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台湾は世界の未来を占う

2024-01-15 18:37:48 | 国際・政治
一昨日に実施された台湾の総選挙は、台湾の人々が何を考えているかが良く分かったと思った。私はこの選挙は理想(自由民主主義)と現実主義(生活つまり金)の戦いだと見ていたが、理想と現実が入り交った複雑な結果になったと感じた。それは中国との関係を維持すべきということだ。

香港の民主主義が強権に潰される悲惨な事態を目の前で見た台湾の人達は、今回も理想を選ぶだろうと私は予想していた。だが、一方で中国の依存度が高い経済(輸出30%)が逆風となり、同時に実施された立法院選では与党は第2党に転落した。国民は理想より生活を優先した。

だが、それは世界中で起こっていることで口では理想主義を言う私も偉そうに言えない。ウクライナ侵攻に対して支援に立ち上がった多くの世界の国々が、最近では欧米各国で「支援疲れ」が報じられている。香港で民主主義が失われ蔡英文を選んだ台湾が、中国のアメとムチに耐えられず「理想疲れ」が増えても、台湾は「良く踏ん張った」という方が正しいと感じる。

果たして日本が中国のような強権国に長い間に渡って圧力をかけられて耐えられるか私は疑問だ。今年の最大のリスクはトランプ氏が大統領に建前疲れの米国民に再選され、米国が徹底的な現実主義に向かい、全世界が強権的な現実主義に向かう恐れがあるという。

私はその恐れは十分あると思う。台湾はまだ自ら自国を守る気概があるようで、子供や女性の訓練期間を3か月から1年に延長したという。我が国はどうだろうか。マスコミ報道は強権国の最先端を行く中国に批判的な報道を控える傾向が傾向が強まっていると感じる。報道と言えども存続して行く為に「建前と現実のバランス」を取っていると感じる。■

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