都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「フランク・ゲーリー/パリ-フォンダシオン ルイ・ヴィトン建築展」 エスパス ルイ・ヴィトン東京
エスパス ルイ・ヴィトン東京
「フランク・ゲーリー/パリ-フォンダシオン ルイ・ヴィトン建築展」
2015/10/17~2016/1/31
エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中の「フランク・ゲーリー/パリ-フォンダシオン ルイ・ヴィトン建築展」を見てきました。
2014年秋、パリ西部、ブローニュの森にオープンした「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」。いわゆる現代美術の美術館を併設した総合文化施設です。
デザインしたのはフランク・ゲーリー。1929年にアメリカで生まれ、1989年にはプリツカー賞を受賞した世界的建築家です。
ゲーリーはどのように「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」を設計し、また建てたのでしょうか。そのプロセスなどを模型などから6つのセクションとともに紐解いています。
まずは歴史。ブローニュの森の地歴です。森とあるように同地域は緑に包まれた一帯。19世紀になってロンドンのハイド・パークに着想を得て整備されました。1860年にナポレオン3世がアクリマタシオン公園の開園を宣言。温室や水族館も建設されます。古くからパリの人々の憩いの場として愛されてきました。
そこへゲーリーが新たな文化施設を建てました。ご覧のように特徴的なのは外観を覆うガラスです。自身が「フランスの文化を象徴する壮大な船」と呼ぶように、確かに巨大な船の帆のようでした。全部で12枚。計3600枚ものガラスが用いられています。極めて大胆な曲線美。一つとして同じガラスはありません。
内部と外部の区別はありません。その意味では周囲の景観にも配慮。来館者は中からガラスの帆を通して森の緑や空を楽しむことも出来ます。
「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」はギャラリーのみならず、オフィスや倉庫、書店やレストランなどの複数のブロックから作られています。内部空間をデザインしたスタディ模型もずらり。またスケッチも多数。驚くべき自由な発想です。ゲーリーの設計のインスピレーションを辿ることも出来ます。
外観のガラスの帆は様々な素材によって検討されました。素材ごとに変化しても見える「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」。会場を見上げれば外観のみを模した帆が宙を舞っていました。確かに帆船、ないしは水の中を泳ぐ魚、はたまたぽっかりと浮かぶ雲のようにも見えます。
ガラス張りのエスパスの空間にも映える「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」の模型。大変にスタイリッシュな展示です。ちょうどガラス越しに東京の夕景を眺めながら楽しめました。
昨年秋より続く展覧会ですが、気がつけば会期末を迎えていました。1月31日まで開催されています。
「フランク・ゲーリー/パリ-フォンダシオン ルイ・ヴィトン建築展」 エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:2015年10月17日(土)~2016年1月31日(日)
休廊:不定休。1月1日(金)。
時間:12:00~20:00
料金:無料
住所:渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7階
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A1出口より徒歩約3分。JR線原宿駅表参道口より徒歩約10分。
「フランク・ゲーリー/パリ-フォンダシオン ルイ・ヴィトン建築展」
2015/10/17~2016/1/31
エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中の「フランク・ゲーリー/パリ-フォンダシオン ルイ・ヴィトン建築展」を見てきました。
2014年秋、パリ西部、ブローニュの森にオープンした「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」。いわゆる現代美術の美術館を併設した総合文化施設です。
デザインしたのはフランク・ゲーリー。1929年にアメリカで生まれ、1989年にはプリツカー賞を受賞した世界的建築家です。
ゲーリーはどのように「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」を設計し、また建てたのでしょうか。そのプロセスなどを模型などから6つのセクションとともに紐解いています。
まずは歴史。ブローニュの森の地歴です。森とあるように同地域は緑に包まれた一帯。19世紀になってロンドンのハイド・パークに着想を得て整備されました。1860年にナポレオン3世がアクリマタシオン公園の開園を宣言。温室や水族館も建設されます。古くからパリの人々の憩いの場として愛されてきました。
そこへゲーリーが新たな文化施設を建てました。ご覧のように特徴的なのは外観を覆うガラスです。自身が「フランスの文化を象徴する壮大な船」と呼ぶように、確かに巨大な船の帆のようでした。全部で12枚。計3600枚ものガラスが用いられています。極めて大胆な曲線美。一つとして同じガラスはありません。
内部と外部の区別はありません。その意味では周囲の景観にも配慮。来館者は中からガラスの帆を通して森の緑や空を楽しむことも出来ます。
「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」はギャラリーのみならず、オフィスや倉庫、書店やレストランなどの複数のブロックから作られています。内部空間をデザインしたスタディ模型もずらり。またスケッチも多数。驚くべき自由な発想です。ゲーリーの設計のインスピレーションを辿ることも出来ます。
外観のガラスの帆は様々な素材によって検討されました。素材ごとに変化しても見える「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」。会場を見上げれば外観のみを模した帆が宙を舞っていました。確かに帆船、ないしは水の中を泳ぐ魚、はたまたぽっかりと浮かぶ雲のようにも見えます。
ガラス張りのエスパスの空間にも映える「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」の模型。大変にスタイリッシュな展示です。ちょうどガラス越しに東京の夕景を眺めながら楽しめました。
昨年秋より続く展覧会ですが、気がつけば会期末を迎えていました。1月31日まで開催されています。
「フランク・ゲーリー/パリ-フォンダシオン ルイ・ヴィトン建築展」 エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:2015年10月17日(土)~2016年1月31日(日)
休廊:不定休。1月1日(金)。
時間:12:00~20:00
料金:無料
住所:渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7階
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A1出口より徒歩約3分。JR線原宿駅表参道口より徒歩約10分。
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