「水谷一 - 消失 - 」 GALLERY MoMo 両国

GALLERY MoMo 両国墨田区亀沢1-7-15
「水谷一 - 消失 - 」
9/4-9/25(会期終了)



ギャラリーモモ両国の現スペースは本展をもって一応の見納めです。同ギャラリーで開催されていた水谷一個展、「消失」へ行ってきました。

水谷一のプロフィールについては画廊WEBサイトをご参照下さい。

水谷一展「消失」@ギャラリーモモ

2003年に多摩美術大学大学院を終了後、最近では所沢ビエンナーレのプレ展などに出展がありました。



ドローイングのイメージがあったせいか、入口付近のスペースの展開に意表を突かれた方も多いかもしれません。塵一つないお馴染みの長方形に展示室に並んでいたのは、真っ白いシリコン製のボールでした。その数は6個、上部の蛍光灯の間隔に合わせて�一に並んでいます。何か瞑想的な気配を感じたのは私だけでしょうか。ボールは空間全体と調和して静かに呼吸しているかのようでした。



奥の暗がりの展示室に進むと、床に置かれた木炭のドローイングが姿を現します。ざわざわと連なる線描が仄かな陰影をまとって広がる様子からは、森の中で噴き出す泉の光景を連想しました。

ギャラリーモモの間口の部分、つまりは清澄通りに面した長方形のスペースは今展限りで閉鎖されます。建物の一部解体、改装のためということでしたが、見慣れた景色だけにどこか寂しく思えたのも事実でした。



なお改装後、展示スペースは現在の場所から南側部分に拡張されるそうです。消失から言わば生成、再生への展開にもまた期待したいと思いました。

展示は本日で終了しました。(以降、改装のためしばらく休廊。)
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