節約を強いられたが平気
3年前に母が死ん頃から、実家での生活費の本格的な切りつめを進めて来た。70才を前に借金して東京の自宅を新築した一方で、我が家の先祖が築いたそれなりに歴史ある実家も放っておけない。退職後に実家の改築した宮大工によれば、この規模の築100年以上の家は市内で3つだと聞いた。
この二重生活を止める選択肢は無い。なので田舎生活のコストを徹底的に減らすと決めた。不動産のうち買い手のついた山林田畑は売却し、残りの農地は農地バンク経由で全て貸出した。駐車場用の貸地は契約を更新した。長期滞在するのでIT環境を整え書斎や寝室に3つの客間を作り、東屋とサンルームを追加した。その下で逆にランニングコストを極力減らす方針だった。
徹底的な節約、出来ることは全てやった
大物は処理したので今回は残った細かな費用を減らした。田舎にいる間だけCATVが課金される方式に切り替た。電器販売会社のサービス契約と航空会社のクレジットも解約した。母がいなくなりこれ以上電器機器を買うこともなく、田舎への行き来は既にLCCを利用して大幅に節約している。
2つの農協系の火災保険(共済)を一本化した。だが、電気・ガス・水道代は従来通り。組費(自治会費)7000円、寺費13000円も、ここにいる限り断れない。他に地価下落で固定資産税が4千円減の通知された。食事は付き合い以外は100%自炊で食料は最低価格で購入している。
今回の節約分は総合するとたった年4-5万円弱程度だが、やれることは全てやったと思う。日々の生活は5円10円を節約する。チンケな生活と思う人もいるが、おカネを使わなくともやりたいことはやっている。不満はない。節約は親がやってくれたことを子供達に引き継ぐ気持ちだ。
節約と投資のギャップ
このように5円10円と苦労して節約を積み上げている一方で、実は毎日の為替や資産価格の変動で私の金融資産は数十万円単位で上下する。暴落時は百万円単位で下げる。毎日の節約単位と桁が違うと、切り替えられなくて頭が麻痺してくる。このギャップは大きい。
それでも冷静に最適解を求め続けるのは、子供の頃からの躾が役立っているかもしれない。以前読んだ本でケネディ家など米国上流社会の躾けが私に自信を与えてくれたかもと思っている。(田舎のポン友はリーマンショック時の私は酷くしょげていて声を掛けられなかったというが。)
節約を吹き飛ばした米中貿易戦争だが・・・
実際、苦労して節約した生活費の何十倍もがトランプ大統領の一言で一夜にして何度も吹き飛んだ。何時ものことで「またか」の一言でやり過ごし、次の展開を出来るだけクールに予測する。今年は令和直前の4月までに昨年の損のかなりの部分を取り戻したので、実は年初比ではまだ悪くない。なるべく視野を高く広くして冷静に市場動向を理解するよう努めて来た。
私は相続と退職金の余りを元手に投資を始め、リーマンショックク等を何とか乗り越えた。約15年間の個人投資の教訓ば、「どんな時にも投資は止めたら負け、続ける限り儲けるチャンスはある」だ。証券会社の担当氏によれば、過去の大暴落をきっかけに損を抱えたまま投資を止めた個人投資家は多い、だが一度止めたら損を取り戻すのは難しい。
投資活動の本質の変化、それは危機か
頭の中ではそう思っていても、トランプ大統領が2月頃から口火を切った米中貿易戦争には一喜一憂させられている。トランプ以前はあらゆる経済指標を先ず見定め、次に政治ファクターを考慮した。だが、ここに来てマーケットが最も注目しているのは米中の政治情勢だ。
私は特にトランプ・習近平の国民の支持率に注目している。経済論理より支持率によって政策が変わり市場を左右するからだ。投資は時々の市場変化の本質に迫り将来を予測する必要がある。それは必ずしも経済学の範囲には収まらない。この件は私の専門外、別の機会に議論したい。何れにしろ毎日日々生活の節約と激変する世界経済動向を、私としては自然に切り替えてこなしている。
蛇足
この記事には結論はない。ただ私の愚痴を並べただけだ。だが、私に共感する読者も少なからずいるだろうという思いだ。■
3年前に母が死ん頃から、実家での生活費の本格的な切りつめを進めて来た。70才を前に借金して東京の自宅を新築した一方で、我が家の先祖が築いたそれなりに歴史ある実家も放っておけない。退職後に実家の改築した宮大工によれば、この規模の築100年以上の家は市内で3つだと聞いた。
この二重生活を止める選択肢は無い。なので田舎生活のコストを徹底的に減らすと決めた。不動産のうち買い手のついた山林田畑は売却し、残りの農地は農地バンク経由で全て貸出した。駐車場用の貸地は契約を更新した。長期滞在するのでIT環境を整え書斎や寝室に3つの客間を作り、東屋とサンルームを追加した。その下で逆にランニングコストを極力減らす方針だった。
徹底的な節約、出来ることは全てやった
大物は処理したので今回は残った細かな費用を減らした。田舎にいる間だけCATVが課金される方式に切り替た。電器販売会社のサービス契約と航空会社のクレジットも解約した。母がいなくなりこれ以上電器機器を買うこともなく、田舎への行き来は既にLCCを利用して大幅に節約している。
2つの農協系の火災保険(共済)を一本化した。だが、電気・ガス・水道代は従来通り。組費(自治会費)7000円、寺費13000円も、ここにいる限り断れない。他に地価下落で固定資産税が4千円減の通知された。食事は付き合い以外は100%自炊で食料は最低価格で購入している。
今回の節約分は総合するとたった年4-5万円弱程度だが、やれることは全てやったと思う。日々の生活は5円10円を節約する。チンケな生活と思う人もいるが、おカネを使わなくともやりたいことはやっている。不満はない。節約は親がやってくれたことを子供達に引き継ぐ気持ちだ。
節約と投資のギャップ
このように5円10円と苦労して節約を積み上げている一方で、実は毎日の為替や資産価格の変動で私の金融資産は数十万円単位で上下する。暴落時は百万円単位で下げる。毎日の節約単位と桁が違うと、切り替えられなくて頭が麻痺してくる。このギャップは大きい。
それでも冷静に最適解を求め続けるのは、子供の頃からの躾が役立っているかもしれない。以前読んだ本でケネディ家など米国上流社会の躾けが私に自信を与えてくれたかもと思っている。(田舎のポン友はリーマンショック時の私は酷くしょげていて声を掛けられなかったというが。)
節約を吹き飛ばした米中貿易戦争だが・・・
実際、苦労して節約した生活費の何十倍もがトランプ大統領の一言で一夜にして何度も吹き飛んだ。何時ものことで「またか」の一言でやり過ごし、次の展開を出来るだけクールに予測する。今年は令和直前の4月までに昨年の損のかなりの部分を取り戻したので、実は年初比ではまだ悪くない。なるべく視野を高く広くして冷静に市場動向を理解するよう努めて来た。
私は相続と退職金の余りを元手に投資を始め、リーマンショックク等を何とか乗り越えた。約15年間の個人投資の教訓ば、「どんな時にも投資は止めたら負け、続ける限り儲けるチャンスはある」だ。証券会社の担当氏によれば、過去の大暴落をきっかけに損を抱えたまま投資を止めた個人投資家は多い、だが一度止めたら損を取り戻すのは難しい。
投資活動の本質の変化、それは危機か
頭の中ではそう思っていても、トランプ大統領が2月頃から口火を切った米中貿易戦争には一喜一憂させられている。トランプ以前はあらゆる経済指標を先ず見定め、次に政治ファクターを考慮した。だが、ここに来てマーケットが最も注目しているのは米中の政治情勢だ。
私は特にトランプ・習近平の国民の支持率に注目している。経済論理より支持率によって政策が変わり市場を左右するからだ。投資は時々の市場変化の本質に迫り将来を予測する必要がある。それは必ずしも経済学の範囲には収まらない。この件は私の専門外、別の機会に議論したい。何れにしろ毎日日々生活の節約と激変する世界経済動向を、私としては自然に切り替えてこなしている。
蛇足
この記事には結論はない。ただ私の愚痴を並べただけだ。だが、私に共感する読者も少なからずいるだろうという思いだ。■