80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

583系「金星」、揃う

2024-10-06 19:05:44 | 九州・山陽方面
TOMIXの583系の増結セット(M)が某店の委託に上がったのでさっそく購入し、小高のキットを組んだモハネユニット(未完成・非動力)と差し替えることにしました。これで寝台特急「金星」12連がすべてTOMIXで揃うことになります。めでたしメデタシ。



下の2段が発売と同時に購入した8両で、最初は「彗星」に仕立ててあったのですが12連への憧れは断ち難く、サハネを委託品で補充するなど細々と編成を伸ばし、このたびやっとモハネユニットが手に入ったことでコンプリートできました。しかも動力付きなので、DN-16モーター×2両で不安があったパワーも改善されて一石二鳥です。



「金星」は、1968(昭和43)年10月のいわゆる「ヨン・サン・トオ」ダイヤ改正で名古屋~博多間に誕生した寝台特急ということで、時を同じくして名古屋~長野間に登場した181系ディーゼル特急「しなの」(エンドウ)と並べてみました。マニ36も置いて1970年代初頭の名古屋駅の雰囲気を楽しみましょう。



ウチじゃあ走らせられないので本格的なデビューは次のお座敷運転会かな~。。




そして、完全にフリーになった未完成の小高製モハネユニットは、いよいよ419系化待ったなしの状況になりました。



何度も出たり引っ込んだりしているジャンクのクハネ581と組み合わせるわけですが、ブリキの車体は加工性がよろしくないので頭だけカットして流用し、胴体はこれもサハネ581が手に入らなかった時に転用するつもりで買った小高のモハネ583ボディにくっつければオッケー!(か?)



ところがこのクハネさん、デッキドアの上あたりが見事に飛び出していて見るに堪えない状態。落として曲がっちゃったのかな?ジャンクだから仕方ないか・・・と思ったら塗装の割れもみられず、どうやらこの状態で人気の「カツミの国電シリーズ」として新品販売されたフシがあります。まことに鷹揚な時代でした。



ジャンクのクハネはもう1両あって(下)、そちらのボディは変な曲がりは見られないものの、ロットが違うのか機器室カバーのプレスが超甘々なんですね~💦。なんという究極の選択(笑)。無理してジャンクボディを叩き直すくらいなら自作しちゃった方が楽かも知れませんね。。




(直江津へ向けて雪の糸魚川駅を後にするクハ419(番号不詳)ほか3連、2011.1.24)

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最後の165系を九州に送り込む

2024-07-17 10:09:07 | 九州・山陽方面
30数両あったKATOの165系の編成仕立てにメドがつき、サロ169(サロ165のナンバー表記のみ変更)が最後の1両として残った話はコチラに書きました。一方、ホビセンでゲットしたクハ165のハンパボディは顔だけ使うか丸ごと使うかで迷っていたのですが、このたび、これらを切り継いでJR九州に存在したクハ455 600番台の601号車をでっちあげることにしました。



455・475系特集が組まれると必ず目にするこの奇異な先頭車。601~605がサロ455、606~611がサロ165から改造されていて、後位側のデッキと客室の一部を切断し、新製された「顔」と合体しているそうです。サロ455は原形窓、サロ165は「田の字」窓から改造されており、それでいくとこのクルマはプロトタイプのない組み合わせになります。目見当で切断位置を決めてカット!



腰部にプラ板で裏打ちをしてボンドG17で接着。凹凸があって裏打ちできない幕板から天井にかけてはABS接着剤を断面に流し、乾燥後に瞬着で追加補強しています。下回りはほぼそのまま流用可能ですが、リクライニングシートが流用されたのは中央の一部だけだったようなので、この後いったん外すことになります。



んん!? 正確に目見当で測ったのに(笑)隙間が空くとは何事ぞ! 改造先頭車なので車体長は19.5mでOKのはず。車体固定ツメの位置を調整して前後の隙間が同じくらいになるように調整してお茶を濁しましょう。



屋根もカットして仮組み。細長い戸袋窓は左半分がクハの戸袋窓、右半分がサロの客室窓をもってきているので大きさが合っておらず要整形ポイントです。



クーラーはAU12Sが5基。タネ車の最前部の1基とベンチレーターを削除してあります。なんでも別のサロ455改造車(下降窓グループ)はAU13付とのことなので孤高の1台となります。あとはドア下端にステップを新設すれば大きな改造は終了。・・・いやいや、ヘッドライトのシールドビーム化が残ってるちゅーの!



連結相手はなかなか情報がなく探すのに苦労しましたが、どうやら475系の10番ユニットすなわちクモハ475-10+モハ474-10だったようで、このハンパボディからこの2両を生み出す必要があります。下回りは何とかできるとして、窓ガラスなし、屋根板なしはちょっと辛いものがあります。秘策は無きにしもあらずなのですが、これをご覧の工場長の皆様、部品庫の奥にそれらしいモノ、ラク〜にピタッとはまるモノが眠っていたらご一報を。。笑




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「比叡」は「山陽」へ

2024-05-06 09:13:53 | 九州・山陽方面
TOMIXの153系ブルーライナーはおかげさまで無事入線したわけですが、手元に残ることになった153系冷改車については再び見直しの必要に迫られました。山陽新幹線岡山開業直前(1972年初頭)の急行「比叡」に仕立てるつもりでしたが、冷房改造の時期等々と照らし合わせるとやはり無理があることが分かったからです。

以前の投稿で、「高運の500番台ばかりだった大ミハに、1972年1月に低運のクハ153-38が転入してるぞ!これでいく!!」と小躍りしたのもつかの間、よくよく調べてみれば、なんのことはないその年の3月15日ダイヤ改正から運行開始するブルーライナー向けの改造車でした。

もう片方の先頭車クハ165冷房準備車もしかり。150~180番台あたりの冷改日付をみると多くがダイヤ改正後となっており、ポツポツ改正前の改造車が混じっているので発見するたびに「をを!」と思うのですが、それらもブルーライナー用・・・という現実を突きつけられました。

153系の冷改は他形式より少し遅れて昭和44(1969)年度から始まったとされていますが、思っていたより進捗は遅かったようで、「非冷房のまま廃車された車も少なくない」という記述を軽く見ていましたがもっと注目すべきでした。大きなヘッドマークを掲げて東海道・山陽路を駆け抜けた153系が似合うのはやっぱり非冷房時代なんですね。仮にサハシ153のビュッフェで涼しげに立ち食い寿司をつまむフィギュアを搭載したとすれば、「ハ席」の乗客は窓を全開にして「あぢ~~」と扇子をパタパタさせているのが正しい姿なのです。笑


とはいえこの10両を何とかしなければなりません。再検討の結果、タイトルにあるように1974年頃の急行「山陽」(岡山~広島・下関)がいいのではないか・・・との結論に至りました。なんのことはない、TOMIXの取説に載っている編成例に落ち着いたことになります。



しかし当時の「山陽」の受持ち区である下関運転所(広セキ)の配置車両にはクハ165がありません。そのかわりクハ153は低運、高運両方が揃っているので、クハ165を高運のクハ153-500番台に改造することにしました。先日組み立てたばかりの車体を再び分解します。まぁ屋根板と台車は「みすず」からの借り物なのでどのみちこうなる運命にはあったのですが・・・。



前面の細かなパーツもすべて外します。



貫通扉の裾を側面と同じように“絞り”ます。



この車体は元々クモハなので、この際、風洞も削って完全なクハになってもらいます。



裾絞り部分を棒ヤスリと耐水ペーパーで仕上げ、幌座を仮に取り付けてみます。元々付いていたものを2/3ぐらいの厚さになるように削ったもので、実車はほぼ車体とツライチなのでもっと薄くしたいのですが、強度の関係もあるのでこのくらいが限界でしょうか。あと今回初めて知ったのですが、オデコとテールライト脇の小ぶりな手すりがクハ153にはないので取付穴を埋めてあります。



床下機器はだいぶ違うのかなぁ、、と思いつつ確認したところ、上が165、下が153ですが、配置は違うもののだいたい似たようなハコモノが付いていることがわかったので下のクハ153に合わせて並べ替えることにします。大型の水タンクもどこかにジャンクパーツが転がってるはず。。



台車はこれ! 頂き物の太古の日光製品を開封する日がやって参りました(笑)。



再びパーツを組み付けてみます。台車(TR59)は箱の見た目と裏腹に、メタルこそ入っていませんが転がりも問題ない良品でした。このまま進めればクハ153-500にうまく化けてくれそうですね。





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「ながさき」用マニ考

2024-01-20 00:21:05 | 九州・山陽方面
久しぶりに九州の話題です。夜行鈍行「ながさき」を仕立てていて、旅客車はだいたいメドがついているのですが、2両のマニ36(門モシ)が決着していませんでした。

そういえば去年のJAMで買ってきたトラムウェイのB級品ボディがあったな・・・と思い、これも前から出たり引っ込んだりしている、もともと「急行津軽鳥海」向けに作ったマニ36 2057(秋アキ)(ロコモデルキット組み)も引っ張り出して、なんとかこれらをあてがうことはできないか考えてみました。右のボディだけのがトラムウェイ、左が2057です。



マニ36という「沼」のこと、ネットを徘徊するだけでは十分な情報が得られないので、ついに有害優良図書を購入してしまいました。以前、上・下巻で出たものの合冊リメイク版です。ちなみに前回のはマニ37の情報が欲しかったので下巻だけ買っていました。さすがに写真点数は限られますが、1両ごとに形態分類された一覧表は圧巻で各車の形態が想像でき、今までのモヤモヤが一挙に晴れた気がしました。



しかし、モヤモヤが晴れたということはごまかしが利かなくなったのと一緒です。案の定、このままのスタイルで1980年前後の門モシ配置車にしようとすると無理があることが分かりました。

トラムウェイのボディは「オロ40改」とされる品番のものらしく、オハ35戦後型と同じくデッキが「絞り折妻」形状で鋼板屋根のスタイルとなっています。実車では200番台に該当するとのこと。門モシには226、227という番号がみられるので「ラッキー!」と思ったのですが、これらはまさに「オハ35戦後型」からの改造で後位(車掌室寄り)の窓が1個多いのでした。一気にショボン・・・です。

門サキ(長崎)に203という個体がいて、これがオロ40改らしいのでしらばっくれるか?という案も浮上したのですが、今少し優良図書やネット情報を読み込むと、門モシに居る62番が「ほぼ同一形態で屋根がキャンバス屋根」ということが判明したので、せっかく鋼板屋根特有の継ぎ目が奇麗にモールドされていますが、これを削って62番に仕立てることにしました。



ボディにはデッキステップと端梁が一体化したパーツも同梱されていましたが、一般客車用(右;カプラーなし)だったので、ステップが車体下端とツライチに近い荷物車用(左;カプラー付き)をメーカーから通販で取り寄せました。楽をしようと手すりや縦樋も一緒に通販したので安物買いのナンチャラ・・・になりつつあります。でもラク♪笑



台車は日光のTR23コロ軸を履かせました。原則、200番台の鋼板屋根車はTR34、キャンバス屋根車はTR23なのだそうです。屋根改造は1日あればできるかな〜?



ラク〜とか言っていたら1か所ステップ(足かけ)が折れているのに気が付きました。折れたパーツが行方不明なのでプラか真鍮帯材で自作しないといけません。全然ラクじゃなくなりました。。



ということでトラムウェイのボディはうまく収まったのですが2057番はやっかいでした。実車はオロ36を格下げしたオハ55をタネ車にしているとのことで、一見すると丸屋根キャンバス貼りなので仲間は多そうですが、厳密な同一改造グループ車は6両しかなく、もちろん門モシの配置はありません。さて困った。

スロ62を先祖返りさせるくらいなので改造はいとわないのですが、この車はまだ普通に買えた頃にスエード調スプレーで屋根を塗っていて、割と綺麗に仕上がっているので、変にいじりたくありません。(リベット付のガラベンは何とかしたいけど・・・)



結局、2057番はこのままいじらないことにしました。



PCのフォルダを探したところ、かなり前に作画したデータが残っていたので、見た目の変化を狙って荷物ドア間の窓が3つあるオロ35格下げ車(門モシでは47番、83〜85番が該当;図の上側)を作ることにします。オロ時代にアルミサッシ改造された車がいて、ぶどう色2号にアルミサッシというなかなかお洒落な車を期待したのですが、前記の優良図書によるとアルミサッシ車は思ったほど多くなく、上記の番号もすべて非該当でした。残念ではありますが、「どーだアルミサッシかっこいいだろ?」みたいな痛いことにならずに済みました。優良図書有能!!

注)下段の111番はスハ32由来の600mm窓が正しいのですが700mm窓になっています。ご注意を。

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サハネ581をゲット

2023-04-19 02:55:53 | 九州・山陽方面
某店の委託にTOMIX 16番のサハネ581が出ているのを発見したので朝イチで駆け込んでゲットしてきました。寝台特急「金星」の編成仕立て用に欲しかったものです。



「屋根にキズ有り」とされていたので確認したところ、確かに目立つ傷ですが走行性能には関係ないし放っておいてもいいレベル。まあ必要なら追い追いペーパーかけて部分修復でもしますかといった状態なのでいい買い物でした。



わが家のTOMIX583系はクハネ581の基本セットとモハネ増結セット(M)、それにサロとサシを加えた8両でスタートしたので「彗星」(新大阪~宮崎)にしていました。その後12両フル編成に伸ばすべくモハネ1ユニットを小高のペーパーキットで作り(未完成)、TOMIXのサハネ581も1両手に入ったのですが、残りもう1両のサハネ581が入手できずにいました。



もしずっと手に入らなければこれも小高のキットで作ることを考えていたので無事に入手出来てよかったヨカッタ。



そして今回はこれを「金星」(名古屋~博多)に仕立て直そうとしているわけですが、その理由は過日の「選択と集中」宣言によって、今後製作・購入するのは原則として「中央東線とその周辺」に限定することにしたためです。皆様にとっては実にどーでもいい話で恐縮です。笑

中央西線は中央東線の分身なので名古屋から出る列車は皆「その周辺」に該当するという謎理論! まあ東海道本線自体、東京駅で中央本線(東線)とつながっているので、そんな回りくどい認定の仕方をしなくても東海道本線を走る列車はすべて「その周辺」に含まれるのです。この「選択と集中」がいかにザル規定であるかがお分かりいただけるかと思います。

ちなみに北陸周辺の電車もコソコソ作ってるじゃないか!とのご指摘はごもっともです。あのエリアについては例外、特区であります。


話を583系に戻します。彗星を金星にするためにシールを貼り換えないといけません。



説明書を読み返してまずヘッドマークを交換します。そうか貫通路カバーを外して交換する仕組みだったんですね。



幸いスペアのヘッドマークガラスもヘッドマークシールもすぐに見つかったので簡単に交換できました。



しかし側面方向幕のシールを剥がしたところ盛大に糊が残りました。というか完全な表層分離です。こりゃまいった・・・



方向幕窓の周囲は塗装でHゴムが表現されているのでできれば溶剤系の剥離剤は避けたい。ネットで検索して中性洗剤の希釈液で剥がす方法をやってみました。3倍程度に薄めた台所用洗剤を綿棒の先でちょんちょんと垂らし・・・



乾燥を抑えるためにラップで覆って放置・・・ということですが、こんな小さく切るのも大変だし鼻息で飛んでしまいそうなので、代わりにマスキングテープを貼って洗剤液が浸透するのを待つことにします。



ネット情報では20分ぐらい放置と書かれていますが、恐らく面積が大きなシールの話だと思うので3分ぐらいたってから開けてみました。さすがに早すぎたようで5、6分は待った方がよさそうですが、かなり柔らかくなっていたのでドライバーでからめ取ります。



はい無事に除去できました。周囲に若干の溶け残りがありますが、この上から新しいシールを貼るので無問題です。



金星のサボシールを貼って貼り換え完了、いぇい!



出番が無くなった小高のキットはカツミのジャンクと合流し、何度も出ては立ち消えになっている北陸の食パン電車こと419系の種車になる可能性が高まりました。あ、北陸は例外ですよ例外♪



余談ですが今回購入したサハネ581は元箱無しで、代わりにIMON箱に入っていました。ある意味これはラッキーです。サハネは他のサシやサロと一緒に別の箱に収納する予定なので、期せずしてキハ07用の収納箱が手に入りました。これは早期着工せよというお告げか?爆


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