80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

ロイヤルEXP.渡道準備中か?

2020-06-30 11:35:50 | 実物・資料系(現在)
伊豆方面で用事があり、ついでに伊豆急の伊豆高原駅と検車区をチラ見してきましたのでご報告。
もっとも、実際に用があったのは「伊豆の国市」という、駅で言えば韮山、伊豆長岡周辺でありまして、なんで山超えてまで見に行くかなぁ・・・という話は置いておき。。。


伊豆長岡駅に進入する伊豆箱根鉄道3000系初期車。調べたら登場後40年経過する古参なのですね。地方私鉄が頑張って新造したオリジナル車は味があってイイ!!けども・・・うーんやっぱり一周まわってお顔は微妙w



柵の外からカメラ構えてることでもわかるように今日の足は車です。で、このあとは花月園へ・・・じゃなくて山を越えて東海岸へ。
例の「THE ROYAL EXPRESS」が北海道クルーズへ向けていよいよ編成替えをしたとの情報を小耳に挟んだので覗いてきました。
牽引機となるDE15もすでに真っ黄色で登場しているらしいので、コロナの動向は全く予断を許さない状況ですが、8・9月のクルーズへ向けて準備だけは着々と進んでいるようです。


修善寺駅前を通り伊豆スカイラインを経由して小一時間で伊豆高原着。駅前広場脇の「お立ち台」から構内を覗いてみると、ターゲットはいつもとは違って奥の方で8000系と鼻を突き合わせて休んでました。ま、予想はしてたので居てくれただけでも満足。



それにしても8000系多すぎ。平日の昼間とはいえこんなに持ってたのね、ってくらいたむろしてます。



ちなみに今居るここ、本当に「お立ち台」になってまして「いずきゅうせんをはしるでんしゃたち」という丁寧な写真入り解説プレートが柵に取り付けられています。なおサフィールとE257系2k番台は未対応の模様。



ほどなくして伊豆急下田方からキンメ電車が入線。屋根フェチにはたまらんなぁ。。



続いて伊東方から黒船電車が入線。気分は運転会モード♪^^



ロイヤルを加えてリゾート21大集合!



ということではしゃいでる場合ではありません。一応情報のウラを取ってきました。見にくいですが検査台の左右に見えている号車番号をご注目ください。1号車と4号車がつながっています。有効長の関係で北海道クルーズトレインは1・4・5・6・8号車の5両が選抜されることになっていましたが、無事編成替えが完了していました。ちなみに「ゆうマニ」も搬入済みらしいのですが、見渡した限りでは見つからなかったので、検車区のある踏切の方へ移動してみると・・・。



Ohhhh! ひゃっけい!! 以前は下田方の引上線に押し込まれてましたが今日はなんとこちらに移動してました。撮ってくれと言わんばかりのロケーションです。



隣には8255以下3連のTB-5編成も鎮座。普通熱海行を表示して「生きて」はいるものの、どうみても展示物でしょw



しかしこの100系103号車、帰ってから写真をよく見たら、あ!!線路が切れてます!!
まさかとは思いますがこのまま廃・・・
ヤメテェ!!(>_<)



今回改めて思いましたが、伊豆の山中だったり別荘地の道路沿いだったりで「売物件」や「売土地」の看板を非常によく見かけました。建物はどうみてもコロナ以前から放置されていたようなものばかりで、リゾートバブル以後の観光地の苦悩が垣間見えるようです。先日奥日光の方を走りましたが、やはり廃旅館・ホテル・ペンションが目立ちました。人口の多い首都圏でさえこの有様ですから地方に至ってはもっと大変なのではないかと。そこにコロナ禍襲来ですから。。

せめてもの活性化にと、少~しだけお高めのお昼で本日のプログラムを終了し帰途につきました。



※「ゆうマニ」は発見できず。

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JR九州305系の製作(7)

2020-06-27 18:48:33 | 九州・山陽方面
通電ドローバーの現車試験を実施し良好な成果が得られましたのでご報告します。

まずは先行試作車以外の床板を作ります。4両分が並んでますが、この他にもう1両、床板だけ先行させたものがあるので合計5両分です。基本的な構造は変えていませんが、床下機器取付板は鉛板の上に直接貼るようにしました(写真ではまだ貼っていません)。試作車ではプラ板で空洞を作ってその中に鉛板が収まる形になっていたのを簡略化したものです。



動力車モハ305-100番台の博多寄りにつながるモハ304-100番台の床板です。左側が動力車のためエンドウのドローバーを装着、右側に自家製通電ドローバーを装着します。台車と引き通し回路は結線済みです。



床下左右に走る引き通し回路(真鍮板)と、オス側の通電ドローバーの配線はこの写真のとおりですが、ドローバーの首振りがぎこちなかったので、この後ビニールコードを約2倍の長さのものに変更しています。



そして試験用にはもう1両、モハ304-100番台の隣につながる博多寄り先頭車のクハ304の床板を用意します。引き通し回路は設置済みで、ここへテープLEDが仮配線してありますが台車は未配線。すなわち、まずは隣の車両から電気がちゃんと送られてくるか、純粋に通電ドローバーの性能試験を行います。



こちらには、床板に立てたステーに真鍮線を通すことで上下可動するようにメス側端子を固定してあります。予定では、連結していないときは接点全体がだらんと下がる構造にしたかったのですが、ビニールコードが太すぎたため任意の角度で止まるようなシロモノとなってしまいました。(笑)まあ連結後の性能に支障はないので良しとします。



この状態でドローバーを連結して通電。LEDが光って通電機能が正常に稼働していることが確認できましたが一定のチラつきが発生しています。集電している左の車両を押さえてやるとチラつきは減少するので、予想通り車重が軽いことがハンデになっているようです。



次にクハ304も台車まわりの配線を施し、2両を電気的に引き通してみます。



結果は次の動画のとおりで、見事、チラつきなく安定した点灯が実現しました。念のため600μF程度のコンデンサアレー(大容量キャパシタ)も買ってあるのですが、この感じでは引き通しだけでもいけそうですね。
<JR九州305系通電ドローバー試験>



動画の最後に一瞬こする音が聞こえるかと思いますが、これは、どうやらメス側端子が大きすぎて車輪と接触しているためのようです。幸いベーク板部分に当たっているためショートはしていませんが、当たっているということはこれ以上曲がらないということですので改良工事は必至。なので、オス側も含め、量産品では全体をもっとコンパクト化しようと考えています。




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JR九州305系の製作(6)

2020-06-27 02:50:11 | 九州・山陽方面
実車では4号車となるモハ305-100番台を先行試作車として組み立てていますが、主な仕様固めの最後として室内灯を組み込んでみます。走行・点灯試験後は下回りはもう分解しないため、梅雨の晴れ間を利用して台車を塗装しました。クレオスのジャーマングレーです。
なお、2両分は手持ちのDT61を改造する予定でしたが、気温と湿度が急上昇していていささか改造意欲が削がれているため新たにエンドウのDT64を購入しました。万一パワー不足が判明した場合に動力化できるよう、1両分はプレーン軸としています。「台車があるから作る」はずだったので本末転倒ですが、当工場ではよくある話です。



モーターとウェイトは黒で塗装します。EN22+電車用ウェイトAの組み合わせは非常にボリューミーなため、床下の塗色の濃淡に関わらず黒にしておく方が目立たず無難かと思います。



今回、室内灯には、最近通販で入手したテープLEDを採用します。当鉄道では初の試み。50mm当たり3個の白色チップLEDが直列接続された非防水タイプの廉価版でです。電圧が低い低速では点灯しないと言われていますが、当方、パルス制御(PWM)のKATO KC-1しか持ち合わせていないので検証のしようがありませんww。ちなみに試験点灯したところ低い目盛から煌々と光りました。。



で、車体への組み込みなんですが、5組15個では250mmとなって窮屈かつ明るすぎるため、1組減らして4組12個とし、バラしてポリウレタン線で繋ぎました。何のためのテープLEDなんだか・・・w



取り付けは簡単。天井裏に貼り付け、センターピンから拾った電気をポリウレタン線で端部のブリッジダイオードまで送ってやればOKです。黄色の〇で示したものがリン青銅板から切り出した接点で、車体を被せるとこの先端がセンターピンの頭に接触して通電する仕組みです。



部屋を暗くして走行&点灯試験。おお、さすがPWM!走り出す前からこの明るさよ。



走行性能も問題なし。あれ?屋根の薄い部分から光が漏れてますねー。苦労して貼り合わせた“雨樋ランボード”のところは1枚紙なのでしっかり遮光せねば。。



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JR九州305系の製作(5)

2020-06-22 03:36:36 | 九州・山陽方面
305系の製作に戻ります。
M車1両で走らせるためT車をなるべく軽量化するという話を前回書きました。軽量化するとどうしても集電が不安定になってライトのチラつきを起こしやすいので、カプラーに自家製の「通電ドローバー」を用いて複数車両を電気的に連結します。

こちらはオス側で、t1.0mmベーク板に0.2×1.8の真鍮帯板をセメダインスーパーXクリアで貼っています。左右がプラス・マイナスの2回路分で、これだけでもいいのですが、より確実な通電のため、裏にも貼って表裏一体にして使うことにしました。復元バネが接触してショートしないよう、車体取付ネジ周辺は真鍮板の幅を狭くしてあります。外に飛び出した部分は配線端子となります。



外に出っ張った真鍮板の上下を半田づけし、反対側の穴にはプラパイプを薄くスライスしたものを瞬着で貼ります。これはメス側の通電端子を受けるガイド兼絶縁スペーサーになります。



そしてこちらがメス側のパーツになります。同じくt1,0mmベーク板をベースにして、リン青銅板から切り出して曲げ加工した通電端子などを組み合わせます。こちらは左右の回転はしない代わりに、右端を支点として4~5mm程度の上下動をさせるため、支持用のφ1mm真鍮線を取り付けてあります。



この真鍮線はベーク板に瞬着でベタ付けしてもよかったのですが、外れるといけないので、コの字型に曲げた真鍮線を2穴に通して左右に開く・・・という手間のかかったことをしてみたところ、確かに強固にはなりましたが、ベーク板が曲がって一部は破断しかかるといった悲惨な状態に。。瞬着を盛り付けて何とかごまかしました。



それでは連結のようすを見てみましょう。実際の車両が出来ていないので(笑)白い紙を車体に見立てて説明します。これはまだ連結前の状態で左がオス側、右がメス側です。メス側の連結ピンはカツミの「台車まわり止め」を流用しています。メス側の通電端子は下がった状態で先端は連結ピンの下側にあります。



正面から見るとこんな状態です。



ここへオス側のドローバー本体を差し込みます。



ドローバーの穴を連結ピンに差し込めば連結完了。オス側の復元バネによってドローバー本体は水平に維持されるため、メス側の通電端子は下がってきません(のはず・・・笑)。



連結状態の通電端子を正面から見るとこの位置になります(なるはず)。



直線での連結状態を下から見たところ。



曲線にかかるとこうなります。オス側の真鍮板の接触面は円弧状にしてありませんが、この程度の交角であれば端子が外れてしまうことはありません。最大でR550までは通過できるように設計してあります。この写真でR610程度ではないかと。



ということで、物理的にも電気的にも現車試験を1回もしていない割に大口をたたいてますが多分大丈夫でしょう。早めに下回りだけ作って動作確認したいと思います。うまくいけばTHE ROYAL EXPRESSにも採用確定!いつ作るんだって話ですけど。。^^;


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尾久・田端界隈をぶらつく

2020-06-21 02:46:29 | 実物・資料系(現在)
仕事の関係で下見というか、現地調査のような形で東京都北区の上中里周辺へ出向きました。
地図を見るまでもなく、周囲を尾久・田端というリアル鉄道博物館に囲まれた好立地とあれば仕事は早々に切り上げ、聖地巡礼に舵を切るのは・・・もとい転轍機を切り替えるのは鉄人の定め。
以下、特にテーマもなく目に付いたものを片っ端から取り上げていきます。

京浜東北線・上中里駅で下車。たぶん人生で初めて。



改札を出るあたりで、真っ昼間には相応しくない香ばしく“そそる”香りが・・・。なんと小洒落た立ち飲み屋が3密を回避すべくドア全開で営業中。さすがに1つも仕事をしないうちからシケ込んではまずいのでぐっと我慢。



現場へ向けて歩きましょう。ところどころに紫陽花が綺麗な花を咲かせています。



手短かにやることやって仕事は終了(え、はやない??w)

行きがけにチラッと横目で見たこの場所。尾久駅方面と結ぶ地下道の入口ですね。なかなか昭和感があってよろしい。



柵の隙間から尾久車両センターを望みます。見慣れたEなんちゃら系。その向こうに新幹線からよく見える「萩の月」の看板。



しかしずずーっと左にパンするとボロボロになったブルトレが!「北斗星」と「出雲」で使われてたやつらしいのですが鉄博入場待ちなのでしょうか。野ざらしではあまりに不憫じゃあないですか。。



田端方面へ足を進めます。「特養ホーム上中里つつじ荘」。ここはかつて尾久機関区の扇形庫があった場所だそうです。今はその痕跡はまったく見当たりません。



1963年の空中写真ではしっかりその姿が捉えられていますが、2年後の1965年11月末に解体されたとのこと。東北・常磐筋の旅客列車用のカマが集っていたそうです。右上に見える客車群を牽いていたわけですね。そして扇形庫の下に道路を斜めに横切る線路らしきスジが見えます。実はコレが気になって・・・。

(国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」(1963年6月26日撮影)より)


道路から見える場所はこんな感じで数本の引込線があり、隣接してユニオン建設さんなどJR系の設備・工事会社の建物が並んでいます。左の建物は先の特養ホーム。このあたりにデーンと扇形庫があったことになります。写真の右奥から手前にかけて道路を横断する線路があったようなのですが痕跡はありませんでした。



この道路は王子街道というのだそうです。これを田端駅方面へ向かって歩きます。右手に田端運転所の研修庫とDE10、EF65。あぁコクテツダナァ♡



とノスタルジーに浸ってるといやでも目に入る黄色いブツ。キヤE195定尺レール運搬車だとか。よく見ればJR東のコーポレートカラーのロゴや帯色をまとってはいるのですが、最初の刷り込みが激しすぎてJR東海のキヤ97にしか見えません。実際、大部分はキヤ97のコピーだそうですが。。



再びロクヨンとパーイチで目の保養。手入れが行き届いていてなかなか綺麗っすねえ。



そして踏切に出ます。田端機関区と尾久車両センターを結ぶ「東北回送線 王子街道南亘り踏切」。これは結構有名みたいですね。右が田端、左が尾久です。渡りじゃなくて亘りと書くところが泣かせます。



で、実は先ほどの旧尾久機関区扇形機関庫前で道路を横断していた線路ですが、こちらのブログでまとめられている尾久・田端周辺の配線図を読むと、「王子街道北亘り線」として明記されています。ほぼ一体となった大車両基地ともいえる尾久と田端の間を道路が突っ切っているため、昔は南北両方で行き来ができるようになっていたらしいですが、この「北亘り線」に関して書かれた記事は現時点で見当たりませんでした。どんな使われ方をしていたのか興味があります。

ここから少し足を延ばせば田端駅に出るのですが、今日はもう1か所仕事がらみで「飛鳥山博物館」にも立ち寄る必要があるため(仕事終わってないじゃーんw)、尾久車両センター沿いの道を通って王子駅方面へ戻ります。ほとんどが塀で囲われていて中は見えませんが、ところどころ開けた場所では佇む車両が見えます。

東京のど真ん中とは思えないような長閑な光景が広がる仕立線群に点在するホキ。右端には保存中のブルトレ。



山から海に降りた「踊り子」用E257系2000番台。編成番号はNA-07と読めます。塗色変更のほか、荷物スペースのため1つ目の窓が埋められています。



あれ?旧塗装も居るねえ。でも改造前かと思ったらNA-06という編成番号が付いていて、ご覧のように荷物スペースも設置されていました。巷では中途半端な改造で有名なE257系2000番台のこと、究極の「塗装後回し暫定投入」編成なのかも知れません。模型のように埋めた窓が痛々しいです!



尾久を後にしてさらに歩き、跨線橋を渡って飛鳥山方面へ向かいます。王子駅を背に上中里駅方面を見たところ。左の新幹線高架の脇に草むした廃線が1本あります。引き上げ線の跡かと思ったら「北王子線」という工場専用線の跡でした。2014年というからつい最近まで稼働していたんですね。知らなかった。。末端部にはまだ「イキのいい」廃線跡が残っているらしいので、また機会があれば訪ねてみたいと思います。



それにしてもこの跨線橋、意外なものが意外なアングルで撮れることを発見しました。E7系をど正面に見据えて東京スカイツリーとコラボ。ただ、新幹線を足元まで入れるには脚立にでも乗らないと難しい感じですが。



北区立飛鳥山博物館で少~しだけ歴史の知識を仕入れ、自粛オール解除で賑わう飛鳥山公園に展示されている車両を軽く愛でます。
D51853



都電6000形6080号車


なにせ人が多いので恒例の「床下もぐり取材」は諦めました。。

そして本日のシメは王子駅前の明治通り(飛鳥大坂)を行き交う都電を撮影。最近は「東京さくらトラム」と呼ぶらしいですが都電です。都電荒川線です!(笑)
坂を下りてきたのは8900形8908号車。今はこれが最新型車なんですかね?



早稲田へ向けて坂を上るのは7700形。初代7000形を車体更新した新7000形を、さらに上記8900形並に再々改造した車。残念ながら吊掛け音は失われましたが、ローレル賞に輝いた軽快な車体は令和の時代も変わらず走り続けています。



以上、天気も良く、久しく遠ざかっていた「日常」を実感した1日となりました。


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