かぶれの世界(新)

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失われた6ヶ月、だが今は前進すべき時

2008-03-28 09:57:36 | ニュース

福田首相の緊急記者会見で発表した新提案は道路特定財源の一般財源化に大胆に踏み込んだ内容であり、与野党が真摯に検討し妥協点を見出すべきものだ。しかし、今のところ民主党を始め野党に歩み寄りの姿勢は見られない。

福田政権は誕生の時から先祖帰りしたかのように、派閥の領袖と官僚に頼る政権運営をしてきた。いわば政権の遺伝子的性格が抱える問題がここに来て一気に噴火したと私は感じる。混乱の責任はリーダーシップを発揮してこなかった福田首相にある。

改革後ろ向きといわれた福田内閣が、6ヶ月経って突如前政権でも実施できなかった道路特定財源の一般財源化に踏み込むまでに追い込まれた。初めからそういう選択しかなかったのだが、彼はその認識が無いまま族議員と官僚に任せ問題先送りしてきた。

まさに「失われた6ヶ月」だった。

だが、福田首相の新提案は現状で考えうる実行可能なベストの提案のように私には思える。問題は与党内コンセンサスがなく野党との信頼関係が構築されてないことだ。福田首相はまさに孤立状態にあるという。

しかし、提案内容は族議員や官僚の為ではなく、国民の為のものであることは明らかである。経緯はどうあれ民主党を始めとする野党は提案を真摯に受け取り速やかに協議に入るべきだ。多くの国民はそれを望んでいる。

民主党がここに至ってもいたずらに政局狙いの反対をするなら、彼らの政権担当能力に対する国民の信頼は決定的に傷つけられると私は考える。万が一そうなったとしても、他の野党は今良識を働かせ存在感を示す時だ。■

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