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2017年大胆占い 3Q見直し

2017-10-14 22:12:31 | 社会・経済
3ヵ月毎の見直しを忘れていた。言い訳をすれば、先月末から2週間弱帰京してバタバタしていた。70過ぎて同時に沢山のことをやろうとすると、どうしても見落としが出て来る。今回は定点観測の為の健康診断や山歩き、家族との再会、取引銀行の担当との顔合わせと忙しかった。

前置きはさておき、この3か月間も予測した3つのリスク(1)トランプリスク、(2)ポピュリズム、(3)通貨危機は形を変えたものの依然リスクであり続けた。換言すると3つのリスクは前回の2Q見直しした時と同じ延長線上にある。

(1)トランプリスク: 米メディアはトランプは大統領職に慣れ周りのスタッフの助けを得てやがて「まともな大統領」になるという期待は完全に消滅したと最近報じ始めた。ユネスコ脱退、オバマケア補助金停止や移民受け入れ制限、ハリケーン被災対応等々の混乱がずっと続くと覚悟した方が良い。今後もFRB議長、税制改革、北朝鮮・イラン・キューバ外交など次々と波乱を呼ぶだろう。

(2)ポピュリズム: トランプリスクは強烈だが想定内になりつつあるのに対し、世界的なポピュリズムの広がりは今後新たな危機を迎える恐れがある。英国のEU離脱に加えメルケル・マクロンの立場やカタロニア独立・ウクライナ情勢などが世界にどう波及するか、寧ろトランプリスクも同質のリスクと考えると理解し易い。前回の中リスクから潜在的には大リスクになると予測する。

(3)為替リスク: 米国続き欧州中央銀行も金融緩和を徐々に縮小する方向性を明確にした。現在の所急激な利上げはしないとのメッセージを受け市場は落ち着いた対応をしている。新興国は外貨準備の積み増しなど備えているが、一旦資本流出が始まると十分かどうか誰も知らない怖さがある。既にリーマンショック級の恐慌の種はまかれていると認識すべきだ。

私がリスクばかり焦点を当てて論じ「船長不在」といいながら、前回の世界経済はニュートラルにまで戻した。そして今回の見直しでは米欧と新興国経済も緩やかに上昇し始めたようだ。日本経済も成長軌道に乗りつつある。世界経済全般にわたって予測を上方修正する。だが、上記の3つのリスクを孕んだまま船が進み始めたと認識している。

成長率   大胆占 IMF1707 2Q見直 3Q見直
世界経済  3.0   3.5    3.1  3.6
米国      2.2  2.1    2.4   2.4 
欧州     1.0  1.9    1.1   2.0 
中国      6.1   6.7    6.5   6.5  
新興国     4.2   4.6    4.3    4.5
日本      0.5   1.3    0.6   1.5
(注)単位%、IMF1707は2017/7時点の予測 

ここに来て消費や設備投資が上向きになってきた日本経済は、現在進行中の衆院選の結果の影響を受ける可能性がある。与党が優勢との序盤戦の情勢判断が報じられているが、もし安倍政権が維持できない結果になれば海外への資本流出が起こる恐れがある。ただ上記3つのリスク程に世界経済に影響を与えることはないだろう。■
コメント
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