都電7000形更新車は、ヘッドライト周りのボサボサをパテとサフェで修正し、何とかましな顔つきになりました。換気口のスリットとバンパーは塗装後に取り付ける予定です。
あと、塗装前のひと手間として、ビューゲルの引きひもとその支持台座を作りました。あまりに細かいので最初は躊躇したのですが、他にディティールらしきものもなく目立つので、オーバースケール覚悟で挑戦してみました。
ひもを通す台座はt0.5mmプラ板を1mm幅に切ったもので、φ0.5mmの穴を開けてからカットしましたが、ご覧のとおり恐ろしく小さいパーツに少々引き気味です。右の正方形のものが車体側面用で、塗料皿に入った長方形の方が屋根上取付け用です。
案ずるより生むが易しで、切り出しから接着まで10分くらいでできました。
予想にたがわずオーバースケール気味ですが、がぜん路面電車らしくなってきました。
図面からは屋根上の配置がわからなかったので、実車写真を参考に、途中で「く」の字に折れ曲がっているものと推測して下の写真のように配置しました。
続いてビューゲル折り畳み時の固定フックをφ1.0mm真鍮線から切り出して植え込みました。もっとも模型ではダミーなので先端のカギは表現ぜず、ただの棒になっています。
操作ひもはφ0.3mm真鍮線を使おうとしたら曲がらず、見た目も太いので、電気コードの芯線をほぐしたものにしました。φ0.1~0.15mmくらいです。塗装で台座の穴が塞がってしまう危険性があるので先に通してしまいました。台座を折らぬよう、ピンセットで挟んで慎重に通していきます。
こんな感じにできあがりました。固定フック側は真鍮線に半田づけしてあります。すこしヘロヘロ感が漂いますが“ひも”なのでそれでいいんですッ!
運転士側の取っ手は先につけておくべきでした。パテか接着剤を丸めて半乾き状態でくっつけてやる予定。。。
ところでこのひもですが、何をするものかわかりますか?
ビューゲルの方向転換をするためのもの、じゃあないんですね、どうも。
確かにツーマン時代は、車掌が後部からひもを引いて反転させていたようですが、ワンマンになってからは、どうやら自動で方向転換や折り畳みができる構造になっていたようです。
実車の写真をよく見ると、ひもはビューゲルまで達しておらず、固定用フックのところで切れています。つまりこのひもは、下げたビューゲルを上げるための「カギはずし」用だったわけです。
終点で折り返すと、運転士はビューゲルが倒れた方向に行くわけですが、そこでひもを引いたってさらに下がるだけじゃん?という長年の疑問がやっと解けました(笑)
この写真は荒川車庫の「都電おもいで広場」に静態保存されている7500形7504号車のビューゲルですが、両サイドにピストンのようなものがついているのがわかります。これをエアで操作して上げ下げしていたのでしょう。左右に棒の上に乗った固定用フックがあって、ひもはここまでしか来ていない様子もわかりますね。
あとディティール関係では、正面向かって左側に昇降ステップがつくのですが、狭い場所で塗装の際にマスキングの支障にもなるので、余力があれば(笑)塗装後に貼り付けることにします。
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