80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

スロ62先祖返り工事(4)

2018-09-29 02:47:10 | 東北方面
先祖返り工事もだいぶ終盤に近付きました。切り接ぎ跡が残る屋根を中心にパテ盛り→サフ吹き→研磨を何度か繰り返し、ほぼ下地が整ったので、ディティールパーツを付けていきます。

雨樋位置を鉛筆でケガき、まずはKSの二段雨樋を瞬着で貼り付けます。




続いて、現物合わせでペーパーから切り出したキャンバス止めを貼ります。




屋根の切り継ぎ跡はほぼ消えましたが、ベンチレーターを撤去した跡の穴がまだうっすら浮き出ている箇所があります。今少し研磨が必要な状況・・・。




で、屋根を眺めていたらなんか違和感が。。。案の定、中央部がけっこう凹んでいることがわかりました。雨樋という直線定規ができたおかげで、今まで目立たなかったタワミが目立ってしまった格好です。




屋根裏に補強材を2枚入れて矯正しました。




黒を吹いてひと足先に完成した下まわりと合体してみます。見事に先祖返ったわ・・・笑
あとは手すり、票差し、縦樋などを組み付けて塗装に移ります。・・・といきたいところですが、また台風が来てるんですよね~。。。




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客車の秋

2018-09-25 01:33:30 | 東北方面
昔つくった5両の客車が譲渡先の友人のもとから戻ったのをきっかけとして客車熱が再燃しています。埋蔵しているKATO客車のプチ加工で夜行「ながさき」の編成仕立てのメドが立ったので、続いて、短編成でまとまる磐越西線の旧客をターゲットとして編成を仕立てています。なお牽引機のED77はまだ“まぼろし”ですが。。。

当面5両程度の編成とし、スユニ61+オハフ61+スハ32+オハ61+オハフ33というラインナップを目指します。
オハフ33は手持ちのKATOプラ、スハ32は先日JAMでB級ボディを手に入れたアクラス、そしてオハ61には先日来改造を続けているスロ62先祖返り車を充当します。写真は左から順にオハフ33、スロ62改オハ61、スハ32です。




昨今はプラ客車といえども値が張るのでスクラッチ可能なものはつくります。3連休最終日の昨日、ふと思い立ってスユニ61を着工しました。窓が少ないからあっという間に出来るかと思ったのですが・・・




さすがにそれはムリ!側板貼り合わせ済みのペーパーキット状態に持ち込むのが精いっぱいでした。




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土崎工場の出前運転?

2018-09-23 15:11:58 | 実物・資料系(過去)
実家で埋もれている古い写真のうち、「鉄」に関係するものは発見しだい引き揚げてストックしているのですが、だいぶ前にサルベージしてそのままになっていた写真の情報を解読してみたところ、実に興味深いことがわかってきました。

「走れ!ポッポ博」というイベントを撮った写真。場所は遊園地の入口のようで、てっきり川崎市にあった「向ヶ丘遊園」(現在閉園)だとばかり思っていたのですが、横浜市の「こどもの国」で1971年(昭和46年)8月から11月にかけて開催されたものでした。どうりで“向ヶ丘遊園”で検索しても出てこないわけで、某オークションサイトに出品されていた記念ネクタイピンの情報から判明しました。汽車の形のモニュメントが置いてあるのは、同園のエントランスと中央広場の間に架かる歩道橋です。これに早く気付くべきでした。



1970年前後は国鉄の無煙化まっただ中で各地でさよなら運転が行われていました。このイベントもこうした世の中の情勢に合わせたものだったのでしょう。ポッポ博全体の内容は定かではありませんが、恐らく1番人気であったであろうミニSLも運転され、その様子が以下にご紹介する写真です。


始発駅(にしては寂しい・・・中間駅か?)と思われる場所で発車準備中の列車。5インチゲージのようで、D51が5両の客車をけん引しています。後方には「ターンテーブル」と書かれた看板も見えます。線路はバラストを正確に敷き詰めた本格的なつくりに見え、カマを整備するスタッフのうち2人も正統派機関士のいでたちです。



駅を出る列車。どうやら制服の2人は本物の機関士と機関助士のようです。オリンパスペンEEで撮った荒い画質ですが機関車のナンバーは「D51 232」と読めます。調べてみるとこれは実機同様に国鉄土崎工場(秋田)が製作したミニSLでした。秋田駅の連絡通路に提示されているD51 554はじめ同種のカマが数両あるのではないかとのことです。当時はまだ工場の一般公開などそう多くはなかったと思うので、なぜ国鉄の現場がこうしたミニSLを造っていたのか不思議ですが、実車が淘汰されていく中で少しでも技術伝承を図るべく製作されたのかも知れません。果してこのポッポ博は、国鉄土崎工場が人も機関車も出した「出前運転」だったのでしょうか?ちなみに客車はブルトレ塗装と思われ、JNRマークが誇らしげに輝いています。




こちらが秋田駅構内に飾られているD51 554号機の近影。ブルトレ形客車は茶色のオハフ33に代替わり??していました。(2018年7月撮影)




線路は駅を起点とする「P」の字型に敷かれていたようです。駅を出た列車はポイントを右に進み、左回りで周回コースに入ります。周囲の景色は寒々としています。人々の服装から判断すると撮影したのは会期も終盤の10月下旬から11月ではないかと想像できますが、「こどもの国」自体がまだ開園から6年しか経っていない頃なので木々がまだ成長していなかったのでしょう。




列車が帰ってきました。「P」の字の内側に機関庫が設けられています。右手に少しだけ映っている建物の特徴(別のカットで大きな三角屋根の建物=皇太子記念館と判明)から、線路が敷かれていたのは中央広場の奥から左手方向にかけてだったと思われます。




ターンテーブルもありました。主桁のプレートに「国鉄土崎工場」と書かれているのがわかります。なんとターンテーブルまで自前で作って持ち込んでいたとは国鉄おそろしや・・・。2人のスタッフ(こどもの国の人か?)が回転させ、機関士と助士は乗務したまま。ミニSLとはいえ職務分担はっきりしてますね。




さて、最後の1枚ですが、上と同じ線路なのかどうかわかりませんが全くおもむきの異なる列車をカメラは写しています。おじいちゃんの運転する列車はまったく国鉄色がありません。機関車のプレートが判読できませんが、テンダーに大きく「YOSHIOKA」と書かれています。この方の持ち物なのでしょうか?この方が「YOSHIOKA」さんなのでしょうか?




これも調べがつきました。名古屋にある吉岡電気工業という会社の創業者にして先代社長、吉岡正直氏(故人)の製作した機関車であり、運転する「おじいちゃん」こそが恐らく吉岡氏ご本人ではないかと思われます。同社のホームページの「沿革」にミニSLを前にした同氏の写真があります。背後には「M.YOSHIOKA」とペイントされた、恐らく上の写真と同じものと思われる機関車が写っています。

(吉岡電気工業株式会社HPより)

同氏は1969年に黄綬褒章を授与されています。同社のスマートフォンサイトの「黄綬褒章」の解説には、「吉岡電気工業の創業者であった吉岡正直。 日本で初めて電気工事会社を創り、さらに夢あふれたミニSLの製造にも持てる 情熱のすべてを注ぎ込んだ男。それが高じて日本で一番古いSLマニアになった男。」と書かれています。1969年といえば上の写真が撮られる2年前。写真の客車には幼き日の私が乗っているのですが、実はすごい経歴を持った方の運転する列車に乗ったのだと、半世紀近く時を経て判明した次第。



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スロ62先祖返り工事(3)

2018-09-23 01:07:28 | 東北方面
引き続き先祖返り工事を進めています。

便・洗面所窓と客室窓1か所を復元し、新たに窓枠を貼り込みました。




床下機器は蓄電池箱を新たに購入したほかは、エアタンクをはじめ、すべてストック品でまかなえました。2000番台なので電暖トランスとヒューズ箱をどこかに吊るさなければならないのですが、実車写真を見ても見当たらず困っていたところ、工房ひろさんのブログで、ど真ん中の中梁から生えている、もとい、吊るされている写真を発見しました。これでは外から見えないわけだ。ヒューズ箱の方はメンテナンスを考えてか、やや外側に付いているようですが、まあ奥で見えないだろうと思い、ユニット化されているエコーのパーツをそのまま床下中央に接着しました。




今回はデッキステップと端梁を少しだけマジメに作ってみました。端梁はシルエットのみでジャンパ栓など付けないので「少しだけマジメ」です。。。




だいぶ形になってきました。もうグリーン車時代の面影はありません。




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スロ62先祖返り工事(2)

2018-09-20 02:04:09 | 東北方面
屋根が復元できたので、次は便洗面所になっている前位側デッキを復元します。下準備として腰板の補強材をカットしたところ。




続いて両サイドの側板を剥ぎ取ります。




デッキ仕切板を新調します。内貼りや補強材を逃げるように現物合わせで切り込みを入れたので複雑な形になりました。




所定の位置に接着します。




後位側デッキもドアを交換するため、外周に切り込みを入れて剥ぎ取ります。




こちらは元から仕切板がありますが、新しいドアを貼るのに支障ないよう、妻板ともどもケバ立ちを除去しておきます。便洗面所窓も四角い原形窓に復元しました。




ドアはHゴムタイプとし、スノーマット紙から切り出しました。写真はまだ仮取付状態です。台車は某フリー私鉄の中間車が履いていたTR11を転用することにしました。大規模な改造はほぼ終わったので、あとは仕上げ作業に入ることにします。




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