昨年につづき、今年も伝統の早慶戦に行ってきました。
神宮外苑の銀杏並木も非常に綺麗でした。
昨日まで雨が心配されましたが、幸いにも昨年に引き続いて絶好のラグビー日和。それに何といっても今年は7年ぶりとなる全勝対決、さらには対抗戦優勝がかかった大一番とあって、スタンドは超満員の観客で埋まりました。
試合前半は慶応大学のペース。早い球出しから自慢のバックス陣に展開と、本来早稲田大学がやらなければならない攻撃で早々に2トライを挙げました。両ウィングの三木選手と小川選手、特に三木選手の素晴らしいスピードが光りました。明治大学戦で見せたように、非常にロングキックの上手な選手がバックスに揃う慶応大学でしたが、この日は予想に反してキックで地域を獲得にくるというよりカウンターに出てきました。
一方の早稲田大学ですが、筑波大学戦以降の試合をテレビ観戦してきて、とにかくブレイクダウンが課題であると感じていました。しかしこの日は非常に素早い出足と強い当たりで、かなり修正してきていたと思います。尤も、慶応大学が密集に人数を割かず、展開後のディフェンスに重点を置いていたことを考えれば、大学選手権で東海大学に代表される強力フォワードのチームと対戦する場合、まだまだ不十分と言えるかもしれません。さらに欲を言えば、後半40分頃でしたか、もし勘違いでなければ同点の場面でゴール前ペナルティを得たときスクラムを選択してしまったのは、結果論ですが「若さかな」と思ってしまいました。ライバル同士ですから決着をつけたい気持ちも分からないでもないのですが...。
話を戻しますと、13対13で始まった後半は序盤で慶応大学が1トライを挙げ20対13となったものの、20分過ぎからは早稲田大学の猛攻が最後まで続きました。特に30分を過ぎたあたりからの慶応ゴール前での攻防は見ごたえのあるものでした。ペナルティを重ねながらも防ぎきった慶応大学のディフェンスは見事と言うほかありません。伝統の「魂のタックル」もゲーム序盤から最後まで衰えることはありませんでした。
最終的には37分過ぎ、山中選手のトライで早稲田大学が辛くも同点に追いつき20対20でノーサイドとなりましたが、早稲田大学としては獲れるところで獲り切れなかったという思いがあるでしょうし、慶応大学としても勝てる試合を逃してしまったという思いがあったであろうと思います。しかし、見ている両校のファンとしてはお互いの意地のぶつかり合いを存分に堪能できた2009年だったのではないでしょうか。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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