「イェッペ・ハイン - Kuru Kuru」 SCAI

SCAI THE BATHHOUSE台東区谷中6-1-23
「イェッペ・ハイン - Kuru Kuru」
1/16-2/28



前回の『水』に続くのは『鏡』です。SCAIでのイェッペ・ハインの個展へ行ってきました。

水であろうと鏡であろうと、ハインの生む空間は『歪んだ異次元』であることには変わりがありません。三方向に突き出し、中央部が球状にくり抜かれた鏡のオブジェはもちろん、天井から吊らされて、ランダムなスピードで回転する三点の鏡も、写り込む自分や観客、それにホワイトキューブの形やスペースを様々な形で変化させていました。コンセプトは至ってシンプルです。回転する鏡が時に別の鏡を写し、そこに無限回廊を作り上げます。また前者のオブジェの前に立つと、位置によっては自分の体の一部分が消えてしまったかのような錯覚を与えられました。「知覚や認知~中略~は様々な角度からゆさぶられ」(画廊HPより)るのは事実のようです。

とは言え、同画廊には上記DMにもある『借景』に不足していたかもしれません。写り込む景色や像が殆ど白一色であるのはややインパクトに欠けていました。

28日までの開催です。
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