80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

小笠原へ来ています(2)

2023-05-14 17:57:33 | その他
おがさわら丸が出航していった翌日の金曜朝。仕事時間まではまだ間があるのですが、部屋の掃除とベッドメイキングのため1時間ほど宿を追い出されます。ベッドメイキングというと聞こえがいいですが、要は宿のおかみさんが来てガーッと掃除機かけてタオルとシーツを取り替えていくという・・・そんな感じです。ホテルという名のワンルームアパートです。窓と入口のドアを開けると風が通り抜けて居心地は最高です。

期せずして朝散歩が日課になりました。近くの大神山神社に登ってみます。見上げるほどの石段。石段の先に見えるのは一の鳥居?らしく本殿は先のようです。。



膝の調子がよくないので途中2回休憩しましたが何とか鳥居までたどりつきました。二見港を見下ろします。曇ってますがいい眺めです。ベンチがあったので汗が引くまでひと休み。どの植物から発せられるのか分かりませんが、先ほどから、そしてこの先もずっと甘い香りが参道周辺に漂っていました。



しかし一度休んでしまうと臆病虫が騒ぎ出します。本殿参拝はまた後日♪てな感じで、やや傾斜が緩そうに見えた裏参道をまわって膝をかばいながら何とか下界へ戻りました。


そして裏道を徘徊していて見つけた飲み屋の前のこの看板。表通りの店先でテーブルになってたアレと同じじゃないですか!先代おがさわら丸の忘れ形見とおぼしき看板の再利用の2例目発見です。しかもこちらは「おがさわら丸」の愛称板に加え「東京↔父島」の行先サボ?もついた豪華セットw!おがさわら丸への島民の愛情はガチです。



こんな古~い木造アパートもありましたが、暴風雨の襲来も多い土地柄だからか近所ではこの1例しか見かけませんでした。



防波堤の先まで行ってみます。バス停名にもなっている「青灯台」。港の入口にあって左舷を示す緑色の光を発することから名付けられたとのことで反対側には「赤灯台」もあります。



防波堤のたもとには、港を浚渫した時に発見された沈没船の錨などがモニュメントとして展示された広場がありました。右側のミニ灯台のようなものは先代の「青灯台」が解体された時に灯具だけを移設したものだそうです。



現在のものよりクラシックで味のあるデザインですね。



夜は同行の仕事仲間の方と特産の青ガメの刺身(左)などをいただきながら一杯。ウミガメの肩の肉だそうで臭みはほとんどなく独特の食感です。桜肉のような感じでしょうか。



明けて5日目は土曜日で仕事もオフです。朝の強制散歩タイムにはPCを持ち出して、港の見える小高い丘の上のあずま屋の中で「ワーケーション」(ワーク+バケーション)の真似事をやってみました。まあ確かに気分転換にはなりますが、あまりに気持ち良すぎてたぶん仕事にならないだろうなぁ、、というのが正直な印象。ファイルを2、3個移動して終わりましたww。インタビューなどで「いやー仕事がはかどりました♪」とか答えてるのはだいぶ演出入ってると思われます。笑



天気は晴れたり曇ったりといった感じ。気温は22~24℃くらいで日が出ると汗ばみますが、風が通っていくのでとても爽快です。



そして今日は「ははじま丸」の運航日です。朝、母島へ向けて出て行った船が16時に帰ってきます。到着5分前に姿が見え始め軽快な足取りで目の前を通過。



青灯台の脇を通ると180°船体を回転させて接岸します。



乗船場所へ移動してみるとすでに乗客はすべて下船していてコンテナの荷下ろしが粛々と進められていました。月曜はこれに乗って母島へ渡ります。


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小笠原に来ています

2023-05-12 02:08:53 | その他
仕事で小笠原は父島に来ています。11日間の“非鉄生活”も明けて金曜には4日目になりますが何とか耐えています。笑

小笠原行きの唯一の交通機関が「おがさわら丸」で、伊豆諸島航路と同じく東京・竹芝さん橋から出航します。これが出航前に見た最後の「鉄」物件。何だか分かりますか?再開発で取り壊したビルの中から現れた東京モノレール浜松町駅の延伸部分です。今しか見られない光景としてマニアの間で密かに注目を集めているのだとか・・・って何のマニア??



出航日の東京はよく晴れていました。小笠原は自分にとって初めての地です。よーし行くぞオガサワラ!!



レインボーブリッジがお見送り。さらば東京・・・。まあ行き先も東京都内ですが。。



竹芝~父島間は24時間の船旅です。特2等寝台を利用させていただきました。狭いながらも個室で横になれるのは有難いです。



なんだか大島を過ぎたあたりから雲行きが怪しくなってきました。いままでピンピンしていたのですが、この後は見事に船酔いとの戦いになりました。



父島・二見港が近付いてきたらしい・・・。と、込み上げるものを感じながらうつろな目で見ているところ。。



上陸1日目はふらふらしながらも何とか予定を消化。明けて翌朝7時頃に港周辺を散策してみました。二見港前のメインストリート。ほとんど人影がありませんが前日の昼間はかなり賑わっていました。朝晩はすこし涼しいくらいの気温です。



シンボルツリーのようなガジュマルの木。植物をみるとああ南方の島に来たんだなとしみじみ感じます。



停泊中のおがさわら丸。やっと全容が撮れました。クルーズ船とは言いませんがかなり大きいです。四角い窓のあるところが5階で自分が乗ってきたところ。



おがさわら丸はこの日の午後3時に出港して竹芝へ向かい、そのままドック入りします。しばらくは速度が遅く規模も小さい代替船が入るので、ちょうどGWの繁忙期が終わった時期でもあり、この船で内地へ長期間出ていく島民(土産物店や飲食店従業員など)が多いそうです。貨物量も制限されるのでなんとかこの船に積み込もうと事業者もがんばるとか。宅急便はゴトコン(5tコンテナ)2個口が待機していました。



自分は特段コンテナマニアではないのですが、こうやって身近に見ちゃうとスイッチが入りますね。お、伊豆諸島開発のコンテナもあるぞ・・・、リーファーコンテナの裏側はこうなってるのかー・・・などなどしばらくコンテナ鑑賞タイムに突入したわけです。



宿へ戻ろうと道を歩いていると何か引っかかるものが目の端に。おお、おがさわら丸のサインがテーブルになってるぞw!先代の船のものでしょうか。特急のヘッドマークをこうしたらバッシング必至かも知れませんが、島民生活とは切っても切れない存在のおがさわら丸のこと、こういう使い方は最大限の愛情表現なのかも知れません。



二見港の隣にある砂浜。どこまでも透き通った海が広がっていました。泳いでいる人もチラホラ。



午後3時、汽笛一斉おがさわら丸の出航です。岸壁の方からは太鼓の音も鳴り響いていて、伴走するボートの数も1隻や2隻ではなく、盛大なお見送りが展開されていました。



人波が去ったあとの道路わきのカフェでひと休み。静かなのはいいのですが、外食難民にならないように開いている店はよくチェックしておけと言われました。まあ生協は開いていて宿には自炊設備もあるので何とかなるでしょう。


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鎌倉で蕎麦が食べたくなったら

2023-01-09 22:58:05 | その他
以前ご紹介した東京・新宿御苑の蕎麦居酒屋「和心蕎花」(わしんそか)さんの2号店が鎌倉にオープンしたので、ごあいさつがてら初日におじゃましてきました。鎌倉に来るのはもう何十年ぶりだろう?

JR鎌倉駅から江ノ電に乗り換えて3つ目が長谷駅です。3連休最終日とあって電車も通りも観光客でいっぱい。



長谷寺の参道も賑わっています。



お店は長谷駅から北へ約200m、長谷寺の参道の1つ先の路地を入ったところにあります。古民家を改装した和モダンなつくりが目をひきます。表通りからも参道からも奥まっていて隠れ家的なロケーションもいい感じ。



オーナーさんとスタッフさんに、開店と新年を合わせた「おめでとうございます」の気持ちを伝え、季節のかき揚げ蕎麦をいただきます。いや、その前に日本酒なぞもいただいちゃってたかもしれませんねぇ。。(すっとぼけ)



テーブル席のほか道路に面したカウンター席もあります。日が落ちたらいい雰囲気になりそうです。



ということで、30分ぐらいでおいとまする予定が1時間半も腰を落ち着けてしまいました。そんな心和むお店ですので、江の島・鎌倉へお出かけの際はぜひ立ち寄ってみてください。

**お店情報**
和心蕎花 鎌倉店
〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷3-8-17
TEL 0467-50-0232
営業時間 11:00~21:00
定休日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日が定休)



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佐久の月

2022-11-09 01:40:59 | その他
昨晩は皆既月食がみられました。

佐久市方面に出張していたのですが、帰りの新幹線が混んでいたので少し見送って駅前で夕食を取り、駅へ戻ったらちょうど「食」が始まっていました。佐久平駅発18:45のはくたか572号越しに見る月。左下の方が欠け始めています。



この後は満腹+ほろ酔いの好条件が揃って眠りに落ち、目が覚めたのは上野でした。「食の最大」とされる時刻は20時着のはくたか号が東京駅に頭を突っ込んだぐらいのタイミングですが、この頃はすっかり月食のことなど忘れて下車準備に勤しんでいました。


家へ着いてから空を見上げるとまだ月食は続いていたので、急ぎ一眼に200mmレンズを取り付けて撮影。皆既食から部分食へ移行する姿をとらえることができました。



ところで佐久から野辺山高原一帯は奇麗な星空が眺められることで知られています。時間に余裕があれば現地でこの天体ショーを観られたかも知れずちょっと残念でした。

これから冬にかけて空がますます澄んできます。少し遅めに出発して小海線の撮影がてら星空鑑賞・・・なんてドライブもいいかなと思ってみたり。
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消えゆく銭湯

2022-09-10 01:28:23 | その他
きょうは電車の話はありません。

近所の銭湯が2、3か月前に廃業したのですが、先日からいよいよ解体工事が始まりました。たまにしか通らない道で、初めはああついに解体始まったかーぐらいにしか思っていなかったのですが、今日見たところ、いよいよ脱衣場や洗い場の屋根が取り壊されて、あの「ペンキ絵」があらわになっていました。

特に銭湯マニア、ペンキ絵マニアというわけではありませんが、こうした消えゆくニッポンの風景は今記録しておかないと後悔することになるゾと、鉄道・バスの廃車体や遺構でさんざん苦い思いをしてきたカンが働き、意を決して(大げさ)写真に収めてきました。

残念ながら重機が手前に入ってしまっていますが全景です。廃業後を記録したサイト(あるんですねぇ)の情報では左が男湯、右が女湯だったようで、男湯には見事なまでの富士山、そして女湯には能登の景勝地見附島、通称軍艦島が描かれています。



横の道へまわって男湯の富士山を違う角度から見てみます。西伊豆の雲見から見た駿河湾ごしの富士山だそうで、手前にある夫婦岩は「牛着岩」というのだそうです。読み方はウシツキイワともギュウチャクイワとも諸説あるとか。どんな場所か試しにグーグルストリートビューで確かめようとしたら、見事に曇っていて富士山は見えませんでした。。笑



女湯の見附島の拡大です。過日の珠洲市で震度6弱を観測した地震をはじめ何度か地震のたびに崩れてしまっている軍艦島ですが、まるで定規で描いたような直線美あふれる岩肌とこんもり茂った頂上部分が、ある種の“心地よい誇張”をもって描かれています。富士山ともども葉ぶりの良い松と水面に浮かぶ帆掛け船が郷愁を誘います。



今回の廃業はコロナ禍、燃料費の高騰、そして設備の老化という三重苦の末の決断だったようです。特に設備の老化に伴う漏水が命取りになった由。周辺ではまだ営業を続けている銭湯もいくつかありますが事情はどこも同じはず。銭湯など行かないおまえが言うなよって話ですが、地域の常連客のためにもなんとか頑張ってほしいと切に願うばかりです。
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