80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

ホリデー快速あきがわ(動力車の組み立て)

2024-05-27 09:57:59 | 中央東線周辺
いつもは先行して動力車を組み立てるのですが、今回は方針が定まらないこともあって後回しになりました。

台車はすべてエンドウ製に置き換え、駆動方式もEN22+IMONギヤでいくことに関しては変わりないのですが、床板を真鍮板ではなくキット付属のプラ製床板にしたらどうなるか・・・というのをあれこれシミュレーションしていました。真鍮板は強度的にはいいのですが、キットの床板を使った方が床下機器の位置決めが楽かなぁというのがその理由。



動力車は床下機器でモーターやウエイトを隠しやすいモハ201とし、モーターの逃げ穴を開け、一部の台枠の梁のモールドを削ります。上は比較用のモハ200の床板で、暫定ですが既にIMONのISカプラー(通電カプラー)を取り付けてあります。



車端部側の拡大。カプラー周辺の梁表現のモールドを削り、台座となるt0.5プラ板を貼れるようにしたところです。ボルスターはMP動力対応とするためセンターピン穴をφ3.2mmに拡大。ギヤとのクリアランスを確保するため周辺の梁表現も削っておきます。モーターツールも使って地道に削っていますが、このあたりで既に息が上がり始め。。



モーター穴の左右もコの字型に削ってありますが、これはウエイトとレール面のクリアランスを取るためで、削らないと1mm強ぐらいしかなく不安なためです。モーターホルダーを取り付ける部分はそこからさらに0.5mmほど削り込んであります。この時点で完全に体力ゼロ。。笑



床下機器は多くが表裏ツーピース構成になっているので、モーター直近を除けば表側だけ使うことでOKでした。写真の右側の取付足を見ていただくと表側パーツに足全体がモールドされているのが分かります。「片側だけ使う」ことも想定した設計だとしたら秀逸というか親切です。左側はそれでもウエイトに当たってしまうので半分に削ったものですが、普通のプラモデルの設計ならこうなってますから。



台車はエンドウのDT46を使用しIMONギヤを組み込みます。床板が厚いため通常のMPボルスター用センターピンセットは使えず、ちょうど2本余っていたzugのキット付属の長めのスリーブを加工して自製しました。計算上はスペーサーが不要な高さとなってしまうのですが、なんか気持ち悪いのと(笑)モーターやウエイトとレール面のクリアランスを少しでも取りたいのでt0.2真鍮板で作ったものを挟むことにします。



今回は初の試みで引き通し回路用に銅箔テープを使ってみました。両車端部は通電カプラーの取り付けネジに直接結線し、これに台車とモーターからのリード線を繋げます。



内装用床板との間に挟み込まれて室内スッキリ・・・のはずなのですが、ことモーター車に関してはモーター周辺、センターピン周辺、カプラー周辺は内装用床板を切り欠く必要があるのでたぶんグダグダになるでしょう。T車はスッキリいけそうです。



軽く試運転。一応通電は確保できているようですがえらく騒音が発生しています。



調べてみるとユニバーサルジョイントが床板に当たっているようです。ウエイトの取付部分だけ梁表現を削って中央を残すというセコイことをしたツケが回って参りました。しゃーない分解して削るか~~。。。






コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホリデー快速あきがわ(アルミサッシ表現ほか)

2024-05-23 02:49:14 | 中央東線周辺
試行の結果が良好だったのでアルミサッシの銀はマスキングで入れることとし、予定通りマスキングの鬼となってクリアパーツを覆いつくしました。



シルバーを吹いて・・・



所定の場所にはめ込みます。パーツどうしの“合い”がいいので手間は多くても流れ作業でラク♪



窓ガラスパーツは床板のツメで保持するようになっているのではめ込むだけでいいのですが、場所によっては圧入になっておらずガタガタしてきそうだったので、天井近くと腰部を接着剤で固定しておきました。



4両分のサッシ表現が完了。



前面も組んでみました。こちらは武蔵五日市方のクハ200で電照式表示器が付きます。表示類はすべて付属のデカールを使用していますが、方向幕だけは周囲のスキマが目立つので何とかしたいところ。



運転士を乗せました。日本人フィギュアは「いかにも」な服装の機関士しか手持ちが無かったのでプライザーの欧米人を登用しました。たしかバス運転士のはずですが電車も運転できるそうです。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

201系も再開

2024-05-20 13:53:57 | 中央東線周辺
ED77の前面の寸法どりで煮詰まってしまったので、気分転換にPLUMの201系4連(ホリデー快速あきがわ)をいじりだしたらこっちがメインになってしまいました。



車体を中性洗剤でウオッシュしてからGMの朱色1号でシュシュッと塗装。室内色を塗るのを省略したので気が向いたら内装シート的なものでも入れます。



ヤバ!仮組みのクリアパーツの外し忘れ発見!!(泣) まあ車端部なのでクハ用のランナーから余りを頂戴してくればOKでしょう。共通パーツじゃなかったらOUTですが。。。



「内装シート的なもの」を仮にプリンタ出力するとしてシルバーは表現できないので、ドアだけは先にシルバーで塗装しておきました。ドア数×2か所の窓をちまちまマスキング。ちっとも手間削減になってません。笑



車体にはめ込むとこんな感じです。窓から下は椅子で隠れるので、「内装シート的なもの」で隠す部分は実はそう多くないのです。



クリアパーツのサッシ窓は無着色なのでシルバーを色差ししないといけませんが、モールドが繊細すぎてハードルMAXです。ちょっと閃いて手近にあった「激落ちくん」にエナメル塗料を乗せてタンポ印刷のように押してみましたがジュワっと広がってアウト。「押す」というより「置く」イメージでやってみてもだめで諦めました。



サッシのモールドが薄いのでカラス口でもうまく引っ掛かるか不安だったので、急がば回れとばかりにマスキングしてシルバーを吹いたところ、結局これが一番確実で奇麗でした。



しゃーないマスキングの鬼となるか~、、



屋根とベンチレーターの塗装も必要ですが、とりあえずアルミサッシが出来上がってくれば完成も近いでしょう。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナナナナの製作を再開

2024-05-15 20:10:39 | 機関車
古の仕掛り車両の製作を再開するシリーズ。次なるはED77の登場です。

過去記事を遡ると2018年にエアフィルターを試作していたり、2019年に今は無きED77 1号機を仙台・利府に訪ねて萌え萌えしたり(下写真)・・・といった投稿を最後に沙汰止みとなっていました。

(ED77 1 JR東日本新幹線総合車両センターにて2019.2.15撮影)


ED77なんてマイナーな機関車をなぜ作ろうとしているのか。元をたどれば長い歴史があって、とにかく「中間台車」のある電機が大好きだったんですね。で、学生の頃読んでいたTMSに「しなのマイクロ」の広告が載っていてED77のブラスキットがラインナップされていた。そのED75並みの短い車体に中間台車を無理矢理押し込んだスタイルが妙に気に入って作りたいなぁ・・・と指をくわえていたのですが手に入らず、代わりに「フェニックス」のED76のキットを店頭で見つけて、ちょっと(だいぶ?)長いけどこれでいいや、、と買って来て、30年くらいかかって組み立てたのが運転会報告などでもたまに登場するED76 29号機なのです。

だから、「磐西貨物をやりたいからED77が欲しい」と言っているのは後付けで、実は「中間台車付のチビロコ萌え~♪」が本心なのです。同じ中間台車付のED76どころかTOMIXのED78も手に入った今でも、ED77への執着は消えないのであります。


そして今回再開するきっかけとなったのは都合の良い明り取り窓のパーツを発見したことによります。KATOの「EF81北斗星色」のHゴム窓をグレーに交換するための「EF81 グレーHゴムガラスセット」で発売元はホビーセンターカトー。手元にあるEF81(ただしTOMIX)の明り取り窓を採寸するとED77(たぶん他の交流電機も)と一緒だったので即買いしました。



拡大するとこんな感じで面倒なHゴムの色差しはこれでバイバイ。しかし中央のサンは自分で作らないといけないのか・・・。。



乗務員室の側面窓とドア窓も使えそう♪



さすがにフロントガラスは非貫通で傾斜がついているので流用不可。ED76あたりに使えるかと思ったのですが、センターピラーの幅がEF81は広いのでダメそうです。どなたかパーイチの改造用に使う方いらっしゃいますか?



念のため切り抜きサイズを確認しておきます。W19.5mm×H2.5mmでピッタリでした。



窓の大きさだけでなく出っ張り具合も確認・調整しておきます。プラ完成品のHゴム付ハメコミ窓は非常にすっきりしていて好ましいのですが、ときにHゴム面が車体とツライチだったり凹んでいたりするのを見ると残念に思います。やっぱり側板からわずかに浮き出すぐらいじゃないと。



エアフィルターはプラ波板から作る方向で試作済み。



台車とギヤも確保済み。お高いものなのでちゃんと作らないと、、、、。重連用に2両分ありますが1両はトレーラー仕様です。



ということで再度図面と写真をにらめっこして寸法を微修正した原図を出力。まずはなるべく早くハコにするように頑張ります。




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スイスの低床電車を作る(39)

2024-05-13 00:49:04 | 海外
スイス・アッペンツェル鉄道のABe4/12 1001号編成(愛称“ワルツ=Walzer”)を仕上げていきます。こちらも気付けば前の投稿から1年半が経過してしまいました。


フロントウインドウ下のヘッドライト/テールライトが暗かったので、光源と導光材一式を取り外し、イチからやり直そうとしてそのまま放置していたものです。ライトの間隔は約20mm。これに合わせてアクリル導光材を曲げる必要があるのですが・・・。



ま、まさかの既製品がありました!!ZugだかPLUMだかのプラキットのクリアパーツのココがニジュウミリ! 即決です。笑



この車は同じライトケース内に2種類のLEDが仕込まれていてヘッド/テール兼用になっているらしいので、模型ではヘッドライト用に電球色LRD(左のテープLEDを分解したもの)を、テールライト用に配線済みチップLED(右)を使い、導光材を両者で共用する形に組み立てます。2色発光LEDの使用も考えたのですが、白/赤はあるものの電球色/赤のコンビネーションは無かったので却下となりました。



切り出した導光材の背中に当たる部分にV字の切り込みを入れて電球色LEDを接着し、赤色LEDは導光材の“腹”の部分に照射するようにします。光ファイバーではないので、これで導光材全体が乱反射して程よく光ります。ちなみにこの配線済み赤色チップLEDは「モデルトレインプラス」から発売されている1005タイプ(1.0×0.5mm)ですが、写真でわかるとおりものすごく小さく、「チップ」さ加減の進歩には目を見張るものがあります。



運転席まわりを仕上げるため、電気以外にも若干の小物を作ります。これはアンチクライマーとおぼしきパーツで、欧米でリンク式連結器とともに使われている「バッファ」をモチーフにしたようなデザインになっています。3×3ヒノキ材をコアにしてプラ板を貼り付け、前面にはピッチの荒い波板を張り付けています。



フロントウインドウが大きくキャブ内が丸見えなので運転手を乗せます。プライザーのフィギュア(1/87)の中から髭の男性をチョイスしました。実はこの男性、前職はこちらの記事にあるように荷物車掌でした。いや、前職というよりも「ワルツ」がなかなか完成しないのでアルバイトをしていたと言うべきでしょうか。このたび晴れて本来の職に就くことができました。



はい、こんな感じで組み付けました。カプラーは実物に似せたものを作ってあったはずで、つい先日もあるのを確認したばかりなのですがなぜか行方不明になってしまい、暫定的にプラキットの余りの密連を取り付けてあります。暫定的とはいえ「電連はねぇだろ!」と突っ込みたくなりますw。あとスノープラウも付くので最終的にはもっと重厚な顔つきになります。



点灯試験をしましょう。この編成は実車に似せたジャンパケーブルでライト関係だけ編成全体の引き通し回路を構成しています。中間の動力台車に紙片を挟んで絶縁してやればライトだけ点灯させることができます。前進OK!オデコのライトも本当は電球色とすべきなのですが、乗務員室用エアコンをライトハウスにして白色LEDを組み込んでしまい分解できないのでこのままとします。



部屋の照明を落として後進に切り替え、テールライトの点灯状況を確認。導光材の横腹にLEDを当てている割にちゃんと光っているので安心しました。なお方向幕には「[S23] Wasserauen」(ヴァッサーアウエン)と表示してあるのですが、ほとんど潰れているので自己満足の世界です。



あと難物はシート。窓が大きいのと中間車のモーターを隠すためには必須です。がんばって作るぞ~~。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする