都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「島からのまなざし」 東京都美術館
東京都美術館
「島からのまなざし なぜ今、アーティストは島へ向かうのか」
2/19-3/7
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/d6/ae67c7e087ccdfc4146ff01b812b4802.jpg)
2001年に開館したトーキョーワンダーサイト。早10年です。比較的若い世代の若手のアーティストを支援。これまでにも様々な形で作品を公開してきました。
本展のテーマはずばり「島」です。島を描き、島に滞在する。島に因んだ作品を発表する6名のアーティストを紹介します。
[出品作家]
池田晶紀、大小島真木、小松敏宏、林千歩、村上佳苗、吉田夏奈
会場内、撮影が可能でした。簡単で恐縮ですが、展示の様子を追ってみたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/bf/53a8963e69676cd4ea78c6726ab282b8.jpg)
小松敏宏「アーキペラコ」2014年 ガラス瓶、海水
まず床面に積まれたガラス瓶。小松敏宏の「アーキペラコ」。会場中央で何やらランドスケープを描くかのように広がる。一体何個あるのでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/e9/ccaa43253c0ba7d5dde020f749e5faaf.jpg)
小松敏宏「アーキペラコ」2014年 ガラス瓶、海水
そして瓶には水が入っている。何でも瀬戸内海で採取した海水なのだそうです。それを群島状に配する。どうでしょうか。かつて一度、瀬戸内海をフェリーで渡った時の景色を思い出しました。確かに瀬戸内海で無数に浮かぶ小島のようにも見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/05/2c739d274cfbde1dd73e16d65f96862b.jpg)
村上佳苗「この島に生きること」2013年 ミクストメディア
村上佳苗の「この島に生きること」。これまた瀬戸内海の大三島に取材したもの。島民との共同制作で出来た作品です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/fc/64b2570102edb317567e157eef3bf607.jpg)
村上佳苗「還る地」2014年 キャンバス、油彩
「還る地」も目を引きます。黒を背景に浮かぶ丸い岩のような島。足元にはうねる波。その合間を人が歩いている。七色に光るのは虹なのでしょうか。空を飛んでいる人もいる。黒は宇宙の闇。とすると島はあたかも惑星のようでもあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/89/d1b6825e9cac7ed024371bd104ef8c38.jpg)
吉田夏奈「城山日出峰の目」2012年 紙にオイルパステル、クレヨン
さて実際に島に移住して制作しているのが吉田夏奈。あざみ野コンテンポラリーやリクシルギャラリー他、このところ個展やグループ展を見る機会の多い作家です。私も惹かれたのはそれらの展示。依然として強く印象に残っていますが、今回は平面作品のみの展開です。単純に量的な面からすると少し物足りなかったかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/08/ac9aaf01b3da0404501c68cffec1cc25.jpg)
大小島真木「星の歌」(壁画)2012年 鉛筆、色鉛筆、クレヨン、紙、パネル他
今回一番好きな展示を挙げるとすれば大木島真木です。とりわけ大作の「星の歌」はなかなかの迫力。南国を思わせる密林。中央には大きな大木がそびえる。目を凝らすと何やら得体の知れない生物がいる。そして下部には鳥の羽。タッチも色彩も繊細です。さながら原始の森。そうしたイメージもわいてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/db/015d941ad326d23e5c81154918930001.jpg)
林千歩「You are beautiful」2011年 ビデオ、絵画、立体など
林千歩のインスタレーションが強烈です。小豆島に滞在しての作品とありましたが、映像にレリーフ状の平面も大変な存在感。まさに異彩を放っていました。
「島からのまなざし」@トーキョーワンダーサイト
ワンダーサイトの企画。なかなか本郷のスペースまではという方も多いかもしれません。私はなるべくエマージング展は追うようにしていますが、今回のように何らかのテーマを設定しての展示は意外と多くありません。次の展開にも期待したいです。
入場は無料です。3月7日まで開催されています。
「島からのまなざし なぜ今、アーティストは島へ向かうのか」 東京都美術館(@tobikan_jp)
会期:2月19日(水)~3月7日(金)
時間:9:30~17:30 *2/21は20時まで開館。入館は閉館の30分前まで。
休館:3月3日(月)。
料金:無料
住所:台東区上野公園8-36
交通:JR線上野駅公園口より徒歩7分。東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口より徒歩10分。京成線上野駅より徒歩10分。
「島からのまなざし なぜ今、アーティストは島へ向かうのか」
2/19-3/7
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/d6/ae67c7e087ccdfc4146ff01b812b4802.jpg)
2001年に開館したトーキョーワンダーサイト。早10年です。比較的若い世代の若手のアーティストを支援。これまでにも様々な形で作品を公開してきました。
本展のテーマはずばり「島」です。島を描き、島に滞在する。島に因んだ作品を発表する6名のアーティストを紹介します。
[出品作家]
池田晶紀、大小島真木、小松敏宏、林千歩、村上佳苗、吉田夏奈
会場内、撮影が可能でした。簡単で恐縮ですが、展示の様子を追ってみたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/bf/53a8963e69676cd4ea78c6726ab282b8.jpg)
小松敏宏「アーキペラコ」2014年 ガラス瓶、海水
まず床面に積まれたガラス瓶。小松敏宏の「アーキペラコ」。会場中央で何やらランドスケープを描くかのように広がる。一体何個あるのでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/e9/ccaa43253c0ba7d5dde020f749e5faaf.jpg)
小松敏宏「アーキペラコ」2014年 ガラス瓶、海水
そして瓶には水が入っている。何でも瀬戸内海で採取した海水なのだそうです。それを群島状に配する。どうでしょうか。かつて一度、瀬戸内海をフェリーで渡った時の景色を思い出しました。確かに瀬戸内海で無数に浮かぶ小島のようにも見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/05/2c739d274cfbde1dd73e16d65f96862b.jpg)
村上佳苗「この島に生きること」2013年 ミクストメディア
村上佳苗の「この島に生きること」。これまた瀬戸内海の大三島に取材したもの。島民との共同制作で出来た作品です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/fc/64b2570102edb317567e157eef3bf607.jpg)
村上佳苗「還る地」2014年 キャンバス、油彩
「還る地」も目を引きます。黒を背景に浮かぶ丸い岩のような島。足元にはうねる波。その合間を人が歩いている。七色に光るのは虹なのでしょうか。空を飛んでいる人もいる。黒は宇宙の闇。とすると島はあたかも惑星のようでもあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/89/d1b6825e9cac7ed024371bd104ef8c38.jpg)
吉田夏奈「城山日出峰の目」2012年 紙にオイルパステル、クレヨン
さて実際に島に移住して制作しているのが吉田夏奈。あざみ野コンテンポラリーやリクシルギャラリー他、このところ個展やグループ展を見る機会の多い作家です。私も惹かれたのはそれらの展示。依然として強く印象に残っていますが、今回は平面作品のみの展開です。単純に量的な面からすると少し物足りなかったかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/08/ac9aaf01b3da0404501c68cffec1cc25.jpg)
大小島真木「星の歌」(壁画)2012年 鉛筆、色鉛筆、クレヨン、紙、パネル他
今回一番好きな展示を挙げるとすれば大木島真木です。とりわけ大作の「星の歌」はなかなかの迫力。南国を思わせる密林。中央には大きな大木がそびえる。目を凝らすと何やら得体の知れない生物がいる。そして下部には鳥の羽。タッチも色彩も繊細です。さながら原始の森。そうしたイメージもわいてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/db/015d941ad326d23e5c81154918930001.jpg)
林千歩「You are beautiful」2011年 ビデオ、絵画、立体など
林千歩のインスタレーションが強烈です。小豆島に滞在しての作品とありましたが、映像にレリーフ状の平面も大変な存在感。まさに異彩を放っていました。
「島からのまなざし」@トーキョーワンダーサイト
ワンダーサイトの企画。なかなか本郷のスペースまではという方も多いかもしれません。私はなるべくエマージング展は追うようにしていますが、今回のように何らかのテーマを設定しての展示は意外と多くありません。次の展開にも期待したいです。
入場は無料です。3月7日まで開催されています。
「島からのまなざし なぜ今、アーティストは島へ向かうのか」 東京都美術館(@tobikan_jp)
会期:2月19日(水)~3月7日(金)
時間:9:30~17:30 *2/21は20時まで開館。入館は閉館の30分前まで。
休館:3月3日(月)。
料金:無料
住所:台東区上野公園8-36
交通:JR線上野駅公園口より徒歩7分。東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口より徒歩10分。京成線上野駅より徒歩10分。
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