ゆく年くる年

２０２０年になった。私は今年７３才になる。私の父は５５才、祖父は２６才で死んだ。我が家の男の歴史を遡ると、私がこんなに生き延びるとは思いもしなかった。父が死んだ年令で後は付録と早期退職を決意した時は、１０年以内にこの世とオサラバし年金受領最大になる計画だった。

だが、幸か不幸かまだ生きている。そんな事を考えながら大晦日に投資資産の整理をした。昨年後半に金融資産の評価額が上り、年初から１８％上昇した。子供達に知らせようと資料を整理すると、１８年内にマイナス２０％と大幅下落し、１９年末残高は１７年末に届いてないと分かった。

つまり、２年間おカネを遊ばせただけだったと分かりがっかりした。１８年の損を取り戻せてなかった。ぬか喜びも良いところだ。トランプ大統領になって市場の上げ下げが激しい。しかし、この１年間に限れば世界的な金融の緩みで、私も市場並みに評価値を高めた、と思うことにした。　

昨日、元旦の昼頃に大國魂神社付近を散歩した。昨年は参道を越えてケヤキ通りの百貨店まで参拝者が並んでいたが、今年は参道が途切れる旧甲州街道信号で参拝客の列も途切れていた。不景気の兆候かと心配した。だが、２日目の今日、家内が買い物に行った時は昨年並みの行列を見たという。果して今年の日本経済がどうなるか気になるところだ。

専門家の今年の予測は楽観論と悲観論が入り乱れて評価が難しいが、私は米国大統領選のある年は経済成長する予測を採用したい。トランプ大統領は自分の再選のためにはどんな手を使っても自国の経済成長させると信じる。それが世界経済や日本経済にどう影響するかは別物だ。

間違いなく世界は息を凝らして米国大統領選の行方を見守ることになる。その結果が世界経済に依存する日本にプラスかマイナスかは分からないが、安倍首相は他の誰よりこの状況を上手く利用して嵐を乗り越えると期待する。そうなって欲しい。

換言すると私が最も気になるのは今年の景気ではない。今年の景気は良くなる。問題は大統領選の後、つまり２０２１年以降の経済がどうなるかだ。今年景気の良い時に決めた投資が来年どうなるか、これが投資判断になると考える。年初時点では、尤もらしい予測を聞いても分からない。

暮にインフルエンザにかかり高熱でうなされた娘が、晦日から今日の午後まで２泊３日我が家で過ごし正月を迎えた。２０００年過ぎに結婚以来、娘が我が家で正月を迎えたのは初めてだ。夫君と息子の二人は長野県の実家に行き、今日の午後帰京し３人で都心の自宅に戻って行った。

娘の緊急避難日程と同じタイミングで５０インチＴＶを購入した。近くの大手電器販売店を巡り技術や価格の最新トレンドを調べた後、息子の助言を受けほぼ同仕様で安価な中国製ＴＶをネット販売で買った（申訳ない）。４Ｋ画像をチェックした時は正常に機能したが、時間を置いて見ると画面が真っ黒になった。

保証書の連絡先に電話し助言を求め、１０分間電源コードを抜いて（プラグオフ・リセットというらしい）電源を再投入すると正常に動作した。４Ｋ画像制御回路のコンデンサに過剰な電荷が蓄積された為で、再発したら修理か交換になるとのこと。何度も説明して慣れた口振りだった。家内は最初中国製を嫌がったが、取り敢えず美しい画像で紅白歌合戦を楽しめたようだ。■