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私的・後期高齢者(4)

2008-07-25 16:06:04 | 日記・エッセイ・コラム

介護保険適用の認定おりる

先月まだ母が入院中に市役所に申請した介護保険適用が「要介護1」の認定を受けた。22日に市主催の審査会があり、そこで申請書とともに母の訪問調査(インタビュー)結果とかかりつけ医の意見書に基づき審議され、介護保険適用が妥当と判断されたようだ。

「要介護」になるか「要支援」になるかは経済的には天と地ほどの差がある。前回報告したようにヘルパーの見守りの元で血糖値測定及び服薬が必要と主治医の診察結果が出たので、毎日2回のヘルパーの家庭訪問が必要だが、その費用は安価とはいえない。

ヘルパーの単価は一般に時間1500円が相場のようで、仮に1.5時間/日とすると月に約7万円の費用が見込まれていた。しかし、「要介護」の認定を受けると費用の殆どを介護保険でカバーされることになり、ざっと見積もって1万円以下になる見込みだという。

介護サービス計画

介護保険利用が認定されると、私や母が勝手に介護サービスをお願いする訳ではない。判り易く建設業界に例えると、元請(ゼネコン)が介護サービス計画を作り、下請が具体的なサービスを提供、元請はサービス実行を管理する。受益者()は下請に費用を支払い、自治体が元請の費用を負担する。

元請・下請けは居宅介護支援事業者とよばれ、元請の資格を持ったケアマネージャが介護サービス計画を作る。元請・下請けは同一事業者の場合も、今回のように別の場合もある。ケアマネージャは、幸いにも今まで母の自立支援で相談に乗って頂き、事情を承知されているMさんになって頂くことになった。

昨日、Mさんと下請の有償ボランティアの責任者の方に来て頂き、介護保険認定に基づき見直した介護サービス計画書の説明を受け、契約書に合意し無事サインすることが出来た。今更ながら介護サービスがこんなにシステマチックなプロセスで決まるとは予想もしてなかった。

介護トータルコスト

介護保険の認定を受けたお陰で、初めの見積りより大幅に少ない費用で在宅介護を受けることが出来るようになった。その他に365日食事の配達サービスが大物で合わせて年間約60万円になる見込みだ。最初に見積もった「要支援」の最悪ケースから半分以上節約できた。(但し認定は半年後とに見直される。)

ということで、母の老齢基礎年金と父の遺族年金があれば足りるだろうと思った。しかし、今回実家の家計を調査し、意外と母が燃費の高い生活をしていることがわかった。私から見ると過剰な保険に入り、光熱費や通信費が割高のまま、農地転用した土地の固定資産税が高く、他人に依頼した水利権などの田畑の維持費が馬鹿にならない。年寄り向けの怪しげな健康食品などの出費が相当あった。

結論から言うとこれらの無駄な出費を節約したとしても年金では賄えず、今後更に介護レベルが上がっていくことを考えると、先祖には申し訳ないが我が家の預貯金を取り崩していくしかない。棺桶にお金を持って言ってもしょうがないからと母を説得し、銀行から支払いできるよう手続きすることとした。お付き合いだが摩擦の起こる出費削減は今後徐々にやっていく積りだ。

食事管理と歯の治療

今週母を連れて行ったかかりつけ医から、今月初めの3日間血糖値が300以上になった記録を見て、管理が甘いと指摘を受けた。先生は母が何か食べているはずだという、そうかもしれない。母の食欲は相変わらずだし。夕食についている栄養1単位の果物を食前に食べ血糖値が上がったのだけは白状したが、そのほかに何を食べたか不明。

厳しく言うのを聞いてヘルパーは母を気の毒がっていた。私がいなくなるとどうなるかやや心配。だが4-5人の性格の違うヘルパーが入替わり立ち代り来られるのは母にとっては刺激になってよい、と介護サービス事業者には伝えてある。甘い人も厳しい人もいても良いと。

使えなくなった母の入れ歯を直す為に歯医者に連れて行った。今日で二度目だ。母はどうしても行くのなら昔からの歯医者に行きたいと駄々をこねたが、調べた結果評判が芳しくなかった。かかりつけ医の看護婦さんにこっそり聞いた歯医者に行くことにした。一度行くと母は文句を言わなくなった。私の末の息子が初物を嫌がるのは偶然か、それとも隔世で現れる敵DNAのなせる業か。■

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