1月11日、2012年最初の
YMSを開催しました。
今回は多摩地区と千葉県幕張市でブログを通じた地域活性に取り組んでいらっしゃる方々にお越しいただき、地域を越えた交流という新しい試みで行いました。彼らの事例紹介と共に、我々YMSのご紹介と、
船井総合研究所の筆本真功氏より奄美大島の地域活性化事例もご紹介いただきました。
はじめにYMSでもすっかりおなじみの、
大熊雅樹さんより、多摩地区の地域ブログポータル「
たまりば」の事例をご紹介いただきました。
「たまりば」では、地元百貨店である伊勢丹立川店とのコラボによる伊勢丹新商品(食品)の
ブロガーによる評価と試食会の模様のレポートを行っています。百貨店としてはブログを通じて地元に効果的な訴求ができるほか、地元住民のみなさんも消費者目線の評価を入手することができます。
このほか、昭島市の台湾たんめん専門店「
彩と菜」さんがブログを通じて行った、
青梅の梅胡麻や
武蔵村山の豚、東村山にある
ポールスタアーさんの「中央線ソース」など地元食材を使ったオリジナル餃子を募集する「おかしな餃子キャンペーン」や、福生(ふっさ)市名物
フッサドッグと餃子のコラボレーション、高尾山土産「
天狗の鼻」をお膝元に浸透させる活動などをご紹介いただきました。
つづいて千葉県幕張市の事例。
株式会社iPULUS ONEの石井伸一さんと
ホテル・メイプルイン幕張の松田浩志さんより地元住民を集めるブログコミュニティ「
マクスタ」のご紹介をいただきました。
僕は幕張は埋め立てでできた新興の町なのだと思っていたのですが、実は幕張は江戸時代に青木昆陽が初めて薩摩芋の栽培に成功したところなのだそうです。これに因み、幕張にわずかに残る農地で薩摩芋を栽培し、地元のファミリーを対象に焼き芋大会を行っているほか、この芋を利用した焼酎「
七年祭り」を販売する「
幕張芋神様プロジェクト」を行っています。なお、「七年祭り」とは地元に古くから伝わるお祭りなのだそうです。
3番手は、YMSよりYMSについてのご紹介をさせていただきました。2010年10月に始まったYMSですが、今までその理念や概要についてお話しする機会がありませんでした。そこで、あらためてYMSとは何かについてお話させていただきました。この内容はいずれご報告させていただく予定です。
最後に筆本さんより経営における革新と保守のバランスのお話、そしてそれによって地域活性化を行っている奄美大島の事例をご紹介いただきました。こちらも「
しーま」と呼ばれるブログコミュニティになるのですが、ブロガーによって創られた新しい観光ツアーや結婚式の余興に凝る南国の特性を活かした「
Y-1グランプリ」(Yは余興、1は私を意味する「わん」と1をかけたもの)など楽しい仕掛けが盛りだくさんでした。特にY-1グランプリでそれまで自閉症だった方が優勝された話には感動しました。
この他、静岡県浜松市のブログコミュニティ「
はまぞう」でははまぞうと
神戸屋、
長坂養蜂場、
FM HARO、
遠鉄ストアがコラボして生まれた
「はちみつパン」試食会のお話も大変興味深かったです。わずか3ヶ月のイベントながら月11万個を売り上げたそうです。
それぞれ別個に話題を持ち寄った今回のYMSでしたが、不思議なことに何かそれぞれに共通する価値観を感じ取ることができました。恐らく参加された皆さんも同様の感想を持たれたのではないかと思います。
というわけで、セミナー終了後の懇親会は大変盛り上がりました。皆様のおかげで、YMSは素晴らしい2012年のスタートを切ることができました。ありがとうございました!
次回は変則日程ですが来週19日に開催いたします。詳しくは
YMS公式ブログをご覧ください。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
ブログをご覧いただいたすべての皆様に感謝を込めて。
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