盆の十五日。最後の迎い火をした。まだ明るさが残る時刻だ。やませの風で、勢いよく、吹き上がる。いつもは、近くの神社の、木立から、セミの鳴き声が、聞こえてくるのだが、まったく鳴き声は、聞こえない。火の番をしながら、カシャッとした。
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