昨日LCC(Jetstar)を使って四国の実家に戻った。LCCは二度目で大体のコツが分かった積りで、バスや電車の接続に特別余裕を持たせないスケジュールを組んだが予定通りにいかなかった。朝の通勤時間帯の京王線はスローなのは織り込み済みだが、新宿に近づくと駅の手前で電車が時折停止するとイライラした。中央線は忘れ物処理で5分遅れ、東京駅の八重洲口のバス乗り場に急ぎ間に合ったが額に薄っすら汗が滲んだ。
成田空港の第3ターミナルは最後のバス停でいつもより5分遅れで到着、そこから搭乗口までかなりの距離があり出発時刻の10分前にやっと着いた。途中で軽食何てとんでもなかった。ところがその直後、「松山からのフライトが今着いた、搭乗開始は10分遅れ」と放送があり、結局のところ定刻の35分遅れの離陸だった。予定通りに行かないのを忌々しく思ったが、相手のあるビジネス旅行じゃない、気ままな旅だと思い直した。
昨日投稿した記事の整理を終ると隣の席の若い女性に声をかけた。私の「人畜無害の枯れた老人」という見かけのお蔭か、いつも誰も警戒せず気楽に話し相手になってくれる。彼女も直ぐに話相手になってくれた。私がLCCは二度目で毎回遅れるとぼやくと、彼女も初体験ではなく前回は定刻で飛んだと応えた。ちょっとくらい遅れても安いLCCの方が良いとお互い意見が一致した。
となると成田空港へのアプローチの方が問題、以前使った新宿からのリムジンは3000円もした、でも前回から息子が教えてくれた東京-成田バス(900円)にしたと言った。彼女は長野-成田のリムジンは1万円以上すると答えた。「エッ、長野なの、僕は安曇野に親戚があるよ」、「安曇野?私は白馬です」、「若い頃白馬から唐松、鹿島槍と縦走したよ」、「長野の人はあまり山登りしない」、「それ聞いたことある」、話は途切れなく続いた。
彼女は仕事で松山に来るようになり知り合った男性と6月に一緒になるという。それではと松山の「知ったかぶり一口知識」を解説し始めた。温暖な地で暮らし易い土地柄で、昔から争いが少ないせいか松山の人はのんびりした性格で、有名なヤクザや大政治家が育たず小物が多い。食べ物は何といっても魚がおいしい、スーパーで買った魚が新鮮で美味しいのには感激だと。魚が美味しいのは既に彼女も実感していたようだ。
話は尽きなかったが、無事松山空港に到着しもう会うこともないのでと一言「お幸せに」と言うと、彼女は礼を言い笑いながら「もし6月以降に安曇野で会ったら・・・」と付け加えた。彼女の冗談ぽい言葉の意味が私には微妙で、言葉に詰まり「エッ、その時は何といえばいいのかなあ」と曖昧に答えた。後から彼女が何を言おうとしたか想像したがよく分からない。私は手を振ってサヨナラを言い、待ち人を見ない様に到着口を急ぎ出た。
フライトが遅れたせいで予定していたバスはもういなかった。後続のバスは15分毎に来るのだが、実家方面に向かう長距離バスの接続に間に合わない。別の会社のリムジンバスを30分以上待つことにした。その間に狭い空港内を1周して戻るともう辺りは人影が無く閑散としていた。到着出口横に続くJALカウンターの隣の小さな机に暇そうにしている制服姿の女性を見つけた。JALカード勧誘が仕事のようだが肝心のお客がいない。
私は暇潰しの積りで近づき目が合うと、彼女達は突然仕事モードの笑いを浮かべ勧誘の決まり文句を言い始めた。瞬くと風が起こりそうなマスカラをした若い女性に「カードはあるよ、君たちが暇そうだから話し相手になってあげる」と先制した。フライトが遅れて僕も時間潰しなんだというと、彼女達は謝り話し相手になってくれた。そこで初めてフライトはJetstarとJALの共同運航だと気付いた。
時間帯によって多少の差はあるけど、フライトが到着して暫く経つと乗客がいなくなるのは普通でこんなもんだと教えてくれた。普段乗客の多い空港か、或いは搭乗時の混雑しか見てない私と違い、1日のお客の流れを見ている彼女達とでは見え方が違うと気が付いた。彼女達がまだ見たことが無いという成田の第3ターミナルの印象を説明し始めたところでお客が来たので、私の役目は終わったとばかりにバス停に急いだ。
既にバスは停車場にいた。そこでドライバーと口を聞き、彼が今日口をきいた2人目の男性だと気付いた。最初は八重洲口から乗ったリムジンのドライバーだった。男性とは全てビジネスライクな会話。特に選んだ積りはないが、私から声をかけたのは全て女性だった。旅は道連れ、でもどうせなら女性の方が良い。■
成田空港の第3ターミナルは最後のバス停でいつもより5分遅れで到着、そこから搭乗口までかなりの距離があり出発時刻の10分前にやっと着いた。途中で軽食何てとんでもなかった。ところがその直後、「松山からのフライトが今着いた、搭乗開始は10分遅れ」と放送があり、結局のところ定刻の35分遅れの離陸だった。予定通りに行かないのを忌々しく思ったが、相手のあるビジネス旅行じゃない、気ままな旅だと思い直した。
昨日投稿した記事の整理を終ると隣の席の若い女性に声をかけた。私の「人畜無害の枯れた老人」という見かけのお蔭か、いつも誰も警戒せず気楽に話し相手になってくれる。彼女も直ぐに話相手になってくれた。私がLCCは二度目で毎回遅れるとぼやくと、彼女も初体験ではなく前回は定刻で飛んだと応えた。ちょっとくらい遅れても安いLCCの方が良いとお互い意見が一致した。
となると成田空港へのアプローチの方が問題、以前使った新宿からのリムジンは3000円もした、でも前回から息子が教えてくれた東京-成田バス(900円)にしたと言った。彼女は長野-成田のリムジンは1万円以上すると答えた。「エッ、長野なの、僕は安曇野に親戚があるよ」、「安曇野?私は白馬です」、「若い頃白馬から唐松、鹿島槍と縦走したよ」、「長野の人はあまり山登りしない」、「それ聞いたことある」、話は途切れなく続いた。
彼女は仕事で松山に来るようになり知り合った男性と6月に一緒になるという。それではと松山の「知ったかぶり一口知識」を解説し始めた。温暖な地で暮らし易い土地柄で、昔から争いが少ないせいか松山の人はのんびりした性格で、有名なヤクザや大政治家が育たず小物が多い。食べ物は何といっても魚がおいしい、スーパーで買った魚が新鮮で美味しいのには感激だと。魚が美味しいのは既に彼女も実感していたようだ。
話は尽きなかったが、無事松山空港に到着しもう会うこともないのでと一言「お幸せに」と言うと、彼女は礼を言い笑いながら「もし6月以降に安曇野で会ったら・・・」と付け加えた。彼女の冗談ぽい言葉の意味が私には微妙で、言葉に詰まり「エッ、その時は何といえばいいのかなあ」と曖昧に答えた。後から彼女が何を言おうとしたか想像したがよく分からない。私は手を振ってサヨナラを言い、待ち人を見ない様に到着口を急ぎ出た。
フライトが遅れたせいで予定していたバスはもういなかった。後続のバスは15分毎に来るのだが、実家方面に向かう長距離バスの接続に間に合わない。別の会社のリムジンバスを30分以上待つことにした。その間に狭い空港内を1周して戻るともう辺りは人影が無く閑散としていた。到着出口横に続くJALカウンターの隣の小さな机に暇そうにしている制服姿の女性を見つけた。JALカード勧誘が仕事のようだが肝心のお客がいない。
私は暇潰しの積りで近づき目が合うと、彼女達は突然仕事モードの笑いを浮かべ勧誘の決まり文句を言い始めた。瞬くと風が起こりそうなマスカラをした若い女性に「カードはあるよ、君たちが暇そうだから話し相手になってあげる」と先制した。フライトが遅れて僕も時間潰しなんだというと、彼女達は謝り話し相手になってくれた。そこで初めてフライトはJetstarとJALの共同運航だと気付いた。
時間帯によって多少の差はあるけど、フライトが到着して暫く経つと乗客がいなくなるのは普通でこんなもんだと教えてくれた。普段乗客の多い空港か、或いは搭乗時の混雑しか見てない私と違い、1日のお客の流れを見ている彼女達とでは見え方が違うと気が付いた。彼女達がまだ見たことが無いという成田の第3ターミナルの印象を説明し始めたところでお客が来たので、私の役目は終わったとばかりにバス停に急いだ。
既にバスは停車場にいた。そこでドライバーと口を聞き、彼が今日口をきいた2人目の男性だと気付いた。最初は八重洲口から乗ったリムジンのドライバーだった。男性とは全てビジネスライクな会話。特に選んだ積りはないが、私から声をかけたのは全て女性だった。旅は道連れ、でもどうせなら女性の方が良い。■
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます