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ワクチン接種混乱を正しく問題提起せよ

2021-07-19 21:15:20 | ニュース
ワクチン接種の進捗に供給が追いつかず、予約停止や接種中断に追い込まれた自治体から国に対して供給改善の要請が出た。政府は一旦スピードダウンして1日140万回から120万回に調整する様求めていると報じられた。

いかにも政府の失敗かのようなマスコミ報道を見かけるが、私はもっと違った視点から報じるべきだと考える。現実に起こったことは、首相が当初1日100万回接種を目指すと約束し、達成後それを更にスピードアップしようとした結果ワクチン供給が遅れて起こったちぐはぐである。

ワクチン接種を全速力で推進しようとすれば徐々に余裕が無くなり、どこかで想定外の不具合が起こり調整に苦労する事態になる。通常ならブレーキを踏みながら慎重に進める巨大プロジェクトを、アクセルを踏みっ放しで走るものだから小石につまずき起こった避けられない事態だ。

私はそれでもアクセルを踏むのは悪くなかったと思う。そして今回のような事態が起これば調整すればいいのだ。極力接種をスピードアップするのが何より重要だと思う。こんな時に国の対応を非難するより、国民一丸となって何とかやりくりしながら取り組むのがあるべき姿だ。

だが、その為には現実の姿が見えなければいけない。マスコミ報道は海外のワクチンメーカーの供給遅れ、即ち国の対応を問題と指摘する報道が多い。だが、もう一方で自治体や職場毎にワクチン供給供給、接種数、在庫数がきちんとリアルタイムで把握されてない問題を忘れている。

そもそも、コロナ感染が始まった時から厚労省・自治体・医療界の対応能力の無さ、特にIT関連の呆れるほどの無能力さが鮮明に問題提起された。そして今回も接種報告がタイムリーで正確に実行されていれば、ワクチン供給に想定外の変調が起こっても素早く対応できたはずだ。

何よりも、今回のコロナ対応は関係各部門の改革が実行される貴重な機会が与えられたと考える。マスコミ報道が広範に事実を把握し報じることにより、そこから関係各部門が夫々に問題を認識し各々改革を推進する重要な役割を果たす後押しになれるはずなのだ。

日本のメジャーと言われるけど私は三流と見做すマスコミは、状況をタイムリーに具体的データで把握して問題を報じることが出来ない、時にそれが国民をミスリードする。今回もまたそれを繰り返していると思う。東京五輪報道でもその傾向があるのはとても残念だ。時に国民の声は間違う、しかもマスコミ報道のせいで。歴史は繰り返す、それを見てきたはずだ。■

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