かぶれの世界(新)

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9.11は他人事か

2009-09-13 21:52:45 | 国際・政治

イエス、少なくとも報道では。日本では犠牲をになった邦人家族や一部の人達を除き、9.11は米国や一部欧州の問題のように報じられている。新聞は米国での追悼式と、アフガンやイラクの治安悪化状況を伝え、オバマ大統領のアフガン重視戦略が早くも試練に立たされていると報じている。

事実だろうが、日本には関係の無い他人事という報道姿勢が見え見えだ。しかし、9.11では多くの日本人が犠牲になり、彼らを命懸けで救助しようとしたニューヨーク市の消防員や警察官の中にも、数百人もの犠牲者が出たことを忘れていいのだろうか。何故、これほど冷淡でいられるのか。

一方、北朝鮮に拉致された日本人の救助については、拉致家族が米国大統領と面会し支援を要請した。独善的と評判が良くなかった「ならず者国家」の指定をいざ北朝鮮から外す動きがあると、拉致事件解決に後退させると米国の指定解除に反対し、その決定の不純な背景を解説する。

「ならず者国家」は9.11と密接に結びついているのに、何故9.11を他人事で済ませられるのか分からない。ここ数日の報道を見た限りでは、NHK9.118周年の状況を伝える特番(らしきもの)を組んだが、気がついた限り民放は9.11追悼を普通のニュース枠で手短に報じ関連の映画を2本流しただけだ。実は、その映画を見ながら、今、この記事を書いている。

9.11は日本人犠牲者が多数出たにも関らずそれも報じないのは、海外オンチの日本のメディアだとしても腑に落ちない。9.11後、ブッシュ大統領が強引に進めたアフガン・イラク戦争と、自衛隊出動やインド洋給油などで、政治問題で立場があやふやになるのを嫌がってのことかもしれない。

総選挙で大勝した鳩山新政権は、9.11は日本も密接に関係する深刻な世界的問題で、その解決のため我国も当事者として積極的に取り組まなければならない、日本はそういう立場にあることあることを肝に銘じて欲しい。必ずしも現政権の決定通りにする必要はないが、世界が理解できるシナリオは必要だ。

考え方や対応に差があってもいいが、9.11の惨劇について米国民と共有するものが無くて、拉致事件やテポドンで支援を期待するのは虫がいいと思われても仕方が無い。現在までの民主党の発言にはブレは感じられない。だが、連立政権維持は手段であって、日本にとって何を優先すべきか、今後とも勘違いすることの無い様祈りたい。

最も懸念するのはもと来た道を辿ることだ。9.11報道(しないこと)が世論に影響するとすれば、結果として戦後長らく続いた安全保障政策と世論のズレが外交・政策の不透明性を助長したと同じことが起こる可能性があると懸念する。民主党政権が現実に直面した時何が起こるか。だが、恐れるべきではない、民度は当時に比べ格段に成熟している、はずだ。■

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執念を見せた日本代表

2009-09-10 21:30:32 | スポーツ

サッカー日本代表の欧州遠征は1勝1敗、総得点4-6で終った。今回遠征の目的は勝敗よりも、アウェイで強豪国と戦い、日本代表のW杯南ア大会に向けて戦略の何が通用し何が課題か、実践で試すことであった。勝敗は二の次だったが、1勝1敗の結果は悪くない。

昨夜のガーナ戦の後半に入り3点目を入れられた時には、息子とTV観戦しながら「又かよ!」と画面に向って思わず悪態をついた。前回のドイツ大会の豪州戦以来後半の勝負どころで力尽きて、失点を続けるパターンを何度も見てきたからだ。

今回のオランダ戦もそうだし、ガーナ戦も後半途中まで判で押したように同じ展開だった。しかし、その頃から素人目にもガーナの動きが緩慢になったように見え、「もう1点取ったら試合は分からなくなるぞ」と、息子に向って呟いた。

「1点差になって彼らが余裕を失えばチャンスはある」と息子も応じた。その後ガーナは急激に足が止まり、玉田のドイツ大会ブラジル戦を思い出させる角度からの美しいシュートが決まると、岡崎・稲本の連続得点で逆転し、ガーナは失速したままゲームは終了した。

今朝、ネットで戦評を読むと、1)前半の何度かあったチャンスで点を取れなかった、2)ロングボールの守備陣の対処を課題としてあげる記事が多かった。これら専門家の意見は全くその通りだと思う。だが私は「戦う気持ち」を強く持ち続けることの重要性を追加したい。

対戦相手にもよるが特に格上のチームと戦う場合、後半の勝負どころで点を入れられたら(今回は3点目、オランダ戦では1点目)、戦う気力を失ったように足が止まりチーム戦略も機能しなくなって負けるのが見慣れた風景だった。

今回は何故3点取られても戦闘意欲を失わず、攻めの姿勢を維持できたのだろうか、そこの所をよく分析して戦略に取り入れるべきだと思う。テレビ中継を見て思いつくヒントはいくつかある。

第一に、二つのゲーム共に相手がまだ元気な前半でも日本のチーム戦略はある程度機能して、得点のチャンスがあった。最大の課題である決定力、特にプレッシャーがかかった場面でのシュートのタイミングや精度には依然問題があるが戦略の問題ではない。

次に、私は2点目が入るかどうかが勝負の分かれ目というか最後のチャンスだろうと思ったが、憲剛が「1点取ったらチャンスがあると思っていた」と試合後のインタビューで答えていたから、多くの選手はもっと早く手応えを感じていたのかもしれない。これを如何にしてチームとして意思統一できるか、選手交代を含めて考えるべきだろう。

更に、俊輔が交代した頃からガーナの動きが落ちたように見えた。選手交代の効果かガーナの疲労のどちらがと私は指摘できないが、日本のタマ回しが早くなったように感じる。全ては相対的なものだ。又、両サイドからの動きは疲れたガーナにとって脅威になっていたように見えた。

最後に、相手チームとの相対関係は、寄せの早さ、反転速度、パス精度、累積走行距離、タッチ数、走行速度等々、これらのパラメーターを数分後とに集計し、選手の手応え発言を当てはめ、具体的に数値化して分析して、チーム戦略や選手の起用や交代の参考にしたらどうだろうか。

更に、これをリアルタイムで実行して監督の判断の助けにしたらどうかと思う。日本の強みを最大にする科学的アプローチとなる。まずは先進的なJリーグのチームに導入したらどうだろうか。スポンサーが大手ITメーカーもあるではないか。■

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オバマの目指すもの(12) 支持率急低下の訳

2009-09-07 18:48:13 | 国際・政治

オバマ大統領について最後に書いたのは田舎生活を始めた6月始めの頃だった。その前月、高い支持率を維持したまま就任後100日を迎え、最大の懸案事項だった自動車産業救済のソフトランディングの目途がついた頃だった。市場はこれを歓迎しその後から株高が進行、新政権は前途洋々の船出をしたはずだった。

草の根の感覚と反発

それから3ヶ月経ち、市場の活況に反して米国民の中にはオバマ政治を反資本主義的行為と見做す人達が増え始めている、オバマ政権の水平線に不吉な雲が見え始めたと投稿した。ことの善悪より政策と米国人のメンタリティとの微妙なズレ、直感的に何か違うぞ、というものを感じた。

http://blog.goo.ne.jp/ikedaathome/d/20090611 

その後、オバマ政権の目玉であり民主党の長年の懸案だった医療保険改革に着手し難航が伝えられる頃から、オバマ大統領の支持率低下報道が目立つようになった。直近の主要世論調査機関の調査結果では支持率50%前半若しくは50%を切るまでに低下してしまった。

まるで私の田舎暮しとシンクロしたように支持率が低下したが、もちろん関係ない。医療保険改革を強行しようとしたのが原因と伝える記事を見かけるが、私はそれ程単純ではないように思う。今回は支持率急降下の原因について議論してみたい。

金持ちと貧乏に流れる税金

医療保険システムを国営化して4700万人いるといわれる無保険者を救済しようというのが改革の概要だ。これに対して米国の草の根である中流階級が結果的に増税になると反発した。オバマ政権は理解を得るため全米でタウンミーティングを開始したが、共和党はこの機を利用して党員を動員して反対者を送り込み、タウンミーティングは上手くいってない証明をした形になった。

ここからは関連する記事を読んでの私の推測である・・・

先ず議論のベースとして、全ては不況下で起こっていることを認識する必要がある。巨額の税金が投入されて金融システムの安定化が進み、自動車産業が救済された。公金を使って民間企業を救済するのは、経済の根幹になる金融システムを守ることでさえその是非が議論された。

草の根にとって許せないのは、救済を受けた大手金融機関は4-6月決算で黒字回復し、数百億円もの巨額のボーナスが支払われ、一方で自分達の仲間の雇用悪化が止まらないことだ。目線を下に向けると、やり切れないことが起こっているではないか。

不景気で収入減にもかかわらず中流階級が絞り出した血税が、医療保険の国営化によって保険金を払っていない人達に使われる、というやり場の無い強い怒りだ。草の根にとって見れば税金が、大金持ちと保険金も払わない(無責任な)人達に使われ、自分達に何ら役に立っていない。

苛立ちを隠さない草の根

今まで見逃されてきた問題も一々引っ掛かるようになった。些細なことに過剰に反応する。黒人大学教授が鍵をなくして自宅に入ろうとして逮捕されると、大統領は不用意な発言で人種問題化する。更にはアフガン大統領選で治安が悪化し、ベトナム戦争の泥沼化を恐れる声が出てきた。

オバマを選択した無党派の中流階級は、自分たちのお金(税金)が自分達の為に使われない政策に、かなり苛立ち始めているように感じる。元々米国人は日本人よりも税金の使われ方に極めてシビアだ。日本官僚の無駄遣いが米国で起こり政治が対応しなければ暴動が起こりかねない。

ブッシュ大統領が2期目の大統領選に勝利した頃、宗教的要因などで米国の保守人口が年々増加している構図を解説する記事を見た。傾向は変わっていないようだ。オバマが接戦から抜け出したのはリーマンショック以降、1929年世界大恐慌に匹敵する経済危機だった。ブッシュ前大統領の悪評がそれを後押しした(ブッシュを麻生と置き換えると今回の総選挙と同じ構図になる)。

私には、このところのオバマ大統領の支持率低下は、オバマを支持した保守層の熱が冷め始め、草の根本来の保守体質が表に出始めたように感じる。日本でも民主党が総選挙を勝利したが、政策には必ずしも賛成しないとの声が聞かれる。この民意とのギャップをよく認識して政権運営に取り組んで欲しい。オバマ大統領が医療保険をどう処理するか他山の石となろう。■

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介護録09夏(4)

2009-09-06 14:40:03 | 日記・エッセイ・コラム

京に戻る前に解決しておく問題が一つあった。梅雨の終りの暑い日、母の汗の臭いが酷くなったのに気がついた。水分不足による血糖値上昇を防ぐ為にヘルパーさんに麦茶を作ってもらい、いつでも飲めるようにペットボトルに入れてベッドサイドに置き、冷蔵庫の麦茶を切らさないようにした。水分を沢山取って汗をかくのは悪いことではないと最初思った。

だが、暑くなるに連れて母の汗臭くささは酷くなった。お風呂に入るよう何度も言ったが、一向に汗臭さは直らない。数日にわたり時間をかけて聞き、どうも風呂場で転倒したのが原因だった。早速ケアマネージャとヘルパー責任者、業者の方に来てもらい帰京前の週に対策会議をした。

母を加えて風呂場を見てシミュレーションし、湯船の底と洗い場に滑り止めマットを敷き、背もたれのある浴用椅子、出入り口と湯船の周りに手すりをつけることに決めた。その後ケアマネージャの手を借りて何枚もの申請書を作成、後日業者の見積もりを貰って市に申請したところで帰京した。

この後、介護保険の適用承認(多分7割程度)を得て、残金を支払う手続きは東京からやることになる。ケアマネージャに民主党政権になると良くなるのではと水を向けると、制度が変更されるといつも申請書の数が増え手続きが煩雑になるというクールな返事だった。

私が不審に思ったのは、何故母の汗臭さを朝夕介護してくれるヘルパーさんが気付き、風呂に入っていないと指摘してくれなかったのだろう。日常生活について母への問いかけをして変化の「気づき」をお願いしていたのに、やはり息子の私でないとダメなのかと思った。しかし、その翌週、つまり今週帰京後直ぐ、ヘルパーさんの助けがないと大変なことになる事が再発した。

事のカロリー制限をしている母のツマミ食いは常に頭痛の種だった。前回の血糖値急上昇事件の原因となったスイカについては、隣のオバサンに事情を話して食物をやらないでくれるよう念押しをした。まるで、動物に餌をやるなという注意書きみたいだがやむを得ない。

田舎にいる間、私が外出から戻ったっ時とか2階の書斎から降りて来る近づく足音を聞いて、冷蔵庫の前からそそくさと離れていく母の姿を何度か見た。最近は味噌汁用の豆腐から変更した「ふ」を食べている。ある時は、慌てたのだと思うが冷蔵庫の回りに「ふ」が散らばっていた。カロリーの少ない「ふ」なら良いとしても、味噌を舐めるのは問題なのでスティックの味噌に変えてもらった。

これで、やれることはやったと思って東京に戻ったら、3日も経たないうちにヘルパー責任者から異常な血糖値を伝える電話が入った。560以上あったというが、監視カメラの表示は260台だった。血糖値ボードは母が改ざんしたようだ。責任者も私も同じ心当たりがあった。

その日は母が2週間おきにかかりつけ医に診てもらう日だった。その後、徒歩でお店に行き食物を買って食べたと推測した。今回は放置できない。母の馴染みのタクシー会社に電話し、日誌を調べてもらった。往きは病院までだが、帰りは個人スーパーの前から乗せたことが分かった。病院とスーパーまでかなり距離があるが、食べ物の為になら母の足も強くなったようだ。

ちょうど母を乗せた運転手がいて、母の様子を教えてくれた。電話で事情を話すと、彼にも同じ病気の家族がいるそうで、良く分かると同情してくれた。しかし、だからといって解決にはならない。ケアマネージャとヘルパー責任者に調べた結果を説明した。その個人スーパーの店主は知り合いだが、事情は分かっても誰も母に食べ物を売るなとは言えない、対策も結論もまだ出てない。

2週間前に長男夫婦が祖母に顔見世に田舎に来てくれた時、家族皆で記念写真を撮った。その写真をパソコンに取り込んで全員にメールした時、見慣れている母の顔とあまりの違いにショックを受けた。まるで生きる屍みたいに肉付きが悪く色が抜けて生気が無かった。東京に戻る日の朝、母の顔はまだ血が通っており生気を感じたのが救いだった。2009年介護の夏は終った。■

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民主党政権誕生の意味

2009-09-02 23:20:47 | 国際・政治

政策を支持しないのに何故民主党か?

830日の総選挙は民主党の地滑り的な圧勝と、自公連立政権の歴史的敗北に終った。昨日の朝日新聞の世論調査によると、選挙民は政権交代を望んだが、子供手当てや高速道路無料化等の政策には反対という興味ある結果が報じられている。政策はさておき、もう自民党にやらせるわけには行かないという意味で明確な意思表示だった。

ここで民主党政権の誕生はどういう意味合いを持つか議論したい。今回の選挙戦では、与野党やメディアなど謂わば全会一致で小泉改革を(部分)否定するところからスタートした。だが、基本に戻り光と影を明らかにし、考え方と実行の両面から具体的に論争すべきだった感じる。

上記の世論調査結果から、国民の間での判断基準は個々の政策内容ではなく、1)どちらが「政策をどう決めるのか、約束したことを必ずやる」政策の決め方を提案しているか、更にはもっと単純に、2)どちらの言っている事を信用できるか、であったと私は解釈する。

官僚主導政治のルーツ

圧倒的勝利を受けて民主党代表はその第一声で官僚主導の政治を変えると宣言した。言い換えると官僚主導の政策決定プロセスを変えるということであり、それが最も重要で最初に手をつけなければならない、と宣言したと解釈した。それでは官僚主導の政治とは何だろうか。

1)    国民の為の議会民主主義: 鳩山代表はインタビューに答えて、今回の政権交代は明治維新以降の(主権在君)官僚政治を、国民の意思に基づく真の議会民主主義政治への転換をするものだと説明した。第2次世界大戦敗戦後も日本の官僚制度が精神だけでなく制度として今日まで続いているという考えだ。

2)    1940年体制の終焉: 全ての国家の資源を戦争遂行のため最適化する官僚政治が、皮肉にも最も効果的に機能したのは戦後の奇跡の復興であった。野口悠紀夫氏はこれを40年体制とよび、バブル崩壊後はこの護送船団といわれた日本式官僚政治で逆に経済を停滞させたと指摘した。政権交代は政治主導の意思決定システムへの変化を目指す。

3)    1955年体制の打破: 保守合同し自民党が誕生、政権をとる意欲の無い社会党とのもたれあいの政治が始まった。この55年体制は既得権益を代表する族議員が内閣・官僚に働きかけ政策決定する、所謂[「政官業の鉄のトライアングル」を構成した。

私の現状認識は、精神において明治以降変わらない官僚体質と、55年体制で補完され完成した40年体制、これらを総合したトータルの政策決定プロセスと考える。故橋本首相は初めて根本的な変革をプランし、小泉改革が具体的にその一部に着手したと私は理解している。

民主党は小泉改革を継承する?

国民は小泉改革を圧倒的に支持したが、後継の首相が国民の了解も無になし崩しに改革を逆行させた。民主党の官僚政治の打破は、形は違うものの考え方において小泉改革がとった政策決定プロセスの延長線上にあり大差ないと考える。

私は民主党政権の誕生の意味は、政策決定プロセスを国民の手に取り戻すという観点で小泉改革を継承し、国民は民主党を支持したのだと解釈する。もう自民党には任せられない、民主党の政策は反対だが、民意を反映した政治をしてくれるなら試しにやらせてみようと判断した。

だが、国民も自ら選んだ結果に対して責任を共有しなければならない。特に喫緊の問題は安全保障と外交と経済回復であり、一手の間違いや手順前後が国を誤ることになる。国民は不安を抑えて民主党を選択し、見守っている。大局は絶対に外せない。国民の1%の支持も得てない党と連立する為に、国の基本方針を妥協するのは308議席を与えた国民に対する裏切りになる。

国民の不安に応えよ、革むるに憚るなかれ

日本には「最初の100日などない」と偉そうに言う大物言論人を見たが、気にすることはない。今まで肝心な情報にアクセス出来なかったのだから、初めて知って驚くこともある。間違えたと思えば即座に修正する勇気を持って欲しい。多くの国民はそういう姿勢を民社党に期待している。

私にも不安感がある。民社党首脳陣にどういう世界観があるかということだ。世界の反応を見ると、日本全体としてオバマ大統領が誕生した世界の潮流・変化に乗れずもたついている、ひたすら内向きになって取り残され存在感を失っているとの見方が気になる。かつて国民を煽って戦争を焚付けたのは新聞だし、今回はメディアがポピュリズムを煽って政治に持ち込んだと認識して意思決定するバランス感覚が必要だ。

申し訳ないが麻生首相の記憶が残っている暫らくの間は、前任者よりはマシだといって言い訳すればよい。変えなければならないのに変えないのが最も不幸な結果を招く。オバマ大統領就任時に思ったことだが、先ずは出来るだけ早く小さな成功でも良いので国民に見せることだ。支持率を失った後のパフォーマンスは効き目が少ない。■

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