かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感05夏

2005-08-06 22:03:44 | 日記・エッセイ・コラム
田舎暮らしが1ヶ月になった。不覚にも2年以上かけて鍛練した体がたった1ヶ月ですっかり弛んでしまった。一番の理由はトウモロコシが美味しいこと、二番目の理由は自制が利かなかったことである。毎日トウモロコシを2,3本食った。菜園のトウモロコシを全部食べると母や私が交互に八百屋で買ってきて毎日食べた。東京にいる時は食べ過ぎると家内の冷たい目が私の自制心を思い起こさせるが、田舎の母は私が喜ぶ顔を見たい一心である。何キロ増えたかわからないが怖くて体重計を見ていない。亀の甲羅のようになっていた自慢の腹筋があっという間に平らな丘のようになってしまった。

いつもは午前中東屋で朝食を取りながら新聞を読み調べ物や読書をする。7月中は11時頃になると熱気で東屋から主家に引き上げていたが、8月になり午前中の日の高さの加減で山の端が影になるようになり、西側は御簾を張り照り返しを防いだので12時までコーヒー一杯で頑張れるようになった。午後はクーラーの利いた書斎でメールをチェックし、マーケットの様子を見て調べ物をする。夕方涼しくなると野良に出かけたり買い物に行ったりするのが日課である。昼間は暑いが東京と違いヒートアイランド現象のない田舎では朝夕は涼しく、朝は特に涼しい。

これでは太るのは尤もと思われるかもしれないが、毎日曜日は70kmの山岳コースを自転車で走るか、自宅から大洲城まで往復約15kmのジョギングをしている。その合間に最低3日間は夕方素振り250本、裏山ランニング15-20分、堤防バンクの自転車カニ走りを30-40分やっている。カニ走りを思いついたのは“見かけ”オフロード仕様の自転車のタイヤの真中ばかり磨り減ってみっともない状態になったので、タイヤのサイドの“ガリガリ”を使って堤防の斜面を横走りすると格好良く磨り減ると思ったからである。

走ってみるといろいろ発見がある。堤防の夏草はすごい速さで成長するので毎日同じ道を走っている感じがしない。ある程度雑草が伸びている斜面に比べ機械で刈り取られた直後の斜面は脆くスリップを起こしやすい。後輪は殆どいつもスリップしている状態になるので若干上向きで運転するが、かといって上向きに過ぎると失速してしまう。ペダルはしょっちゅう斜面に引っかかってバランスを保つのが大変。慣れてくると恐怖感がなくなり肩の力が抜けてきたが、ギヤに草を巻き込んで走りがギクシャクしてくるので途中で1回はギヤ周りを清掃しなければならない。かなり走ったがまだ“ガリガリ”は健在である。

気が付いてみるとやりたい放題で母の機嫌を損なっていた。頼まれたことはさっさと済ませて後は自分の世界に没頭するといういつものパターンに入っていた。母は息子とゆったりした気分で心配事を愚痴り世間話をしたい、私に聞き手になってくれという思いなのだろう。私はといえば、何でもやるからねというものの彼女から見るとあっという間に用事を済ませ、私の世界に戻っていく。大袈裟に言うと私も人生の残りの時間を最大限有効に生きたいと思っているから、何でも兎に角早く効率よくやろうとする。長年の職業病は治ってない。しかも田舎のうちも東京以上にIT化を進めたので毎日しっかり情報が入ってきてその咀嚼だけでも結構時間がかかるし、入って来るメールの量に変わりはない。しかし時計の針の進め方を少し田舎時間に合わせ、母と接する気持ちの余裕を持つ必要がありそうだ。

メールといえば田舎に帰った頃から出会い系サイトの勧誘メールがすごく増えた。今年前半は米国の出会い系サイトから毎日何通もメールを受けていたが、最近ピタッと止まった。同じ頃から来ていた低価格薬品や投資の売り込みは依然として来ている。この日本語の出会い系サイトからのメールは米系より内容が多彩で面白いものがあり結構暇つぶしに読んで楽しんでいる。結局田舎暮らしは退屈ということかも。

今日も凄く暑い日だった。しかし夕方になって雷が鳴り夕立が来て畑のナスとトマトの水遣りが免除され、その時間でこの日記を書いている。この家は山の麓の谷の真下にあり雨が上がると今度は湿気が降りてきてからだがべたべたし始めた。そろそろ夕食だ。■


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