都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「ドラえもんの科学みらい展」 日本科学未来館
日本科学未来館(江東区青海2丁目3番6号)
「ドラえもんの科学みらい展」
6/12-9/27
日本科学未来館で開催中の「ドラえもんの科学みらい展」へ行ってきました。
実際に私もそうでしたが、単純なキャラクター展と思って行くと少し意表を突かれるかもしれません。むしろこれはドラえもんのひみつ道具を通して最先端の科学技術を知る展覧会です。思いの外に学究的で硬派でした。
ドラえもんのひみつ道具 → 展示の科学技術(例)
タケコプター 一人のリヘリコプター
スーパー手ぶくろ ロボットスーツHAL
ユメテレビ ブレインデコーディング
とは言え、決して理論や研究成果だけが小難しく紹介されているわけではありません。誰もが知るドラえもんのサポートを借り、体験型の展示で分かりやすく科学技術に親しめるよう工夫されていました。
嬉しいことに会場内は全て写真撮影が可能です。早速、ドラえもんと一緒に最新の科学を旅してみたいと思います。
まず登場するのはドラえもんと、各地で活躍中の様々なロボットです。介護ロボットなども展示されていました。
面白いのはスクリーン映像によるドラえもんとロボットの背丈比べです。スクリーンに等身大のロボットが映りますが、ドラえもんが意外と大きいことに驚かされます。なおドラえもんとアシモはほぼ同じ身長なのだそうです。人から少し低い高さがこうしたロボットの基本のサイズとのことでした。
メインスペースに進むとひみつ道具と現代の科学技術が姿を現します。
「GEN H-4」
タケコプターは夢の乗り物ですが、一人のヘリコプターが既に実用化されていることをご存知でしょうか。当然ながら会場内では飛ばせませんが、世界一小さいヘリコプター「GEN H-4」の座席に座ることが出来ました。
一番人気があるのが透明マントの光学迷彩のブースです。ここでは再帰性投影と呼ばれる技術により、何とさも透明マントに包み込まれた人を見るような体験が出来ます。
少し分かりにくいかもしれませんが、実際は黒いマントの向こう側に人がいます。この覗き穴から眺めると透けているように見えるわけです。のび太のママもびっくりの仕掛けでした。多少の行列が出来ているかもしれませんが是非とも体験してみてください。 これは必見です。
夢のひみつ道具とは言え身近なものも少なくありません。ほんやくコンニャクとまではいきませんが、音声翻訳の領域は既にかなりの完成度に達しているのではないでしょうか。数カ国語を同時に翻訳可能なこの装置は、さらに精度をあげ、iPhoneなどに搭載することも考えられているそうです。
奥にはひみつ道具で定番のどこでもドアとタイムマシンが控えています。さすがに現代では実現不可能ですが、ここは視点を変えてバーチャルリアリティなどの技術が紹介されていました。ようは自分を移動させることは出来ませんが、ないものをあるものとして認識することで、擬似的に空間を転移させているというわけでした。
タイムマシンも理論上は可能な技術です。解説も力が入っていました。
最後はガリバートンネルを抜けて小人になって終了です。
またミクロの世界と関連して今後、活躍するであろう超小型のカプセル内視鏡などの医療用器具もありました。
話を伺った同館広報室の冨田さんによると、大人が子どもに説明しながら見て欲しい展示だとのことです。実際、会場でも家族連れが目立ちます。解説パネルを噛み砕いて子どもたちに説明する親御さんの姿を多く見かけました。
科学みらい展のみの入場も1000円で可能ですが、スペースとしてさほど広いわけではありません。やはりここは立派な常設とあわせて楽しまれるのが良いのではないでしょうか。アシモに始まりしんかい6500などの見所も満載です。未来館全体で半日は楽しめます。(共通券は大人1300円)
夏休み中は出足が早く、午前中の方が混雑していたそうです。ちなみに狙い目は夕方です。私も夕方4時頃に出かけましたが、人気の透明マントもほぼ並ぶことなく体験出来ました。
学芸員さんが3年前からドラえもん全45巻をに目を通して実現した企画だそうです。その労力には頭が下がります。
実は明日、9月3日はドラえもんの誕生日です。(2112年9月3日)私もいわゆるドラえもん世代で、アニメや漫画、それに初期の劇場用作品に熱中しましたが、こうした最先端の技術を見ていると、いつしか夢のひみつ道具の「夢」が取れる日も来るのではないかと思いました。
9月27日まで開催されています。
「ドラえもんの科学みらい展」
6/12-9/27
日本科学未来館で開催中の「ドラえもんの科学みらい展」へ行ってきました。
実際に私もそうでしたが、単純なキャラクター展と思って行くと少し意表を突かれるかもしれません。むしろこれはドラえもんのひみつ道具を通して最先端の科学技術を知る展覧会です。思いの外に学究的で硬派でした。
ドラえもんのひみつ道具 → 展示の科学技術(例)
タケコプター 一人のリヘリコプター
スーパー手ぶくろ ロボットスーツHAL
ユメテレビ ブレインデコーディング
とは言え、決して理論や研究成果だけが小難しく紹介されているわけではありません。誰もが知るドラえもんのサポートを借り、体験型の展示で分かりやすく科学技術に親しめるよう工夫されていました。
嬉しいことに会場内は全て写真撮影が可能です。早速、ドラえもんと一緒に最新の科学を旅してみたいと思います。
まず登場するのはドラえもんと、各地で活躍中の様々なロボットです。介護ロボットなども展示されていました。
面白いのはスクリーン映像によるドラえもんとロボットの背丈比べです。スクリーンに等身大のロボットが映りますが、ドラえもんが意外と大きいことに驚かされます。なおドラえもんとアシモはほぼ同じ身長なのだそうです。人から少し低い高さがこうしたロボットの基本のサイズとのことでした。
メインスペースに進むとひみつ道具と現代の科学技術が姿を現します。
「GEN H-4」
タケコプターは夢の乗り物ですが、一人のヘリコプターが既に実用化されていることをご存知でしょうか。当然ながら会場内では飛ばせませんが、世界一小さいヘリコプター「GEN H-4」の座席に座ることが出来ました。
一番人気があるのが透明マントの光学迷彩のブースです。ここでは再帰性投影と呼ばれる技術により、何とさも透明マントに包み込まれた人を見るような体験が出来ます。
少し分かりにくいかもしれませんが、実際は黒いマントの向こう側に人がいます。この覗き穴から眺めると透けているように見えるわけです。のび太のママもびっくりの仕掛けでした。多少の行列が出来ているかもしれませんが是非とも体験してみてください。 これは必見です。
夢のひみつ道具とは言え身近なものも少なくありません。ほんやくコンニャクとまではいきませんが、音声翻訳の領域は既にかなりの完成度に達しているのではないでしょうか。数カ国語を同時に翻訳可能なこの装置は、さらに精度をあげ、iPhoneなどに搭載することも考えられているそうです。
奥にはひみつ道具で定番のどこでもドアとタイムマシンが控えています。さすがに現代では実現不可能ですが、ここは視点を変えてバーチャルリアリティなどの技術が紹介されていました。ようは自分を移動させることは出来ませんが、ないものをあるものとして認識することで、擬似的に空間を転移させているというわけでした。
タイムマシンも理論上は可能な技術です。解説も力が入っていました。
最後はガリバートンネルを抜けて小人になって終了です。
またミクロの世界と関連して今後、活躍するであろう超小型のカプセル内視鏡などの医療用器具もありました。
話を伺った同館広報室の冨田さんによると、大人が子どもに説明しながら見て欲しい展示だとのことです。実際、会場でも家族連れが目立ちます。解説パネルを噛み砕いて子どもたちに説明する親御さんの姿を多く見かけました。
科学みらい展のみの入場も1000円で可能ですが、スペースとしてさほど広いわけではありません。やはりここは立派な常設とあわせて楽しまれるのが良いのではないでしょうか。アシモに始まりしんかい6500などの見所も満載です。未来館全体で半日は楽しめます。(共通券は大人1300円)
夏休み中は出足が早く、午前中の方が混雑していたそうです。ちなみに狙い目は夕方です。私も夕方4時頃に出かけましたが、人気の透明マントもほぼ並ぶことなく体験出来ました。
学芸員さんが3年前からドラえもん全45巻をに目を通して実現した企画だそうです。その労力には頭が下がります。
実は明日、9月3日はドラえもんの誕生日です。(2112年9月3日)私もいわゆるドラえもん世代で、アニメや漫画、それに初期の劇場用作品に熱中しましたが、こうした最先端の技術を見ていると、いつしか夢のひみつ道具の「夢」が取れる日も来るのではないかと思いました。
9月27日まで開催されています。
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