都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「安藤陽子 - ポートレイト 静かな光」 INAXギャラリー
INAXギャラリー2(中央区京橋3-6-18 INAX:GINZA2階)
「安藤陽子 - ポートレイト 静かな光」
9/1-9/28

INAXギャラリー2で開催中の安藤陽子個展、「ポートレイト 静かな光」へ行ってきました。
作家のプロフィールは以下の通りです。(画廊サイトより転載)
1979 長野県安曇野市生まれ
2005 愛知県芸術大学大学院日本画研究科修了
2008 シェル美術賞2008年 入選
主に名古屋での活動の他、最近ではシェル美術賞(2008)への入選などがありました。
今回の個展に出品されているのは、2007年より制作が続けられているという日本画の「ポートレート」シリーズですが、まずはその光を織り込んだような画肌の独特な透明感に目を奪われます。モデルは決して安藤の知人だけでなく、むしろ「知らない部分のある」(解説パンフレットより引用)人物とのことでしたが、時に青白く眩しいまでの光に包まれながら前を見据える様子は、どこか実体のない幻影のようでした。光に微睡み色に溶けゆくその姿は、それこそ過去に出会った人物の追憶なのかもしれません。
そしてもう一点、是非とも触れておきたいのが支持体と絵具、つまり絹本と顔料との絶妙な距離感です。出来る限り作品に近づいて見てください。ちょうどキャンバスを象るかのように絹本が二層に重ね合わせられ、手前のそれに絵具がステイニング風に滲んでいることが分かりました。
光の表現として安藤が好きな作家に挙げたタレルとの関係も興味深く感じました。9月28日まで開催されています。
「安藤陽子 - ポートレイト 静かな光」
9/1-9/28

INAXギャラリー2で開催中の安藤陽子個展、「ポートレイト 静かな光」へ行ってきました。
作家のプロフィールは以下の通りです。(画廊サイトより転載)
1979 長野県安曇野市生まれ
2005 愛知県芸術大学大学院日本画研究科修了
2008 シェル美術賞2008年 入選
主に名古屋での活動の他、最近ではシェル美術賞(2008)への入選などがありました。
今回の個展に出品されているのは、2007年より制作が続けられているという日本画の「ポートレート」シリーズですが、まずはその光を織り込んだような画肌の独特な透明感に目を奪われます。モデルは決して安藤の知人だけでなく、むしろ「知らない部分のある」(解説パンフレットより引用)人物とのことでしたが、時に青白く眩しいまでの光に包まれながら前を見据える様子は、どこか実体のない幻影のようでした。光に微睡み色に溶けゆくその姿は、それこそ過去に出会った人物の追憶なのかもしれません。
そしてもう一点、是非とも触れておきたいのが支持体と絵具、つまり絹本と顔料との絶妙な距離感です。出来る限り作品に近づいて見てください。ちょうどキャンバスを象るかのように絹本が二層に重ね合わせられ、手前のそれに絵具がステイニング風に滲んでいることが分かりました。
光の表現として安藤が好きな作家に挙げたタレルとの関係も興味深く感じました。9月28日まで開催されています。
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