たった今、お葬式の告別式から帰ってきた
月に数回は告別式に出ているが、今回は父の恩人の家でも在り、縁戚でもあるので
お齋も呼ばれてきた
実は今度は心に期することが在り、尚更出てみたい気分だったのだ
心の闇というか、迷いというか、魂が飛んでいるような日々が続いていて、なぜか
今回のお葬式でそれが晴れるような気を、とても強く感じていたのだった
いきなり坊さんが南無阿弥陀仏の教義を話し始めて、その中で「生きると言うことは
苦しいことや、迷うことがとても多い、みなさんもそうでしょ!!」と言い出した
それは、私に問いかけているように感じたのだった、今までなら右から左に聞き流していた
言葉だったが。
「阿弥陀様にすべて身を任せれば良いのです、それが南無阿弥陀仏ということ」みたいな
その時、思った、そうかあれこれ思い悩むのは押してくる圧力に必死にあらがって
いるようなものだ、だから心も体も苦しくなるんだと
風が吹けば風に乗っていけば良い、雨が降ったらぬれていれば良い
そう思ったら、体からすーっと何かが抜けていく気がした
人は悩みにあたると敏感になる、それが良い方向か悪い方向か、どちらかと言えば
悪い方向が多い、それは力以上に無理をして押し返そうとするからだ
風の吹くまま 流れる石のように ふわふわと漂うタンポポのように
やはり参列して得るものがあった・・・そんな気がしていたんだ