◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

悪いイメージは広がりやすい。

2008-02-03 20:45:24 | いろいろあれこれ
                 カビてたから捨てましたよ
 以前、A工場跡地の土壌汚染 → B町の土壌汚染 → C市の土壌汚染 → D県の土壌汚染、というふうに、狭い範囲のことだったものがわーっと広がり、県そのもののイメージダウンになったことがあります。どこの県の話だったかは忘れましたが( ← 忘れるのも早い)、いいイメージより悪いイメージのほうがずーっと広がるスピードが速く、悪いうわさは圧倒的なパワーで広められますよね。この点は、恐らく、どなたも異論はないと思いますし、慣用句にも、長い間蓄積してきたものが一瞬で吹き飛ぶというような意味のものがたくさんありますが、考えてみれば、これはとても不公平なことですよ。
 例えば、「悪事千里を走る」などはストレートですね、悪事はすぐに広く知れ渡るけれども、「好事門を出でず悪事千里を走る」で、よいことは門を出ることすらないのです。「百日の説法屁一つ」、一生懸命説法しても、最後におならをブッとやれば吹き飛んでしまうのです。農薬餃子事件が起きて、学校給食から餃子が取り除かれる、事件とは全く関係ない国内産の餃子が、です。餃子というだけで不安に思う子どもがいるからだそうですが、そういうときはきちんと説明して納得させて食べさせればいいのではないでしょうか。そういう区別をしないというのが、事件とは直接関係ないところへも問題が広がる一因でしょう。牛、鶏、牡蠣、餃子、あ~、貝割菜もそうでしたねぇ。
 悪いことは避けたいという人間の本能がそうさせるのかもしれませんが、こういうパワーの違いを踏まえて発言なり対応なりしないと必ずとばっちり組が出ますよね。今回、混入の原因として考えられるのはこういうことで、これに該当しないものは心配ない、とは言えないのかなぁ、言ったら、後で万が一何か起きたら「心配ないって言ったじゃないか、責任とれよぉ」とか言われるのかなぁ( ̄~ ̄)ウーム。日本国内の個々の業者が「うちは大丈夫」と、しっかりした根拠を示して自信を持って言うのなら、それを信じてもいいのでは? ミートホープのことを思い出せば、私もあまり大きな声では主張できませんけれどね( ̄_ ̄)ゞポリポリ。こういう世の中だから、せいぜい自己免疫力を上げておかねば。
コメント (2)
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