80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

181系「あずさ」を仕立てる3(旧動力車の整備)

2012-05-24 10:55:38 | 中央東線方面
こんにちは。

中古で購入したカツミ旧製品4連のうちの1両モロ181は、当然インサイドギヤ方式の2モーター車となっていました。
8連化するに当たり、もう1両の中間車モハ180(こちらは無動力)の床板をそっくりMP動力ユニットに交換したのですが、こちらはそこそこ問題なく走ったので旧動力のままにしてありました。

しかし、久しぶりに走らせてみるとギクシャクしてまったく走ってくれない・・・

車輪をチェックすると、ご覧のとおり集電側(右)の車輪踏面に汚れがびっしりとついていました。
これではギクシャクするのも無理はありません。



台車を外し、試しにモーターとインサイドギヤだけにして通電すると気持ちよく回ってくれます。
インサイドギヤでも無負荷だとこんなに静かなんだ!っていうくらい美しい音色です。
やはり集電の問題が大きいようです。

さっそく耐水ペーパーで掃除をと考えましたが、まてよ。
レールクリーニング用に一部の模型店で売られている「グーゴーン」を使ってみることにしました。
アメリカではシールはがしや汚れ落とし用として一般的に売られているものだそうです。

色といい甘~い柑橘系の匂いといい、どこか日本離れしているこの製品。
もとはといえばレイアウトが完成の暁に、そのレール磨き用にと買っておいたものなのですが、車輪磨きでデビューすることになりました。
果たしてその効果は?



ボロ布がなかったので小さく固く丸めたティッシュの先にチョンと液をつけてモーターを回します。
するとサビ状態で黒ずんでいた踏面がみるみる銀色に。
さすがに元のメッキの光沢は蘇りませんが、集電を阻んでいたと思われる汚れがアッという間に消えました。



再び組み立てて試運転をするとMP動力に引けをとらない走りが復活!
TOMIX改造車と比べるとディティールは一切なく、車内もモーターと大きなウエイトに占拠されていてシートを入れる余地はありませんが、これも旧製品のPS16パンタ2丁を高々と上げた姿には、古き佳き時代のオーラが感じられます。



ところで、こうして復活した旧動力ですが、しばらく走らせているうちにまたギクシャクしてくるんだろうなあという不安というか、ある種「面倒っちい~」という気持ちが交錯して複雑な気持ちになります。
今のメンテナンスフリーな既成品に慣れてしまうと、昔の教科書に書いてあった「運転前後にはレールと車輪を丁寧に掃除すること」という世界にはなかなか戻れませんね。。

RM MODELS最新号では衝撃価格で話題となっているKATOのEF510の開発担当者の話が載っているのですが、安定性の面でリスクが大きいとされる台車マウント方式が実現できた背景には、ギヤの精度向上やフライホイールの組み込みなど動力機構の抜本的な改革があったことが書かれています。
どんなに高性能なモーターをもってしても振動の問題から逃れることはできない。これを台車直上に載せるというのは実に大変なことなんですね。

そんな苦労を考えれば、まあ車輪磨きなんて序の口かも。
旧動力の呪縛から抜けきれない昭和のモデラーたるもの、朝な夕なの車輪磨きごときを恐れちゃあいかんよ、という貴重なお言葉が聞こえてくるようです。


よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

181系「あずさ」を仕立てる2(TOMIX改車の仕上げ)

2012-05-23 08:14:28 | 中央東線方面
こんにちは。

おとといは金環日食、きのうは東京スカイツリー開業とイベントが続いていますが、このドサクサのなか、こちらはまたひとつ五十路の歳を重ねてしまいました。オヤジ道まっしぐらです。。


さて来月の運転会対応で整備を進めている181系8連「あずさ」。
ちなみに以前の記事はこちらになります。
181系あずさのラインナップ
モロ180改造記
181系「あずさ」を仕立てる1(運転室屋根の整形)

今回は塗装途中で止まっていたTOMIX485系改造の中間車2両を仕上げました。
上がサロ481改のモロ180、下がサハ481改造のモハ181です。



腰と幕板部分をマスキングしてGMの赤2号をプシュー。
部分的に吹き込みが出てしまいましたがまずまずの仕上がりです。



CDレーベル用のプリンタシールを切ってシートカバーを作ります。
本当はハガキサイズのマット系シールが使いやすいのですが、近所の家電店では切れていたのでこれを使いました。円盤状の切り込みをうまく避けて位置取りしないといけません。



モロは各座席に1枚ずつ、モハは2座席連続の1枚ものを貼ります。
最初はその数の多さに圧倒されますが、背もたれの頭に紙を載せる→指でしっかりつまんで貼りつける、の繰り返し作業で意外と早くできました。案ずるより産むがやすしです、



モロ180用です。



モハ181用です。実車は背もたれの上からすっぽり被せるタイプですが、工程が増えるのでモロと同じく折り曲げるだけとしました。



窓ガラスは9割くらい再利用可能ですが、窓割を変えた部分や洗面所窓は塩ビ板から作り直しました。
小窓が並ぶモハ181の車端部。現物合わせで塩ビを切り出し、少量のGPクリアで止めています。



洗面所窓は下3分の2に裏側からシールを貼り、境目にアルミテープから切り出した窓桟を貼って表現。



これを所定の窓にはめ込みます。まずまずって感じでしょうか・・・



すでに台車と床下機器の交換を済ませてある床板を合体して完成。パンタ付きのモハ181をデッキ側から。
カプラーはカツミ車との連結に対応するためドローバーに交換してあります。



パンタなしのモロ180を非デッキ側から。壮絶な切り継ぎを経て完成した愛着の1両です。



残作業は形式インレタやサボの貼り込みですが、これらは他の車両と併せてやることにします。


よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お久しぶりです!

2012-05-20 12:42:17 | 総務部
みなさんこんにちは、isaoです。
本日よりブログを再開いたします。

まず最初に、このたびの突然の休止に際し、大変ご心配をおかけしたことをお詫びいたします。
時間的な面というよりは、心理的になかなかブログに手をつける余裕がなくなっってしまったのが原因ですが、最近は何とか復活し、こうして復帰宣言を出せるようになりました。
励ましのお言葉をいただいた皆様にはひたすら感謝感謝!であります。


さて、この5月の頭に引っ越しをしました。
八王子の端っこから、これまた日野の端っこへと移動しております。

近くにはこんな麗しい橋があり、

(府中四谷橋)


多摩川を渡る京王線の鉄橋も散歩圏内です。

(中河原~聖蹟桜ヶ丘間)


日野といえば新撰組と高幡不動。といってもなにせ端っこなので、これらの観光スポットまでは電車かクルマですね。



エンドレスが完成間近だったレイアウトはあえなく解体の憂き目に・・・
しかし解体した路盤はちゃんと運んできました。
引っ越しやさんに運ばせるのは恥ずかしいので夜中にクルマでこっそり(笑)
今ではこうして部屋の各所に分散留置中で再建の日を待っています。
以前と同じか、うまくすると少し大き目のサイズで再建できそうです。





そして復帰後最初の工作はこちらになりました。
181系「あずさ」8連の仕立て作業です。


先週おじゃました「こてはし鉄道」様での運転会に間に合わせようと思ったのですが、工作のカンが戻らずにあえなく玉砕。。
来月の頭に参加させていただく「花月園」運転会を射程に仕上げを頑張っているところです。
塗装や内装などが中心で、詳しくは追ってご紹介したいと思います。



というわけで、相も変わらず不定期更新となる見込みの「80分の1丁目16番地」ですが、旧に倍しましてご愛顧いただければ幸いです。

isao


よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Coming Soon

2012-05-09 06:41:35 | 総務部
モコ・・・、
モコモコ。。(胎動)
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする