80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

長電2500系赤ガエルの製作(5)

2019-08-31 20:29:16 | 私鉄電車
8月も今日で終わり。逃げ回っていた宿題をやりましょう(笑)。お面を作ります。

側板の内側に、あらかじめ後退角に合わせてカットしておいた2×3mmヒノキ材を貼ります。



“鼻筋”がセンターにくるように注意しながら山折りにした腰板を貼ります。幅は少し大きめにしておき、貼ってから車体断面に合わせてカットしました。5200系と違って“くの字”ではないためまだ楽です。



上半のフロントガラスまわりを切り出します。鼻筋が細いので、あらかじめ山折りにして曲げぐせをつけてから窓を抜きました。形式図ではフロントガラスの横幅は1,015mm、中央のピラー幅は100mmとされていますが、このまま作ると雰囲気が違います。恐らくHゴム改造される前の大窓時代の寸法と思われるため、渋谷のハチ公前広場にあるカットモデルや、トレインギャラリーNAGANOで撮った正面写真などを参考にしながら、雰囲気重視でやや小さく窓を抜きました。



裏側には、後退角を決めるための補強材を窓上に貼るとともに、センターピラーの補強としてφ0.7mm真鍮線を瞬着で貼り込みます。



“鼻筋”が腰板とズレないように注意しながら接着します。



オデコに屋根板の切れ端を乗せ、コーナーとともに、あらあら整形したところです。なんとか歪みなく「カエル顔」が再現されそうなのでひと安心。ただ、実車を観察すると屋根のカーブはテールライトのあたりから始まっているようなので、屋根まわりを中心にもう少し削り込んでいきたいと思います。




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長電2500系赤ガエルの製作(4)

2019-08-30 21:00:36 | 私鉄電車
夏休みの宿題は最終日まで持ち越すタイプですので、手のかかる「お面」の製作そっちのけで床下機器を作っています。(笑)まあこっちはこっちで十分面倒なんですが・・・。

床板の両サイドを2×1mm真鍮帯材で補強。もともとしなやかで、特にモーター穴付近は“首の皮1枚”状態だったベーク板の床板も、こうして両サイドに金属の補強を入れるとシャキッとしてきます。接着は多用途接着剤(セメダインスーパーXクリア)です。



モハの床下機器で目を引くのは主抵抗器です。オリジナルは2群の抵抗体箱でMGを挟んだ強制通風式でしたが、地下区間対策でしょうか、長電入線に際してズラッと抵抗器が並ぶ自然通風式に改造されました。

よく見ると1つ1つの抵抗器の大きさはすべて同じでなく、ざっと見て3種類くらいあるようですが、既製パーツを流用する関係で大小2種類としました。大はカツミの近鉄30000系用から切り出したもの、小はエコーの「新型抵抗器」です。



エコーの方は、近鉄用に合わせて上段の枠にある“ちょろっとした出っ張り”(たぶん抵抗器の用途や番号を表示するスペース)をプラ板の小片を貼って表現しておきました。



主制御器も近鉄用から調達したもので、一部を切り詰めただけで、ほぼそのまま使っています。



コンプレッサーはC-1000タイプのはずですが、保存車を見たところ、耐雪対策なのかカバーが取り付けられていました。ちょうどモハ164を新製冷房車に改造したときに切り取ったC-1000があったので、この表面にプラ板で蓋状のものを貼ってそれらしく仕上げました。ユニバーサルジョイントと干渉するため裏側を斜めにカットしてあります。



公式側の一番端っこに着いている機器がよくわからなかったのですが、コンプやエアタンクに近く、どうやらアフタークーラーらしいことがわかったので、エバーグリーンの波板を使って簡単にこのようなものを作りました。



公式側の床下機器です。左が運転台。



非公式側の床下機器です。右が運転台。なお、ほとんどの機器は補強用の真鍮帯材に瞬着で接着したあと、セメダインスーパーXクリアを裏側に盛りつけて衝撃で外れるのを防止しました。



駆動軸まわりはかなり苦しい状況ですが、なんとか走ってくれるでしょう。(淡い期待)




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長電2500系赤ガエルの製作(3)

2019-08-25 23:36:24 | 私鉄電車
車体と並行してモハの下回りを作ります。

床板はt1.0のベーク板を使います。モーター穴を開けたベース板と、これに重ねる補強板を切り出しています。このままだと強度が出ないので両サイドに1.0×2.0の真鍮帯板を添える予定ですが、手持ちがないのでとりあえず今日のところはペンディングです。



MPギヤを組み込むために台車をバラしたところ、なななんとピボット軸でしたぁぁぁぁ~!!!



仕方ないのでピボット軸受メタルをそのままφ1.6mmドリルでグリグリさらう、“なんちゃってプレーン軸改造”を敢行。良い子がマネするといけませんので施工中の写真はありません。(笑)


実は、連結相手のクハに使うピノチオのTS301はプレーン軸なのですが、ホイールベースが28.5mmで、エンドウのTS301用のWB30mmのMPギヤが使えないため、「ドライブシャフト切断&短縮」と「軸穴さらい」をてんびんにかけた結果、お気楽な「軸穴さらい」でいくことにした次第です。



モーターはFK-130SHを使用しモーターブラケットはt0.3真鍮板から自作。ユニバーサルジョイントは小型車用の「タイプⅡ」です。



仮組みしてみます。床板の補強板は、最初の写真を撮った後、ユニバーサルジョイントが当たるような気がしたので中央部分をカットしたのですが、それで正解でした。



ユニバーサルジョイントは半分くらいが車体裾に隠れます。モーターとレール面のクリアランスも問題ありません。



ところで、最近のMPボルスターは集電シュー取付用と思われるビス穴が両サイドに開いているんですね。ピボット軸なので集電シューはもちろん取り付けるのですが、モーターからの配線がこんな形で引き込めそうなので、シューと一緒にラグ板を共留めして通電効率アップを図ろうか・・・などと画策しています。



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長電2500系赤ガエルの製作(2)

2019-08-24 20:59:25 | 私鉄電車
また間があいてしまいましたがボチボチと赤ガエルの製作を進めています。
前回は、中間車に運転台を取り付けるため、妻板と側板の一部をカットしました。今回からは、ここに新たな運転台を作っていきます。

まずは運転台の側板と乗務員ドアパーツを切り出します。



サフを吹いて軽く研磨し、裾を目分量でだいたいのRに曲げてから貼り合わせます。



ドア下端が揃うように注意しながら車体に貼り合わせます。



8×4mmヒノキ材から前面下部の補強材を作ります。後退角と裾のRに合わせて写真のように削り出しています。



これを両側板の間に挟んで接着。とりあえず今日はここまで。




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長電2500系赤ガエルの製作(1)

2019-08-13 08:35:06 | 私鉄電車
赤ガエルを作っていきます。長電に渡った5000系は2連がC編成、3連がT編成と呼ばれましたが今回はC編成の方を作ります。

改めて鉄ピクの特集号「思い出の東急5000系」(2018年2月号No.942)を見返して勉強してみたのですが、タネ車の改造形態が多岐にわたるため編成ごとのバリエーションが半端ないことがわかってクラッときました。どうりでC編成だけで4ページも割いているわけです。



とはいえ、目で見える大きな違いは側窓の開閉構造(上下段とも上昇式、上段下降・下段上昇式)、戸袋窓の形態(アルミサッシ化有無)、ドア窓の大きさ(大窓、小窓)くらいなので、すでに製作中のデハ5117号車の形態や見た目の変化などを勘案し、C7編成(モハ2507+クハ2557)を題材とすることにしました。

C7編成の特徴は・・・
側窓→上段下降・下段上昇式
戸袋窓→非アルミサッシ(車体色塗り潰し)
ドア窓→モハは改造小窓、クハは原形大窓

ターゲットが決まったので、さっそくデハ5117号車にカエルの顔を築造するための改造から始めます。私鉄へ渡った仲間で“平面ガエル”になった車両は多々ありましたが、中間車にオリジナルの顔を取り付けたのは確か岳南だけだったような??

デハ5117は雨樋を廃止して、ドア部に水切りが取り付けられていますので、まずはこれを削ぎ落とします。瞬着でけっこうカチカチに固めてあったため難航。。



パンタ周りの配管も使えそうなものを残して撤去します。



妻板の撤去に先立ち、乗務員室仕切板を接着しておきます。乗務員ドアの位置が右端からセンターに改造されたという文面だけ見て窓を空けましたが、写真を見たら“どセンター”ではなくわずかに右側に変位していましたとさ。。残念!



妻板を剥がし、側板もバリバリ剥がします。不思議と快感♪どこから来るんだろうこの快感(笑)



お面築造へ向けた下準備は無事整いました。



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