かぶれの世界(新)

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プチ浦島太郎

2017-10-07 19:03:07 | 日記
銀座のレストランに家族が集合して久し振りに食事をした。銀座に行く理由があるとすれば子供が企画した食事会くらいしか思いつかない。多分2年ぶり位だ。食後暫くホコ天の大通りを駆け回る孫たちの姿を見てほっこりした気持ちになれた。女の子の孫が一人くらい欲しいと言うと、孫が女友達を連れて来るのも楽しみだろうと長男が言った。そうだねと答えたが、その日まで生きている可能性は殆ど無いと内心思った。

銀座は何も変わって無い様に私には見えたが、正直前がどうだったかもよく覚えてない。バブル時代を除けばしょっちゅう来る所ではなかった。だが、5ヵ月ぶりに東京に戻って来て、今回は何故か変わったと思う所が多かった。成田空港から都心に向かうバスからビルの窓や屋上から見える緑が増えた気がする。突然緑が増えたはずはないが私にはそう見えた。

歌舞伎町周辺でも銀座でもはたまた郊外でも、都内のどこに行ってもお洒落な若者は多く、多分全国どこの若者も大差がないのではないかと思う。だが、田舎と違うのは洒落た着こなしの老婦人が多いことだ。これは決定的に違う。田舎のオバサンは余りお洒落をしようという気が無いのだろうか(スミマセン!)。もしかしたらこれが都会と田舎の最も違う点ではないか。

新宿の取引先の銀行に今後の資産管理のコンサルを受けに行った時に最先端のキャリアウーマン(と思う)に出会った気がした。担当の彼女は見上げる程の長身でスケスケのロングスカートで現れ個室に案内された。私が行ったことのあるUWに留学してたとのことで話しがあった。お洒落な若者のファッションとは全く異なった(多分、田舎にはいない)。電話で良く話していたので初めてとは思わなかった。
 
自宅のある府中市でも随分様子が変わった。京王線府中駅南側にお洒落なビルが完成し、更に南側の伊勢丹と繋がった。最近東京近郊の町でよく見かけるように駅の周りを高層ビルが取り囲み、そのビル群の2階を陸橋が繋ぎ車道を通らなくても便利に連絡できる。そして広場ができる。まるで空中都市の様だ。

駅の西側を通り大國魂神社に続く目抜きの「けやき並木通り」がある。その西にある府中街道まで10-20階の中層ビルに埋め尽くされ、更にその西側にある自宅にビルが迫ってきた。昔は2,3階建ての一軒家がありその中にぽつぽつとコンクリートビルが建っていた。新築の我家を含め昔風の瓦屋根モルタル塗りの家も珍しい。自宅の窓からビルが見えて取り囲まれ圧迫された様に感じる日が来るのもそう遠くない気がする。

その先駆けになりそうなのが自宅の周りに新築の一軒家や低層のアパートが建ち、或いは建設中で息抜きになるような空き地や小さな畑が全くなくなったことだ。これじゃ都心に住むのと変わらなくなる。今日で一時帰京を終えて明日田舎に戻る。最早どちらが「戻る」のか分からない。何れにしろ明日東京を発つ。■
コメント
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