80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

日立電鉄モハ13形の製作(8)

2015-09-30 00:07:09 | 私鉄電車
こんばんは。

残暑らしき残暑もなく、いよいよ9月も残すところ1日となりました。今年は秋の訪れが早いですね。

今日はモハ13形のテールライトまわりの製作状況です。


これは何でしょう。心理テスト?



テールライトの導光ユニットのパーツでした。t0.5mmの長方形に切ったプラ板の上に、t1.0mmプラ板から切り出したこの3ピースを並べて接着すると、だいたい幅1.5mmくらいのS字の溝ができるので、ここにφ1.0mmの光ファイバーを落とし込みます。戻る力が強いので、あらかじめ手である程度曲げぐせをつけてから落とし込んでいます。



上からt0.5mmプラ板で蓋をすると導光ユニットの基本部分のできあがり。この後、手前に引き出された光ファイバーのところに内径3mmのプラパイプを長さ5mmくらいに切ったものを接着し、反対側へφ3mmLEDを挿し込んで光源を作ります。



テールライト本体はエコーモデルのNo.1641「旧型テールライト」を使用します。ホワイトメタル製で赤色レンズ付き。製品はダミーですが、穴を開けて点灯化しようというわけです。



まず、裏側にある突起をニッパーでカットし、ヤスリで平滑になるように仕上げます。



次に、すり鉢状になった表側からφ1.0mmドリルで穴を開けます。



先ほどの導光ユニットの光ファイバーに挿して具合を確認します。オーケー!



車体には既にテールライトの位置に穴が開けてあるので、エンピツで改めて十字の線を描いて中心がわかるように明示し、テールライトを瞬着で接着します。白い箱はジャンパ栓のカバーで、プラ板を2枚重ね合わせた本体の上面にテーパーをつけ、薄板で作ったフタを乗せてそれらしく見せました。乗務員ドアとヘッドライト脇にはφ0.4mm真鍮線で作った手すりも取り付けています。



反対側の妻面にもテールライトと手すりを取り付けました。これで一気に“モハ13顔”になった気がします。




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日立電鉄モハ13形の製作(7)

2015-09-26 21:29:51 | 私鉄電車
こんばんは。

モハ13形のヘッドライトを配線しました。

車体分離用の電気接点は燐青銅板から切り出し、L字型に曲げてセンターピンネジに接触するように位置を調整し、そのまま戸袋裏の空間を使って屋根まで立ち上げました。LEDやCRDの配線ターミナルとして屋根板にラグ板をネジどめしてあります。



とりあえずヘッドライトだけ配線しました。ライト本体はφ3mm電球色LEDをヘッドライトケース(KSモデルNo.985)に入れたもので、定電流ダイオード(E-153)を直列に入れてあります。前後のターミナル間はエナメル線で結線しました。テールライトは光ファイバー導光ユニットを試作中ですが、まだ試行錯誤中でお見せできる段階になっていません。。



車体の方は、戸袋窓の上のリベットを復活させるため、せっかく貼ったウィンドウヘッダーを泣く泣く剥がし、新たに貼り直しました。



雨樋はt0.3のいさみやペーパーから幅0.7mm(自称)に切り出したものを貼りました。前面のキャンバス止めは、片方は屋根Rに合わせた形に切り出したものを貼ったのですが、結構面倒なので、反対側は雨樋と同じく細幅に切り出したペーパーを屋根Rに合うように曲げながら接着しました。雨樋とは逆に紙の目の方向を直交方向にとったので、だましだましやれば形取りしたものとそん色なくできました。ヘッドライトにはすでにLEDを仕込んであるため、塗装に備えてライトケースにティッシュを詰め込んであります。(笑)




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日立電鉄モハ13形の製作(6)

2015-09-23 22:55:57 | 私鉄電車
こんばんは。
シルバーウィークもあっという間に終わりですね。皆さんの収穫はいかがでしたでしょうか?


モハ13形は車体にウィンドウシル・ヘッダーを巻きました。最初に書いたように、この車両は元々鋭い流線型(というか台形?)だった前面を食パンスタイルに改造しています。このとき戸袋から車端寄りのリベットが消えましたが、中間部は車体裾、シル、ヘッダー、そして雨樋下の4列のリベットが残っています。ペーパー車体のリベット表現は最近では銀座線のサハ1300形でやっていますが、どうしてもオーバースケールになったり研磨で潰れたりしてしまうので、この車両ではシルとヘッダーのみ、エコーの真鍮エッチングパーツでリベット表現することにしました。

ウィンドウシルは戸袋窓の下だけリベットが消えているので、ヤスリで削り取ったものを瞬着で貼りました。前面にかかる部分は同じ幅に切ったペーパー帯です。一方のウインドウヘッダーは車体を一周回り込むので、全部を真鍮帯にすると削り取るリベットが多くなてもったいないので、ドアと戸袋の間でペーパー帯と継いでいます。ここには縦樋がつくので、それで継目を隠そうという魂胆です。ところで、ヘッダーの方は戸袋窓の上部にもリベットが残っているのが正解。シルと同じく削ってしまったので貼り替えねば・・・(汗)



貫通側前面にはt0.4ペーパーを1mm幅に切って丸めた幌座を取り付けました。幌を取り付けた実車写真も多くみられますが、ワンマン運行が主体の車両なので今回は省略します。



非貫通側です。運転席窓は改造当初からHゴムのようですが、他の2つの窓は、年代が下がるに従って二段→一段→Hゴムと改造されているようです。今回は一段窓とし、アルミかスチールかわかりませんが車体色に塗ってあるようなので、窓枠も塗装前に貼り付けてしまいました。しかし、写真によってはアルミ地肌に見えるものもあるので、実際どうだったのかは不明です。



一方の床下まわりですが、モーター横の部分だけがペンディングになっていました。エアタンクは前回の投稿に書いたように鏡板だけモーターの横腹に貼る予定です。反対側の機器箱は縦積みのような形になっているので、ステーを立ててそこにプラ板を貼って表現することにしました。まずはt0.5mm×w1.5mmの洋白帯材を曲げたものを2本作り床板に半田付けします。洋白を使ったのはたまたま手元にあったからで特に理由はありませんが、このようなステー状のものはうっかり曲げてしまいやすいので、腰の強い洋白としたのは結果的に良かったと思います。



t1.0mmのプラ板をそれらしく切って多用途接着剤でステーに貼り付ければ完了。



床下全体を艶消し黒で塗装し、モーターと台車を組み付けて配線を済ませます。



下回りに車体を被せてみます。完成が近付いてきました。




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懐かしのペーパー車両

2015-09-23 01:35:15 | 昔話・・・80分の1丁目の夕日
こんばんは。

実家に置いてあった写真を整理していたら小中学生の頃に作ったペーパー製模型の写真が出てきたので、少し懐かしみながらコメントしていきたいと思います。ハーフカメラで撮ったプリントからのスキャンなので、画質がかなり悪い点をご容赦ください。

私がペーパー車両に初めて触れたのは恐らく小学5年生くらいだったかと思います。小高の157系キットを買い与えられたのが最初でした。その後は「模型とラジオ」に掲載されるHOゲージ製作記事などを参考に、白ボール紙を使ったスクラッチ工作へ進んでいきました。

そのかなり初期の作品と思われるのがこちらの写真。裏には現像所のものと思われるタイムスタンプが押してあり、1972年(昭和47年)4月に現像・プリントしたようですので、私が小学5年生から6年生に上がる頃に製作したようです。ピンボケですが、窓の大きさからスロネ30と思われます。縁側に置いて撮影しています。



模型設計図にしたがってある程度製作できるようになると、オリジナルで図面を引いて作ることに目覚めました。これは撮影年がわかりませんが、スロネ30から2~3年後、すなわち中学生の頃に作ったと思われる京王5000系4連です。当時最新だった集中冷房の編成をチョイスしています。机にシーツを敷いて“簡易お立ち台”を作ったのはいいのですが、踏切待ちをするのがレーシングカーという痛い設定となっています(汗)。



そして時代はさらに下り、1975~76年(昭和50~51年)頃に作ったのが富士急行モハ7033+クハ7063の旧型国電払下げ編成です。パソコンもブログもない時代に、ご丁寧にタイトルカットまで用意して製作過程を撮影していました。



ケガキは30センチ竹定規にセルロイドの三角定規、鉛筆、消しゴム・・・。竹定規がステンレスに変わったくらいで今も昔もあまり変わらないですね。紙はいさみやの車体用方眼紙のはず。



カッターで窓抜き。確かごく初期の頃は平刀で直線を抜いていたと思います。



ペーパーキットのようにパーツを並べて記念撮影しています。これと一緒に製作したクハ7063はこちらの記事にあるように現存しているのですが、このモハ7033はじめ、ここにご紹介した車両はすべて廃車となってしまいました。今回こうして写真が発見され、懐かしい記憶が蘇ってきたので、記事にまとめてみた次第です。




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日立電鉄モハ13形の製作(5)

2015-09-22 00:52:10 | 私鉄電車
こんばんは。

シルバーウィークも後半。特に遠出の予定もなく、空き時間には相変わらずモハ13形の製作を進めています。


今回は張り上げ屋根ではないのでペーパールーフとはせず屋根板を使っています。スケール(ほぼ4mm厚)に近い手持ち在庫は東海形用が2枚あったのですが、1枚は反り、もう1枚はねじれが生じていて、そのままでは使えない状態でした。ねじれを修正するのはなかなか難しいので、中央が盛り上がったように反っている方を矯正して使うこととし、2晩くらい荷重をかけてみたのですが直りません。新しい屋根板を買い出しに行くのも面倒なので、ふと思いついた裏ワザを使って矯正することにして、とりあえず幅を整えて肩のRを削り出しました。



その裏ワザがこれ。反ろうとする力を失くすため中央付近の裏側4ヶ所に横方向の溝を掘り、いわゆる“スジを切った”状態にしてみました。



結果は残念ながらほとんど効果がなかったので、第二弾として、より深く糸鋸で切り込んでみました。当然、屋根肩に穴があきますが、パテで修正できるので問題なし。



これでかなり改善されました。まだわずかに反りが残っていますが力は弱く、車体に接着すれば矯正できる程度になりました。めでたしめでたしです。




しかし・・・欲が出たというか魔がさしたというか・・・



もうあと少し・・・と力を入れた結果こうなりました(爆)



こんなことなら最初から真っ二つに切ってしまえばよかったですね。。
まあ、これで完全に敵の反撃力を奪い取ることができたので、無事車体と結合し、パテをてんこ盛りにして乾燥待ち状態と相成りました。




一方、下回りの方も進んでいます。こちらはt0.8mm真鍮板から切り出したモーターホルダー。半分床に埋め込む形で前傾させてマウントします。



床板に取り付けたところ。13m級の小さな車体のため、モーターは反対側の台車近くに位置しています。



横からみるとこんな感じになります。元が気動車だけあって床が高いので、ローター径の大きいこのモーターもなんとかバランスよく収めることができました。



仮配線して試運転。一発で快調に走りました。しかもかなり静かです。ドライブシャフトをあまり切り詰めず、なるべく一直線になるように配置したのが奏功したようです。



いったんバラして床下機器取付板(t1mm真鍮帯板)とカプラーマウントを半田付け。



この電車の床下機器は驚異的です。これしか積んでません!(笑)抵抗器なんて2連ですよ。しかし一個一個をみるとコンプも主制御器も、フルサイズの電車と同じものが使われているんで感心します。汎用品なのですべて手持ちパーツでカバーできました。ただし、MGはディティールの良いホワイトメタル製品だと左向きになってしまうので、泣く泣く小高の真鍮挽物をもってきました。中央下の黒いのがそれで廃車発生品です。



車体幅が狭いため、ウェイトを避けると床下機器はいつも以上にレリーフ状態になってしまいました。横向きのエアタンクは吊りバンドさえ入らないため、モーター設置後に、鏡板だけモーターの横腹に貼ることにしました。カプラーは、これも手持ちの関係からKATOカプラーの自連です。





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