かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

停電だ!

2015-04-08 18:49:51 | ニュース
米国の首都ワシントンで大規模停電があったと今朝方CNNは伝えていた。ホワイトハウスや議事堂も影響を受け、記者会見中だった国務省では携帯電話の光を使っている様子の映像が流れていた。おや、まー、世界の首都が停電とは情けないと思ったが、同時に「これがアメリカだ、別に珍しくない」と私は思った。そういえば、携帯電話の光で原稿を読む女性報道官も全く動じた様子はなかった。

私は米国で何度も停電に出くわしたことがある。西海岸には滅多に来ないハリケーンがシアトルを襲った時停電になった。停電になったのは夕方だったので居間の暖炉を点けて灯代わりにした。テレビが見えないのでどうなったかよく分からなかったが、翌日眼が覚めると復旧していた。冷蔵庫のモノはダメージが無かった。

最初の経験は80年代に出張でシリコンバレーに行った時で、滅多に降らない雨が降ったのが原因で送電系統に故障があったらしい。丁度その時郊外に出ていて交通信号が動かず警官もいなかった。運転をしていた取引先の方は交差点に来ても少しも慌てず騒がず、「交差点では先着優先、同着は右側優先」のルールだと言って慣れた様子で運転を続けた。

サクラメントに引っ越し後も一度停電に出くわし、メインストリートの交差点は大渋滞となったが、ドライバーは粛々と(別に上から目線ではない)このルールに従い運転していた。都会の人も停電に文句を言う様子もなく、停電に慣れているなと私は思った。

だが、日本では最近停電は滅多にないからいざとなったら大変だろうと思う。先の大震災の時はどうだったのか、その時は生きるか死ぬかで大変な特別な時で、信号が動かないのは大きなニュースではなかった。私が子供の頃歯停電は日常茶飯事だった。昭和20年代は電力不足で時折計画停電があり、家族揃ってロウソクの灯で夕食した記憶がある。

何時の頃からか電柱やトランスを交換する工事の事前通知はあるが、停電することが全く無くなった。先月町内の電柱やトランスを一式交換する工事があったが停電しなかった。話好きの私は現場監督らしきオヤジさんを捉まえて聞くと、工法を改善して停電なしの工事が出来るようになったのだと説明してくれた。

身びいきかも知れないが、とても日本的な気配りの効いた工法だと思った。ITが発達した現代は停電で情報機器が停まったら一大事だ。パソコンが家庭に普及し始めた頃、照明等では気付かない瞬断(短い時間の停電)が問題になった。ビジネス用途はUPS等のバックアップは当然としても、徐々に家庭でパソコンを使うようになると気付かないうちに瞬断で情報がぶっ飛び大変なことになる恐れがあった。その心配もなくなった。

2000年頃中国に出張し打合せが終りディナーに出かけると、レストラン一帯が停電になり川向こうのお店に移った経験がある。その頃は中国経済の急成長に電力供給が追い付かず珍しいことではなかったという。現在新興国でもそれ程ニュースにならない処を見ると、電力事情は米国もアジアも意外と変わらないのかも。たまには停電もあるという方が却ってレジリアントな社会なのかも。全てをしっかり求めるとひ弱になりそうな気がする。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サヨナラの季節

2015-04-05 18:03:27 | 日記
昨日今シーズン最後のバドミントン練習を終わり、クラブのまとめ役に田舎に行ってくると告げた。秋には帰って来るがもう最後になるかも知れない、秋になっても練習に来なかったら皆に宜しく伝えてくれと頼んだ。半年後にやれると思ったら又顔を出す、でも今は皆にサヨナラを言いたくないと補足した。昨年も同じことを言ったので彼女は直ぐに私の言わんとしていることを理解してくれた。

昨年頃から万一のことを考えて私が死んだ時にやるべきこと、相続対象になりそうな資産や運用状況などを定期的に子供達に開示することにした。又、親しい友人にも知っておいてほしいことをそれとなく伝え始めた。これもある種のサヨナラだと私は思っている。本当にサヨナラという訳ではなく、万が一の時知ってて欲しいことを予め伝えておきたいと思ったからだ。エリーがマッサンに書き残した手紙と違い、私の場合は感傷抜きだ。

父が定年前の55才で死んだ年令に近づいた時に私は早期退職を決め、残りの人生は長くないどうせ付録みたいなものと根拠なく思った。その私ももうすぐ68才になるが、直ぐに死にそうだなんて全然思ってない。万一の準備を粛々と進めるだけだ。この10年余の付録の人生で何度もサヨナラを言ったが、もしバドミントンのような日常生活の一部になっていたものを諦めるとなれば退職後初めてだ。

それは大切な友人であるクラブ仲間へのサヨナラを言うことになる。これから先の人生は長生きすればするほど大事な人にサヨナラを言うことになりそうだ。当たり前だがそれが人生だ。先日は息子の嫁さんの父君が亡くなった。身近な人にサヨナラを言った。だが、昨年は彼と私にとって二人目の孫が生まれた。

サヨナラがあればコンニチハがある。先月末いつもの散歩道の前方を歩く母子が目に留まった。白黒のボーダー・スカートをはいた幼児のちょこちょこ歩く姿が余りに可愛いのでつい声をかけた。母親によれば引っ越してきたばかりで娘の行く小学校に下見に行く途中だった。偶然にも同じ町内で私が最初に口をきいた人になったと彼女は言ってくれ嬉しくなった。

3日前には線路沿いの満開の桜の木の下でランドセルを背負った女の子の写真を撮っている母親に出会った。彼女は入学式の練習で小学校まで娘を連れて行った帰りだと言った。子供達のはにかんだ笑顔が輝き、母親達も喜びが溢れている様に感じた。春になるとサヨナラとコンニチハが一気に来る。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年大胆占い 1Q見直し

2015-04-02 23:37:55 | 社会・経済
「世界経済は米国次第の年」、残りの世界は良くも悪くも米国の影響を受けると今年のお正月に予測した。最大の焦点は米国の利上げ時期で、年央以降になると。一方、中国経済成長は6%台に低下するが織り込み済みであり、懸念すべきは寧ろ欧州と日本経済の行方だと見た。新興国経済は昨年までの勢いを失うが大崩はないと予測した。3か月しかたってないので占いの材料は変えなくても良いが、夫々の材料の強弱が予測の精度に影響した。そこで今回は、現時点で考え得る悪材料について議論したい。

米国経済は順調に回復しているが、その影響力低下は予想以上に政治経済の両面で微妙に表れた。ウクライナ、中東、アジア、TPP・AIIBどれをとっても米国の思い通りに動いてない。
現在の中国経済の減速は占いの範囲だったと思う。懸念事項は予想通り負債・住宅市場だが今日時点で習近平政権は何とか対応出来ているとみる。但し、環境問題など昨年までとは違う視点から上手く行ってない部分があり、弱点を補う為の外交政策の変化が年後半にかけて出て来る可能性があると予測する。

AIIBに欧州諸国を始め各国が雪崩を打って参加したのは米国にとって打撃だったが、年後半に予想される米国の利上げのインパクトは更に大きくなるだろうと予想する。既に新興国は外貨準備高の減少が始まったと報じられており、影響力が低下した米国が金融政策を武器に使う可能性ありと予測する。一方、ギリシャ・ウクライナ情勢や反EUの動きなど目を離せないが、(一人勝ちのドイツ)対(残りのEU諸国)が対決する構図を私は恐れる。それは欧州各国の現政権がそうだという訳ではなく、各国の右翼政党など批判勢力が欧州の結束を崩す懸念だ。確率は低いが可能性がゼロではない。

日本経済は多くの専門家が期待したより回復が遅れている。海外生産が進んだこととか円安・原油安の悪影響は程度の差はあれ予想されていた。見込み違いは昨年4月に導入された消費税の駆け込み消費が思っていたより大きく消費回復が進まなかったことだ。専門家の分析によれば前回の消費税増税時より駆け込み消費が大きかったそうだ。今頃何故?と言いたい。いずれにしても年初より緩やかな回復が続くものと予想される。

ということで世界のどの国も年初より強くなったと思えない。予想を越えて世界経済を牽引できる力強さに欠ける。年初の大胆占いより微妙に弱気にしたいと思うが、現時点では数字をいじくらないで様子見としたい。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする