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神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

現役高齢者

2024年03月28日 20時33分29秒 | 知人・友人
 人生の大半を商売に携わってきたので友達はやはり経営者や商売人が多い
サラリーマンの友達と言うと、大半は同級生か女性だ。

昭和の時代はサラリーマンは55歳か60歳前で定年を迎えた、私たちが60歳の時は既に平成の半ばであったから、55,60で定年が来ても再雇用が定着していて一時定年後65歳までは短時間、低賃金で働き、更に70まで伸びること少なくなかった。
町工場や、従業員10名程度の商売だと70になっても人手不足もあって嘱託という名前で再々雇用もあった。
私も同級生を数人雇用したが、一番長かった人は、わが店に45年勤務して店を畳む71歳までいた、まさに「相棒」であり「弥次喜多道中」と言える男だった。今も介護老人施設で働いている。

今は73~74歳だが、同級生は従業員数名の個人経営の場合、未だに経営者として働いている人がいる。
ほとんどが飲食、技術系、昔風に言えば家内職人だが自分が一番の技術と経験があって、離れられないという。
しかし彼らと話すと「辞めたいがやめられない」「あそこが(体)悪い、痛い」と話すことが共通している。
それだけではなくて、金銭的には余裕があっても、後継者がいない、辞めた後何をしてよいかわからない、というのもある。
弁当総菜業、工務店、土木関係、行政書士、司法書士、損保代理店、宅配業者、貴石販売業、スナック経営、美容院、理容業、配管業、不動産、鮮魚商、食料品店、数えだせばキリがないほど70過ぎで現役をつづけている。
これも高齢化率が40%に達した田舎町ならではの特性かもしれない、投資もしない、社員も増やさないから発展もしなければ倒産もしないで自然消滅まで続ける、これが田舎の商人の実態だろう。

関連会社10数社を親から引き継いだ同級生もいるが、ここまでくると各社に優秀な城代家老がいて彼自身は「御名御璽」程度しか関わらないで、ほとんど一日手持無沙汰でいるようだ
去年、たまたま会って30分ほど立ち話をしたが「君は辞めてよかったなあ、俺もやめたいんだけどなあ・・・」というから
「あんたは立派な後継者がいるんだから、いつ辞めてもいいんだろ、もう先は見えて来たから、奥さん孝行で温泉巡りとか、世界一周旅行するとか、ゴルフ三昧でもいいんじゃないか」と言ったが、ヘビースモーカーの彼は「何もしたいと思わないんだよなぁ」とため息交じりに言った
億千万の資産があるのに、私でもできる温泉旅行さえやる気にならないというから、わたしからみたら(勿体ない話、勿体ない人生)に見えた。
もっとも本人はそれで満足なんだろうが?

社員千人以上の地元工場に今も勤務している同級生がいる、早い者は60歳で定年になっているから、これは特殊だ、しかも奥さんに聞いたらフル出勤だそうだ、役付きでもない平社員なので、いったい何をしているのか聞いたら、外国人労働者の教育係なのだという、学生時代はチャラ男で、そんな風に見えなかったが、人の才能とは人生を生きていくうちに備わっていくんだと驚いた。





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