なことだが、地域の状況(たとえば一戸建て住宅が建ち並ぶ地域、高級住宅街、公営住宅が集まる地域など)によって、とりわけ経済的状況によって、それがほぼ明確に成績に反映するというのは明らかなことだ。そして、ある程度成績のよい子が来る学校では、教育はうまくいく、わかりが早い。しかし教育困難校の場合は、学習についての意欲も含め、わからせるということはとてもたいへんである。

 私は学生の頃、セツルメントの友人から依頼され、成績が悪い子どもの家庭教師をしたことがあるが、教えても、教えても、なかなか理解されない。知識が記憶として残らない、どうしてわからないのかがわからない。私は教授法などの本や、発達心理学の本(たとえば波多野誼余夫『知的好奇心』中公新書など)を読んで、教えるということ、わかるということとはどういうことかを学んだが、その子どもの知力を発達させることはできなかった。

 その家は母子家庭で、経済的に豊かではなかった。私はアルバイト代をほとんどいただかなかった。その母親は、朝のテレビのニュース番組における視聴者参加(今では芸人らが並んだりしているが、当時は主婦等が並んでいた)が好きで、子どもを置いて朝早くからテレビ局に行っていた。子どもは落ちつきがなく、集中力が乏しかった。今はもう大人になっているはずだが、どのように生きているだろうか。

 他方、美容院を経営している家庭の子どもの家庭教師もやったが、こちらはわかりも早くて楽だった。

 大阪市長には、ぜひみずから子どもの教育を体験してもらいたいと思う。そうしたら、そういう発想はでてこないはずだ。

大阪市意向に校長「むちゃくちゃ」 賞与に学力調査反映

 記事にあるように、学力テストの目的をきちんと認識すべきである。そしてこういうことがあるから、全国一律のテストはやめたほうがよい。
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「公」の劣化

2018-08-04 08:16:50 | 政治
 山口敬之もとTBSの幹部によるレイプ事件が起きた時、自民党代議士などから、被害者がきちんとしないからだという非難が浴びせられた。政府高官による女性記者へのセクハラ事件のときもそうだった。

 非難されるべきは、被害者ではなく、加害者であるべきだが、なぜか被害者がバッシングされる。その背景に、「公」の仕事に従事する人々の認識があるのだということを、この記事は教えてくれる。

政府広報が性犯罪被害女性を「イタイ女子」扱い! 性犯罪防止啓発なのにミソジニー丸出し
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部活動の禁止

2018-08-04 07:38:59 | 社会
 新潟県加茂市では、夏休みの部活動を禁止するという。素晴らしいことだ。

夏休みは運動部の活動禁止、新潟県加茂市の方針が大きな話題に

 部活動の必修化は、1960年代末に高校紛争が全国で起こり、それを防止するために始めたものだ。読書や勉強ではなく、スポーツで汗を流させて社会への関心を持たないようにさせる。そして常に少人数で、教員が何らかのカタチで面倒を見る。

 もちろんその前にクラブ活動というものはあった。それはその後「発展する」部活動とは性格が異なっていた。誰もがスポーツを楽しむ、というレベル。ところが、部活動が「発展」していくなかで、部活動が「修行」のようになっていった。子どもも、教師も、そして保護者も部活動にのめり込んでいった。

 静岡県の公立高校は、どこでも、中学校時代に部活動で良い成績をあげた子どもは、学業成績が低くてもスポーツ推薦で入学させる。入学後は、その子どもは、学業成績ではなくスポーツでの成績を求められる。子どもは、勉強ではなく、部活動のために学校に行く。顧問も、勉強よりスポーツを優先させる。朝練、放課後の練習、ひどい場合は、帰宅は12時頃になる。
 そして大学でも、部活動の成績がある程度良ければ、これも入試の成績とは別に合格させる。

 本も読まず、あまり勉強もしない子どもたちが進学し、さらに企業も部活動をしていた子どもは我慢強いということから「スポーツ枠」として入社させる。

 そしてこの部活動には多額のカネが投入される。保護者もたいへんだ。ユニフォームや靴などを購入しなければならない。今はなくなっているようだが授業料や様々な校納金の他に、部活動のために高額のカネを別途納める。だから貧しい家庭の子どもは部活動はできない。
 またそのカネの使途がおかしい、という指摘がくり返される。顧問がおそらく使い込む。静岡県ではそうした金の管理は保護者がやるようになったが、それまでは顧問がやっていた。おかしなことがたくさんあった。
 またその部活動により大学に進学する場合は、顧問に数万円のお礼をするという習慣もあった。あるいは、全国大会に出場するある部活動の顧問は、出張手当が当然支出されるにもかかわらず、学校の後援会長にカネを無心することがあった。

 部活動は、学校教育を歪めてきたと思う。

 こんなに猛々しいほどの暑さの中を、中学生が部活動をするためにわが家の前を通る。そして猛々しいほどの暑さのなか、甲子園が始まる。
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