都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「内海聖史 - 十方視野 - 」 ラディウム
ラディウム-レントゲンヴェルケ(中央区日本橋馬喰町2-5-17)
「内海聖史 - 十方視野 - 」
1/10-2/14
色にも形にも変化するドットが、心にそっと寄り添う多様な心象風景を生み出しています。レントゲンで開催中の内海聖史の個展へ行ってきました。
二階建ての新レントゲンを、今回ほど一つの『箱』として意識させられたことはありません。壁という壁、ギャラリーの白の空間を埋め尽くすのは、大小様々なキャンバスに切り取られた色の粒、または球の群れです。それらは時に抜けるような青みをたたえながら空を広げ、また深い緑を帯びながら木立に吹く風を起こし、さらには朱色に染まりながら瑞々しい柿の実りをもたらしていました。ちょうど一階より吹き抜けを経由した二階スペースを見上げた瞬間、それ自体は抽象でしかないドットに生命の息吹を感じたのは私だけではないかもしれません。内海のドットはまさに細胞のように生き、そしてうごめいていました。
「天地と八方向の意味をもつ」(画廊HPより)『十方』ということで、構造面に無理はあるものの、天井面にも何か仕掛けがあれば更なる迫力があったのではないでしょうか。
2月14日まで開催されています。
「内海聖史 - 十方視野 - 」
1/10-2/14
色にも形にも変化するドットが、心にそっと寄り添う多様な心象風景を生み出しています。レントゲンで開催中の内海聖史の個展へ行ってきました。
二階建ての新レントゲンを、今回ほど一つの『箱』として意識させられたことはありません。壁という壁、ギャラリーの白の空間を埋め尽くすのは、大小様々なキャンバスに切り取られた色の粒、または球の群れです。それらは時に抜けるような青みをたたえながら空を広げ、また深い緑を帯びながら木立に吹く風を起こし、さらには朱色に染まりながら瑞々しい柿の実りをもたらしていました。ちょうど一階より吹き抜けを経由した二階スペースを見上げた瞬間、それ自体は抽象でしかないドットに生命の息吹を感じたのは私だけではないかもしれません。内海のドットはまさに細胞のように生き、そしてうごめいていました。
「天地と八方向の意味をもつ」(画廊HPより)『十方』ということで、構造面に無理はあるものの、天井面にも何か仕掛けがあれば更なる迫力があったのではないでしょうか。
2月14日まで開催されています。
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