80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

小田急2600形の製作4(床下機器のキャスティングに挑戦)

2016-04-30 20:28:49 | 私鉄電車
こんばんは。引き続き小田急2600形を作っています。


窓抜きは3両分が終わりました。やっと半分ですね。。




さて、既に没して久しい車両づくりにおいて、毎度のことながら悩ましいのが床下機器の考証です。2600形の場合、冷房改造後の姿はネットでも比較的探しやすいのですが、非冷房時代で床下まで綺麗に映っている写真はなかなかありません。一応、バイブルとも言うべき「私鉄ガイドブック・シリーズ 小田急・京王帝都・西武」や、ピクトリアルの小田急特集号などを参考に90%くらい解明できたかな?といった状況です。



主抵抗器、遮断器、MGなどは形の似通った市販のパーツを使い、その他の四角い箱は角材やペーパーから自作すれば事足りますが、いかんともしがたいのがブレーキ制御装置です。影で潰れている写真を“心の眼”で読み解くと、どうやら昭和30年代の電車ではポピュラーなパーツむき出しスタイルの制御装置が搭載されているようです。しかも装置の性格からして各車1個ずつ、計6個搭載されていることは容易に想像できます。以前、新幹線0系では4両分の自作を試みましたが非常に辛かった思い出があります。そこで市販品からコピーすることにしました。



ブレーキ制御装置どこかで見たよなー・・・、と思いつつ探したところ出てきたのがこちら。古い小高模型のプラ一体型床下機器です。新型電車用と謳っていますが103系がプロトタイプのようです。




M車用とT車用があって、いずれも、かなりディティールフルなブレーキ制御装置がモールドされていますが、微妙にデザインが違うほか、機器の配置がなぜか線対象になっています。実物はこうだったんでしょうかね??




どちらを使ってもいいのですが、ネット検索で見つかった実車写真に近いこちらを使うことにして、まずはベースから切り離します。




キャスティング用には奥行きが深すぎるため薄くカットします。




今回初挑戦の「おゆまる」で型取りします。ちなみに1軒目の某100均店では売り切れで、おゆまる人気は未だ衰えを知らないのか!?と不安になりましたが2軒目では豊富に置いてありました。。




2本入りを2セット買ってきて、試しに1個・・・のつもりが4本全部使ってしまいました。カラフルでしょ?^^;




キャスティング素材を何にしようか迷いましたが、結局お手軽なタミヤのエポキシパテに落ち着きました。シート状の主剤と硬化剤を練り合わせるタイプです。液状のレジンなどに比べて硬いのが気になりましたが、後述のように問題なく成形できました。ちなみに離型剤はタミヤのエンジンスプレーを使いました。樹脂を侵さない・・・ってどこかに書いてあったから使ってみたんですが、まあ結果オーライということで。




はいできあがり!初めてのキャスティングにしてはまあまあ上出来でしょう(^^ゞ
あと2個、いや、今後別の作品で使うかも知れないので5、6個作っておきましょうか。もしご入用の方がいれば声かけてください。




よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小田急2600形の製作3

2016-04-28 21:05:45 | 私鉄電車
こんばんは。明日からGWですね。天気があまりよろしくないようですが皆さまのご予定はいかがでしょうか。管理人は、ヤボ用がちょいちょい入ってはいるものの模型製作の時間はある程度は取れそうです。


ということで阪急が出てくるかと思いきや小田急です(^^;; 去年の8月くらいに一度着工しかけているので、まずこっちを先に片づけていこうと思います。


車体は6両分のプリンタ出力が済んでいたので、とりあえず1両ずつ切り離し、窓抜き前に屋根と腰の絞り部分の曲げ癖をつけておきます。ちなみに今回はいさみやのt0.4車体用方眼紙を使っています。




この紙は適度な硬さとしなやかさがあるので、今回初の試みとして、屋根肩Rをカッターのスジ彫りなしで直接曲げてみました。結果は良好で、スジ彫りするとどんなに軽く入れても表面にスジが浮き上がってきて、入念に下地を整える必要がありましたが、ご覧のように不均等なデコボコもなく綺麗に曲がってくれました。曲げの開始位置が揃うように注意さえすれば張り上げ屋根の車両では有効な方法かと思います。




とりあえずクハを1両窓抜き。抜いても抜いても怒涛のごとく戸袋窓が湧いてきます。昨今のツルッとしたサスティナ車体では味わえない辛さ、もとい愉しみですね(^^;




しかし、このペースでR付きのドア窓も抜き続けるのはさすがに気が滅入るので、おなじみエコーモデルの真鍮プレス製品を使うことにしました。安価で程良いディティールがある良パーツなのですが、昭和時代からのロングセラー製品ゆえ、Hゴムの表現がきつすぎるのが唯一残念なところです。




そもそもドアのHゴム窓は戸袋に引き込まれる時に邪魔にならないよう、プレスで一段引っ込んだ位置に取り付けられているので、他社のエッチング製品並みとまでは言わずとも、もっと薄くしたいところです。




ということで削ってみました。が・・・・・・


薄くはなったものの、予想通りというか、まるでJR西の更新車のような極太の押え金状の窓枠が出現してしまいました!
ヤスリで1個ずつ削り込んでいくのも手間だしなぁ。。




いっそ裏の方が雰囲気は近いかも。。しかし当然のことながら中央の戸当たりゴムや“手かけ”は出っ張った状態です。まあでも同じ削るならこっちの方がラクかな?戸当たりゴムは仕上げのスミ入れのことを考えれば、削らずに残しておいた方が作業しやすそうだし♪




ということで、今度は裏側の“手かけ”部分を中心に削ってみました。これ、意外といけるかも。




車体に仮止めしてみるとなかなかいい感じです。仮止めといいつつ、すそ絞りに合わせてすでに折り曲げている時点で、量産する気まんまんですね(^^ゞ




台車、動力関係もだいたい見通しが立ちました。クハ用の台車は既に日光のFS385を調達済みだったので、新たにデハ3両とサハ1両向けにカツミのFS016を購入。この台車はホイールベースが27.5mmで、なおかつ車輪はφ11.5mmという特殊な組み合わせなのですが、幸いエンドウの「電車用K」というMPギヤが使えるので、とりあえず某模型店に1両分だけ在庫があったのを確保してきました。もしあと1両分手に入らなくても、MPギヤのシャフトは糸鋸で簡単に切れるので、最悪は手持ちの旧国用WB=31mm・φ11.5車輪付を改造すればOKです。このあたりが固定軸距のインサイドギヤやパワトラにない強みですね。





よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(自由形)乾杯電車

2016-04-24 16:31:53 | 自由形
こんにちは。

前回の投稿でちょっとほのめかした“お遊び”の中間車ですが、図面を引いているうちに「なんか回りくどいな・・・」と思い始め、主な寸法だけ頭に叩き込んでスノーマット紙に直接ケガいてしまいました。線が薄いからわかりにくいですかね?




切り抜くとこうなります。なんじゃこれは!?ということですが、その昔伊豆急に存在したサシ191“スコールカー”の17mショーティー版であります。スコールとはデンマーク語で「乾杯」を意味するそうで、食堂車というよりは、酒とちょっとしたつまみや簡単な料理を提供するビュッフェ車といった位置付けでしょうか。窓の数は減っていますが扉配置などは実車をそのままコピーしました。(^^;




窓を抜いちゃったからには組立ましょう。(←!?)サーフェイサーを吹いて・・・




ドアと内貼りを貼ります。今回も側板にはt0.35の薄手のスノーマット紙を使用。内貼りは従来通り厚手のもの(t0.5程度)を使いました。切り抜きやすいので最近は外板にはこの薄手の方を好んで使っています。




この細い窓柱も裏打ちするかどうか迷いました。もちろん1枚貼っておけば強度は増しますが、窓セルを1箇所ずつ分割して貼らなければならなくなります。見たところ薄い割に平面性は保っているようなので、裏打ちせずこのままでいくことにしました。




側板上下にヒノキ補強材を貼り4面を組み立てます。国鉄のサシ、サハシと違って調理室部分には窓がありません。車端にある資材搬入口は背の低いシャッター扉だったんですね。ネットで画像検索して初めて知りました。




通路・カウンター側です。作っているときにふと気になったのですが、中央の客ドアは何のためについているのでしょうか??サハシは車両の半分が客室なのでその出入り用なのはわかります。でもこのクルマの場合はテーブル席なので出入りの必要はないはずですが。。
たぶん本家伊豆急では乗車時間の短さゆえ、ホロ酔い気分で降車駅に気づかない乗客が慌てて降りるための非常口みたいな役割を果たしていたのではないかと推測しますが、さぁていかがなもんでしょうか?(^^;





よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(自由形)東海電鉄モハ700形の製作9(下回り完成)

2016-04-22 19:25:40 | 自由形
こんばんは。

モハ700形の下回り4両分が完成しました。


こちらは動力車モハ701号車の床板。台車部分は車輪や台車枠が当たるのを避けるため約1mm彫り込んでいます。




床下機器を搭載。左側の黒い主制御器とシャ断器は廃車発生品で恐らく小高模型製です。モーターの真横にくるブレーキシリンダは本来はもっと内側ですが、どれだけ薄くスライスしても本来の位置に置くのは無理なので、半分に切ったものをコンプやエアタンクと同じ並びに置きました。CN-22モーター使いの宿命ですね・・・(^^;




台車にMPギヤを組み付け、ユニバーサルジョイントでモーターと結んで配線すれば出来上がり。試運転してませんが、まあ・・・走るでしょう。(笑)




床下のようす。ユニバーサルジョイントは中央部分を半分以下に短縮しました。MPウェイトが積んでませんが、これを使うとさらに多くの床下機器を削らなければならず面倒なので、ストックのある鉛板ウェイトを床上に積む予定です。ご覧のとおり私鉄らしく床下は台車を含めてグレーにしました。




ネットで拾ってきた銭湯のような背景画をバックに記念撮影。湘南顔のモハ701号車です。実際は(想定は、と言うべきか・・・)三保の松原向きのため、この写真と反対に富士山を正面に見ながら走ります。




中間電動車からの改造車モハ751。静岡向きです。ヘッドライトの位置が高すぎるので修正する予定。。




中間に挟むサハ2両は台車を変更しました。京王の2000系グリーン車のサハ2500形をイメージして写真のようにTS風台車(伊豆急用TS-316)を履かせてみたのですが、もしかするとレギュレーションに違反するかも?という懸念が生まれてTR-11に変更しました。そう、この電車は「あるレギュレーション」に基づいて製作しているのです。詳しくは塗装の段になったらお知らせしますね。(^^ゞ




TR-11にしたら一気に車体更新車オーラが出まくりです♪





実は、中間車ではもうひとつの“お遊び”をしようかと考えています。これとは別の2両ユニットを製作し差し替えて遊べるようにするもの。1両はサロハ、そしてもう1両は、全線乗車時間が30分足らずの弱小私鉄には明らかにオーバースペックな、しかし観光電鉄なら欲しい「あの車両」です。いま図面を引いているので乞うご期待!(^^)



よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(自由形)東海電鉄モハ700形の製作8(MPボルスターを作る)

2016-04-20 02:36:46 | 自由形
こんばんは。

モハ700形701号車の下回りを作っています。前回ご報告したように木製床板にMPギヤ一式を組み付ける作業です。


t0.5真鍮板でボルスターを作りました。本当はt0.8くらいを使いたかったのですが手元に切らしていました。カワイや小高製品のように中央が出っ張った形をしています。




高さ調整と補強のため、中央にt0.5の真鍮板をもう一枚重ねてハンダ付けします。




このように床板の穴に落とし込むように取り付けると、ボルスター下面が金属製床板と同じ高さになります。




しかし、うすうす感じていたとおり、取付ネジの頭が台車側のボルスターに当たってしまうことがわかりました。まるで側受のようにも見えますが、センターピンネジを締め上げるとまったく自由度がなくなってしまうのでこれはNG!




もう一度ボルスターを作り直す気力がないので、当たりを避けられる四隅に穴を開け直して再利用することにしました。




床板の下側ももう一段削り込み、ネジの頭がなるべく台車から離れるようにしました。




モーターも同じようにt0.5真鍮板を介して床板上面から吊る形になります。




試験的に片側だけ組んでみました。まだ台車が何かに当たる感じがしますが、前の状態よりはだいぶ改善しました。もう少しチューニングを施して走行に支障がないようにしていきます。




よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする