少々早いが、今年の占いの最終見直しをしたい。その後、年賀状で紹介する恒例の「2009年大胆占い」が待っている。今年9月以前は昨年までの延長線上でリニアに繋がった世界にいた。だが9月以降はノンリニアな変化が起こり、今までの常識が通用しない全く違う世界になってしまった。
かつて激変の時代とか言う言葉を何度も聞いたことがあるが、今起こっていることはそんな言葉が色褪せて聞える。何しろ60年前の世界大戦を跳び越して、今は100年に一度の経済危機といわれているのだから。そんなところで、古い常識の占い見直しをしても意味がない。
能書きはこれまでとし、とにもかくにも年最後の見直しを終らせておきたい。
【総評】 9月のリーマンショック以来、経済動向に関する私の占いは滅茶苦茶になった。言い訳する積りはないが、おそらく殆どの専門家も同じ目にあっただろう。特に輸出依存度の高い日本経済の脆弱性は衝撃的だった。「市場の失敗」の影響は少なかったが、「政府の失敗」が傷を大きくした。問われているのは経済システムを超えた国のあり方だ。
【個別項目】 経済関連1.▼女性大統領誕生は大外れ、リーマンショックで争点が経済に移り初の黒人大統領誕生。
2.△一時暴落したユーロは米国のゼロ金利導入で若干値を戻し、新興国にも資金が向かった。
3.○原因はどうあれ、五輪後の中国は輸出不振、株価暴落、経済成長急降下した。
4.▼福田内閣投げ出し不測の事態発生、麻生政権誕生も経済悪化の最中に迷走、大外れ。
5.▲世界経済依存が日本経済の脆弱性を直撃し失速、経済成長率は0%台に減速した。
6.▼日経平均が7000円台に急落、楽観的な予想を吹き飛ばした。
7.△岡田ジャパン出足で躓くも、徐々に攻撃サッカーが機能し始め期待を繋いだ。
8.◎予測どおり、イチロー・松坂活躍、福留・黒田は苦戦、岩村等日本人存在感を増す。
一方、表層的な変化に下にゆったりと流れる底流の変化があるのか、何が起こっているかの解釈は、「大風呂敷」はさておき「中風呂敷」と「ハンカチ」と区分して取り上げた状況は、私自身頭の体操になり大変面白かった。上手く育てられるかわからないが、引き続きこの作業を続けてみたい。
2008年はサッカーをやっている積りがラグビーみたいになったが、まだルール自体がはっきりしない。問われているのは資本主義なのか、市場原理主義なのか、小さい政府なのか、グローバリゼーションなのか、それは誰が決めるのか、2009年はそういう年になるのだろうか。■
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