かぶれの世界(新)

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人生初の生爪はがし(続)

2015-05-15 18:00:13 | 日記
話しには続きがある。それも最悪の展開が。

正に「泣き面に蜂」になった。昨夜ベッドに入ってすぐ生爪をはがした左足に激痛が走り、一晩中何度も目が覚めて今朝までまともに眠れなかった。痛みは親指の付け根から上の3cmまでの部分だ。寝る前に軽い痛みを感じ指でこすってマッサージをした。その時は深刻ではなかった。だが、それ以降ドンドン痛みが増し眠れなくなった。頻尿の私にはトイレに行くのもびっこをひくようになった。

朝起きると患部は特に変化が伺えなかったが、痛くて普通に歩けなくなった。血圧が150台に上昇していた。朝食の為階下の台所に降りる時は、母の為に作った階段の手すりが役に立った。朝食後痛みで何もやる気が起こらなくなり、居間でテレビを見ながら新聞を読んだ。外に出て散歩なんてとんでもない、痛みは更に悪化した。包帯を交換し患部をよく見ると患部が薄赤くなり、昼食時には色が濃くなり少し腫れていた。

そこで気が付いた、この症状は最悪の痛風再発だ。正に泣きっ面に蜂だった。最初は何かよく分からなかったが、症状は何度も経験したことのある痛風に間違いなかった。昨年からずっと尿酸値を抑える薬を服用しており何故こうなったのか不思議に思った。今までの痛風と違い症状の進行速度が断然早いので何かが違うと思った。だが、素人判断ながら心当たりがあった。

昨夕ビニールの買い物袋を2枚重ねてシャワーを浴びた後、手の消毒用のジェルで患部の周りの汚れを拭き取った。その後、薬を塗り包帯を巻いた。薬は怪我をした日から何度も使っていたが、消毒ジェルは昨夕が初めてだった。多分、これが原因だ。ジェルの成分が毛細血管に吸収され、何かの化学変化で血液中のPH値が変化し結晶が出来て痛風になった、これが私の素人推測だ。

痛風の症状が進むともう何もできなくなる。今日は一日中家の中にいて新聞・テレビ・読書・ネットサーフィンを繰り返し、嫌になるとベッドやコタツで居眠りした。ちょっと姿勢を変えると足に激痛が走る。今夜はシャワー無し、消毒なし、包帯だけを変えて様子を見る積りだ。

ついでに一言。昨日ブログを見て心配した友人から電話があった。「消毒したか、医者に診て貰ったか」、有難いけどまるで母親みたいな口を利かれウザったいと思った。それを聞いて素人考えでジェルを使ったのが悪かったのかもしれない。折角親切に様子を聞いてくれたのに逆恨みするとはと言われそう。ゴメン、軽く愚痴を言っただけです。何しろ痛風になると何もできなくなるのです。■
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私的・トップの器

2015-05-13 18:07:04 | 社会・経済
4月後半から2015年3月期の決算が発表され、トヨタが過去最高の業績をあげ称賛された一方、ソニーは上方修正して黒字回復したのにケチを付けられ、シャープは資本金を中小企業並みに減資して再建を目指す、東芝は会計不正が発覚し決算発表が出来ない、とまさに十人十色の決算であった。

決算発表と同時に必ず社長の評価もしくは責任が云々される。報道を見る限りトヨタの社長の評価は別格だ。数年前彼が社長就任直後に米国で品質問題で会社が苦境に立たされた時、逃げずに矢面に立ち見事に乗り切った。議会証言後米国のトヨタ本社で社員向けの涙のスピーチは私には印象的だった。

米国では公衆の面前で泣くのは弱いリーダーとみなされるが、この涙はトップが下まで降りて来て一緒に頑張ろうと団結を固めるものになるだろうと感じた。日本人トップがスピーチで現地従業員を感動させるとは大したもんだと思った。私も何度も機会があったが上手く行った試しがない。彼はこの後トップとしての求心力を高めていくだろうと予測した。彼のリーダーとしての信頼は目先の経営に右往左往しない長期戦略を可能にしたと思う。

多分、ここ数年のソニーの苦境はトヨタの品質問題どころではない、会社存続にかかわる根本に関わるものだったと思う。15年度の業績が事前予想を上回る結果に改善されたにもかかわらず、報道によると平井社長の評判が良くない。平井ソニーに対するOBの不満の声や、過去数代にわたるトップの失政を指摘する記事が散見された。

経営コンサルタントが勧めるような経営の効率化、コア事業に人物金を集中する選択と集中、等々のお馴染みの手法によって経営を改革し収益体質を改善しても、それだけではソニーはいけないらしい。批判はソニーは普通の会社ではない、特別でなければならない、という神話を支えたプライドから出ているというのは理解できる。だが、厳しいなと思わずにはいられない。

かつての業界が好調なら属する会社も皆好調とはいかず、冒頭の様に会社毎に業績の好不調が分かれる傾向が強くなっている。電気関連だと史上最高益の日立と倒産寸前のシャープの間にまだら模様の業績の会社がある。好調でも不調でも結果責任を問われるトップという仕事は難しいとつくづく同情する。その時々の景気や風の吹き具合があろうとなかろうと関係ない、結果に対して黙って責任をとるだけだ。

私にも失敗の思い出がある。偉そうに言うが私はトップの器ではない。優秀な中間管理職だったが、経営者としては失格だったと以前投稿した通りだ。管理職として優れた成績を上げると、会社は経営者に昇進させるがその人が経営者として優れているかは別の問題だ。私はうまく行ったこともあるが、何故か失敗したことばかり思い出す。うまく行って当たり前で、平井社長の様に業績を改善してもやり方が悪いと非難されることもある。

私には二つの苦い思い出がある。消費者製品の事業責任者だった時のことだ。マーケット部門の要望を聞いて競争会社を上回る製品開発させ値付けをして大成功、競争会社の製品在庫が積み上がっていると営業から報告を受けた。だが、半年後に競争会社はその在庫をモデルチェンジし格安の新製品を打ち出しベストセラーになり、今度は判断ミスも重なり我方の倉庫が在庫で埋まり大赤字を出した。経緯はどうあれ結果責任は私だった。

二つ目は子会社に出向し営業本部長として同タイプの製品を、戦線縮小の噂のあった大手の競争会社にOEMとして売り込んだ時のことだ。どうしても取りたいと考えた私は、損をしなければいいと報告された工場原価を信用して、原価で提案するようスタッフに指示し顧客は値段に飛びつき受注にこぎつけた。

初めての大口受注で大成功だったはずなのに、その後予期しない不協和音が聞こえて来た。私に遠慮して言ってくれなかったが、想像するに工場原価のまま出荷して利益が出ない事態になったようだ。誰もノーと言えない私の立場と取引の大きさを考えると、私自身がキチンと数字を精査するなり信頼できるスタッフに確認させる用心深さがあるべきだった。小さな組織とはいえトップとして当然やるべきことだった。 ■
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人生初の生爪はがし

2015-05-12 12:48:02 | 日記
台風6号が西日本に近づき11時過ぎ頃から雨が強くなってきた。風が出て来て窓に雨を吹き付け始めたので急ぎ家中の雨戸を閉めて回った。実家は昔の広い農家なので雨戸も沢山ある。やっと雨戸を閉め終わって見かけてたテレビ番組を見ようと2階の書斎に駆け上がった時、階段を中途半端に踏み外した。

左足の親指の先の爪だけステップに引っ掛かけその瞬間痛みが走った。体勢を持ち直し手当が必要かもと、一旦階段を降りた。親指の先端が痛く、爪の先から血が滲んでいる。余り痛くなかったが、触ってみると爪がぐらぐらしている。いわゆる生爪がはがれた状態だ。

「生爪がはがれる」、その言葉を思い出しただけで頭の中で痛みが倍増した。実際はその瞬間に身体が反応して麻酔成分を分泌して痛みを半減させるはずだと理性的になろうとした。余裕が出て来ると、もう少し気を付ければよかったと思い、自分の不注意を忌々しく思った。

急いで親指を大きめのバンドエイドで巻いた。爪の上から人差指で少し力を入れて抑えたがそれ程痛くない。爪の部分をを触ると少し痺れを感じた。身体が反応して分泌した麻酔がまだ効いているのだろう。だが、想像上の痛みが悔しさとないまぜになって駆け巡っている。

そうやっているうちにバンドエイドが真っ赤になり、新しいものに取り換えた。バンドエイドをはがした時の痛みも我慢できた。さて、これから昼食を作らなきゃ。■
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二枚舌の世界(続)

2015-05-10 22:20:24 | ニュース
英国が中国主導のアジアインフラ投資銀行に参加表明した時、突然の決定に驚いたが同時に世界はいざという時建前を忘れ「国益」という本音で動く、その意味では驚くべきことではないと「二枚舌の世界」(3/15)投稿した。私はその後の各国の意思決定が世界的にどう評価されるか注目したが、殆どの欧米メディアは米国の意思決定のミスと背景に米国の衰退・孤立を指摘した。日本メディアもバスの乗り遅れ論が断然優勢という印象だ。

私はこのようなメディア自身が「二枚舌の世界」に同調する状況に違和感があった。たまに不参加を支持する意見が散見されたが、私が読んだ範囲ではAIIBの格付けやノウハウ不足等の問題を考えると、慌てて参加判断するより良いというような、賛成論と同じロジックの延長線上での意見が多かったと思う。おやまあ、建前を論じるメディアはないのか、普段の国内報道の姿勢を見慣れた私には信じられない気持ちだった。

だが、今日の日本経済新聞のコラム「風見鶏」でついにAIIB参加に関連して建前を論じる記者( 特別編集委員伊奈久喜)を見つけた。国境なき記者団の2015年「報道の自由度」ランキングで、ロシア152位、シンガポール153位、中国は下から5番目の176位だと紹介した後、その中国主導のAIIB参加の意味が何を意味するか問題提起した。下記にその部分をそのまま引用する。

自由でない中国が主導するインフラ投資は、民主化抑圧政権の肩入れにつながる。民主化が平和をつくるとするリベラルな安全保障理論が正しければ、それは地域の不安定要因になる。富を得た抑圧政権は対外拡張に走りやすいからだ。

誘拐犯のテロリストと交渉しない理由として、人質解放の為に身代金を払うとその金が、テロリストを勧誘し武器を買う資金として使われる。これと同じロジックだ。国内では報道の自由を声高に叫ぶ朝日・毎日に代表されるメディアがどう評価しているか知らないが、イデオロギー色が薄い日経でさえこのような論評を記事にしたのはやっと2か月後のことだった。それでも、私はよく書いてくれた、同じ思いをしている人もいるんだと思った。

実は、日本のメディアの反応は予想通りだったが、上記記事によるとニューヨークタイムズ(NYT)やワシントンポスト(WP)も中国の政治経済力の前に米国のミスと決めつけたという。おや、まあー。伊奈氏自身、現実はNYTやWPのいう通りで、報道の自由は改善することもなくアジアはシンガポール型国家化(国家経済主義)し、世界は中華圏化すると諦めの言葉で締めている。そんなことでいいのかなー。■
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周回遅れの読書録15(3)

2015-05-08 21:31:13 | 本と雑誌
お勧めは「世界はシステムで動く」(DHメドウズ)で、図書館に出るのを待ちきれず買って読むことにした。この本は名著「成長の限界」の著者で、システム・ダイナミクス派の流れをくむMIT教授からジャーナリストに転じ、有名な「世界がもし100人の村だったら」を著した凄い人だ。出来事の表面を見て一喜一憂せず、全体像を見てその構造(システム)を考え抜けと説く。情報に溢れた現代政治や社会の本質を理解する手掛かりを与えてくれる。是非とも一読を勧めたい。

次に日本のマスコミに関わる3冊の読書を勧めたい。東日本大震災の現場を描いた「河北新報の一番長い日」(河北新報)は表現はつたないが、その場に立ち会った生々しい状況が浮かんでくる。一方、「メルトダウン」(大鹿靖昭)は福島第一原発事故の詳細を丹念に追った良質のNFだが、所々に朝日新聞的決めつけ(私には悪臭)が感じられる。この2冊には異なる価値がある。

三番目の「マスゴミ崩壊」(三橋貴明)は大マスコミの捏造記事が生まれる構造をその独占的体質にあると指摘、今後はインターネットが打ち破ると予測する。書名のどぎつさに反して、この本の価値はマスコミが絶対に触れたくない都合の悪い真実を伝えていることだ。以上の3冊を読み比べると、今日の日本のマスコミが直面する構造的な問題を理解するヒントが得られると思う。
                                          
(2.0-)2 世界国債暴落 2010 高田創他 東洋経済新報 ギリシャ問題が勃発し日本政府の借金がGDPの2倍の1000兆円にもなるタイミングで、国債に関係する情報を整理した謂わば「あるある」本である。著者がみずほ証券の調査部所属でよくあるオオカミ少年的なものではないが、真面目な教科書的内容で面白くない。この後実行された日銀の異次元の量的緩和をどう説明するか。

(2.0+)2 河北新報の一番長い日 2011 河北新報 文芸春秋 大震災直後からローカル新聞の一線の記者から編集部門、印刷、配達、それらを支えた炊き出し部隊などのロジスティックスまで一丸となって各地の新聞社の協力を得て途切れさせることなく新聞を届けて行った様を描いた感動のNF。大新聞社発の理路整然とした物語ではないが、全国紙が原発中心の報道に傾斜して行ったのと対照的に被災者に寄り添った報道姿勢に感銘を受ける。

(2.5)2 メルトダウン 大鹿靖昭 2012 講談社 100人以上の関係者を取材して福島第一原発事故の詳細を半年間にわたって描いたNF。我が国では珍しいウッドワード風のインタビューから事実を追求するスタイルで特に前半部分は当時の恐怖が鮮明に甦って来る。後半は政治的な内容で朝日新聞的決めつけが感じられるが、原発事故全体をよく把握した佳作である。

(2.5+)2 マスゴミ崩壊 三橋貴明 2009 扶桑社 著者は日本の新聞とテレビが何故捏造報道を繰り返すか構造的な問題があると主張する。新聞は独禁法の特例で販売店を経由した独占販売が、テレビは極めて安価な使用料で電波を独占する構造が、ユーザーからのフィードバックを無視して収益を得る構造を許している、と。しかし、インターネット時代になりこの独占構造が崩れつつあると鋭く指摘した佳作。

(3.0)新 世界はシステムで動く DHメドウズ 2015 英治出版 世の中のあらゆる出来事をシステム的に捉えて自己強化型とバランス型フィードバックの2つの基本形にモデル化し、システムの特性やシステム的な考え方・あるべき取り組みを分かり易く解説したもの。日本の政治経済やマスコミが得意とは言えない合理的な思考法を提案するもの。だが、定量化が難しい感情とか愛とかを無視するなと言いながらどう扱うか書かれてない。名著だと思う。
 
田舎に来て3週間になるが、本を開いても長続きせず1冊読んだだけ。早く紹介したい本を見つけたので、今年から不定期にした読書録を投稿した。若い頃は5月の連休の読書の為5冊くらい本を準備して読んだのが嘘みたいだ。どうにも集中出来ない。頭の片隅に雑草に覆われた庭や畑が浮かんできて、その手入れの方が気になるなんて、おかしい。■

凡例:
 (0):読む価値なし (1)読んで益は無い (2):読んで損は無い
 (3):お勧め、得るもの多い  (4):名著です  (5):人生観が変わった 
 0.5:中間の評価、例えば1.5は<暇なら読んだら良い>と<読んで損はない>の中間
 -/+:数値で表した評価より「やや低い」、又は「やや高い」評価です。

2: 古本屋で手に入れた本
L: 図書館で借りた本
新: 「定価」で買った本
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