窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

関東大学ラグビー対抗戦 早明戦2010

2010年12月06日 | スポーツ観戦記


  実に17年ぶりとなります。国立競技場へ行ってきました。

  これほど国立にご無沙汰していたのには幾つか理由があります。まず秩父宮と違い、国立はスタンドとピッチが遠いので見づらいということがありました。しかし、諸々の理由を差し置いて、何よりもここ10年、早稲田と明治の差が開いていたというのが最大の理由です。



  昨年も決して個々のタレントは悪くなかったのです。むしろ昨年の早稲田より僕は上だと思っていました。しかし、結果的には対抗戦で5位に沈みました。やはり精神的な要素が大きかったのではないかと思います。

  しかし、今年の対慶応戦、そして昨年の大学王者帝京戦の戦いぶりを観て、今年の実力は本物だと感じました。久し振りの明治復活!に早稲田を応戦する僕ですが、素直に心踊るものがありました。試合ごとに自信を増す明治に対して、早稲田は10日前の早慶戦で不甲斐ない敗戦をしたばかり。下馬評も恐らくそうであったでしょうし、僕もFWでもっと激しく行けなければ明治優勢と見ていました。そういうわけで、恐らく10年ぶりに明治>早稲田という構図、しかも全勝の明治と1敗の早稲田が慶応も含めて優勝を争うという、近年稀に見る接戦の状況が国立に足を運ばせたというわけです。



  多くの両校ファンが恐らく同じような気持ちを抱いていたかもしれません、素晴らしい快晴の中、国立競技場はここ数年ないほどの観客で埋め尽くされました。



  しかし、いざ試合が始まってみると、流れは基本的に早稲田ペースで進みました。前半、ゴール前で明治が猛攻をしかけ、早稲田がそれに耐えるという、いかにも早明戦らしい場面が二度ほどありましたが、そこでいずれも取りきれなかったのが明治としては痛かったと思います。



  総じて言えば、早稲田のディフェンスを称えるしかありません。11月23日の早慶戦とは見違えるようでした。FWもスクラムで明治の重戦車と互角に渡り合えたのは大きかったと思います。特に1列は下級生中心なので来年以降が楽しみです。



  つまり、明治としてはやりたい形のラグビーをさせてもらえなかったということです。スクラムで押し切れず、セットプレーは不安定、モールも思うように組めず。こうしたフラストレーションから苦し紛れの展開、早稲田DFの餌食という悪循環だったように思います。



  強みのFWで圧倒することができなかったために、逆に早稲田のBKが縦横無尽に動き回ることが可能となり、こちらは坂井選手、山中選手、中選手と慶応戦の鬱憤を晴らすかのような大活躍でした。



  試合終了直前に明治が1トライ返したものの、その前、本来明治がやらなければならないモールからのトライを早稲田に許したのは、この試合に関して言えば、完敗を決定づけるものでした。逆に早稲田は今シーズンのベストゲームだったと思います。



  結果は31対15で早稲田の勝利。これにより対抗戦は早慶明がそれぞれ1敗で並び、当該校間のトライ数が共に4で並んだ早明のうち得失点差で上回った早稲田が優勝となりました(ややこしいのは、得失点差で慶応が2位、明治が3位)。

  これから大学選手権が始まります。早慶明の3校に加え、昨年王者「眠れる獅子」帝京、リーグ戦王者東海、そして関西を圧勝で制した天理がどこまで食い込めるか。今年の大学ラグビーは昨年からさらに熾烈を極めると思われます。

  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
ブログをご覧いただいたすべての皆様に感謝を込めて。

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