「life/art'05 part3 金沢健一」 資生堂ギャラリー 1/28

資生堂ギャラリー(中央区銀座8-8-3)
「life/art'05 part3 金沢健一」
1/26-2/12

「life/art'05」シリーズ第三弾は、金沢健一の「音響彫刻」(?)によるインスタレーションでした。音を楽しむ「音のかけら - 森から」というオブジェと、それに関連した二点の映像作品が展示されています。

「音のかけら - 森から」(2005)は、大きなニ枚の鉄板(?)から切り出した無数の欠片と、その抜け殻の二点から成り立っているようです。欠片は床に山盛りとなって、無造作に置かれたボールやバチを待ち受けます。作家本人によるライブイベントも随時企画されているとのことですが、もちろん自由にバチなどを使って響きを楽しむことも可能です。大きさも形もまちまちな欠片は、当然ながら一つとして同じ音を出しません。また、ボールやバチの落とし方や叩き方の違いによっても、音の表情は様々に変化します。欠片の重々しさからは想像しにくい、思いの外に透き通った、鉄琴と言うよりもむしろフルートのような軽やかな響き。ジワリと心にしみ入るような、気持ち良い音響空間が誕生します。

拙ブログのpart2の感想では、誤って「残っている。」と表現してしまった須田の造花ですが、今回もまた増えていました。いかにも隠していると言うような場所のものは簡単に見つかりましたが、意外と堂々と置かれているものが見つけにくい。これは結構苦戦します。今月12日までの開催です。

「part1 今村源」/「part2 田中信行」
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )