先週末、京都へ行ってきました。あまり時間がなかったので、宿泊先のホテル付近の六波羅蜜寺、六道珍皇寺、そして清水寺を散策するような感じで見物してきました。
六波羅蜜寺は951年(天暦5年)、醍醐天皇の第二皇子で、後に出家した空也上人によって開かれました。しかし、何と言っても平清盛・重盛父子による庇護の下、平家一門が隆盛を誇った地として知られています。平家の最盛期、広大な境内には一門の邸宅が5,000を超えたといわれ、「六波羅殿」といえば清盛の異称ともなっているほどです。
また、平安時代末期から戦国時代にかけて長く兵火に見舞われたにもかかわらず、平安時代や鎌倉時代に造られた数多くの仏像が残り、貴重な文化財の宝庫ともなっています。残念ながら宝物館は撮影禁止のため、パンフレットからの引用になりますが、上写真の空也上人立像や平清盛坐像などは歴史の教科書にも出てくるので、よく知られていると思います。
なお、六波羅蜜寺の六波羅蜜ですが、「波羅蜜」とはパーラ語の「パラーミ」の漢字訳で仏陀を目指す菩薩が修めるべき徳目を指し、これが6つあって六波羅蜜となります。サンスクリット語では「パラミター」といい、漢字では「波羅蜜多」とあてます。般若心経などでこちらの方に馴染みがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。さて、6つの徳目とは即ち、「布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧」をいいます。現代風に言えば、足るを知ること、自戒すること、許すこと、精進すること、客観的な目を持つこと、正しい智慧を身につけること、といったところでしょうか?
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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