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皮膚科難民

2024-07-20 21:36:40 | 日記・エッセイ・コラム
帰京する前の6月半ば頃から下半身の恥ずかしい部分が痒くなり、我慢できなくなって皮膚科医に診て貰うことにした。昔から診て貰っていた本町の老婆医の医院に向かったが見つからなかった。駅の西南部のビル周辺を歩き回ったが、医院を示す看板以外にそれらしきものはなかった。

2周足らず探し回ったところでスマホを見ながら歩く中年夫人に声をかけ、病院名を訪ねたが知らないという。彼女は親切にもスマホを検索して、私の探す病院はもうなくなっていると教えてくれた。スマホを使って探すことくらい私も出来たはず、礼を言って別れた。

それから私もスマホで皮膚科を検索して京王府中駅の周辺に何軒かあることが分かった。ケヤキ並木周辺に3-4の皮膚科があったが、毎日のように買い物などで通り過ぎるのに見た記憶がない。後から気づいたのは、病院は全て建て替えられた中高層ビルの中にあるということだ。

ネットで一番人気の皮膚科病院は薬品販売店の隣のビルの6階にあった。6階に行きエレベーターをおりると病院の待合室をはみ出すばかりの長い列があり、その横の受付に行くと予約が必要だという。列の患者は殆どが若い女性ばかり、ここは美容がらみの皮膚科だと理解し即諦めた。

次の病院は私が帰京時に偽痛風の治療を受けたところだと思い出した。先生に丁寧な説明を受けた所だったが待合室の患者数がとても多く、皮膚科の治療を受けるのは最初から忌避した。徐々に選択肢が限られ探し回るのに疲れてきた。先生が偉そうでも治療を受けるしかなかった。

交通整理をしている老人にその病院を聞くと、初めは頭をひねっていたがスマホの地図を見せると、ケヤキ並木を横切る旧甲州街道に面するKビルに行ってみろと言ってくれた。指摘通りそのビルには各種病院や薬局等があり、目的とする病院も2階にあった。だが、そこも待合室から列がはみ出していた。

窓口に行くと予約があるのか聞かれたが、ないと答えると午後の診察予定は3時からなので4時半に来てくれといわれ、メモに名前等を記入していったん帰宅した。後から気付いたのは、長い列は先日受けた健康診断の為で、私のような治療を受けるための患者はそれ程いなかった。

午後指定の時間に病院に行き治療を受けると、先生はパンツを下ろした私の恥部の周りを見た瞬間「」だと断定した。以前の先生は何だと言ったか聞かれ「白癬菌」だと答えると、こんなにひどくなる前に早く診て貰うべきだったと言われた。この早い的確な治療が人気のない理由かもしれないと思った。

その後医療費を支払いビルの反対側の薬局に行き処方薬を出して貰った頃には夕方6時近くだった。お金を支払って慌てて駅ビルの階段に向かって走り出すと、後ろから追いかけてくる薬局の若い女性が私の財布を持って追いかけて来た。お礼を言って駅に向かうと予定より一本遅い急行電車の先頭車両に乗ったとメールが入りホッとした。

それから家内と息子に合流し、世田谷のすし屋で娘家族と一緒に江戸風の寿司を楽しく頂いた。そして明日から山口に飛び、松下村塾や秋吉台を観光する予定だ。忙しい1か月の帰京が続く。■

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