「クリエイションの未来展  第6回 いきものたち展」 LIXILギャラリー

LIXILギャラリー
「クリエイションの未来展  第6回 宮田亮平監修 いきものたち展」 
2015/12/5~2016/2/23



リクシルギャラリーで開催中の「クリエイションの未来展  第6回 宮田亮平監修 いきものたち展」を見てきました。

一昨年の9月より続くシリーズ展の「クリエイションの未来展」。4名のクリエイターを監修者に迎え、それぞれに独自のテーマを設定して展示を行ってきました。早くも6回目です。

今回の監修者は金工作家で東京芸大の学長を務める宮田亮平。イルカの作品で良く知られています。テーマは「いきものたち」です。現代立体造形作家による「いきもの」をモチーフとした作品を紹介しています。



出品は3名、いずれも木彫です。うちやはり魅惑的なのは土屋仁応です。樟などを素材に象や鹿を作り上げる作家。仄かな彩色のなされた表面の質感は驚くほど滑らかです。すくっと立っては前を見据える鹿のプロポーションは美の極致。目は仏像彫刻の玉眼の技術を用いています。潤み、また澄んだ瞳。命を吹き込んでいます。



一方、一本一本の毛並みまで再現するのが中里勇太です。木兎でしょうか。どこか怪訝な様子で佇む姿は思いの外に可愛らしい。写実的でありながらも、動物の持つ力強さ、野性味を巧みに表しています。



ラストの深井隆のモチーフは馬でした。しかしながらどこか夢の中を駆ける幻のようにも見えます。箔の放つ光もまるで月明かりです。水紋のように円を描いています。幻想的な世界を見せていました。



2月23日まで開催されています。

「クリエイションの未来展  第6回 宮田亮平監修 いきものたち展」 LIXILギャラリー
会期:2015年12月5日(土)~2016年2月23日(火)
休廊:水曜日。12月29日(火)~1月6日(水)、2月21日(日)
時間:10:00~18:00
住所:中央区京橋3-6-18 LIXIL:GINZA2階
交通:東京メトロ銀座線京橋駅より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩3分、都営浅草線宝町駅より徒歩3分、JR線有楽町駅より徒歩7分
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