80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

E127系100番代の製作(その16)

2010-06-29 19:45:33 | 大糸線方面
最後の難関・床下機器を観念して作りました。
既製品を流用したのはコンプレッサーとエアタンク、それに2、3の箱だけで、9割以上がヒノキ材とペーパーからの自作となりました。

■コンプレッサー
ゼロから作るのはしんどいので、せめてイチから作れないかと探した結果、HB-2000形なるものが比較的似ていることが判明しました。エンドウの#5522(205系等用)がどうもこれらしいので買ってみたところ、「枠」がいかついものの雰囲気は似ています。



ところが実物写真を見返してみると・・・

わぉ、左右逆!


落胆してても始まらないので上下をひっくり返し、シリンダヘッドに見立てた四角いプラ板を貼ってU字型にパイピングし、その下のインタークーラーか何かわからないパイプの集合体はφ0.7真鍮線を12、3本、2段重ねにして貼り付けました(実物は3段ありますが簡略化)。中央にある筒状のものは、ちょうど太さが合うプラパーツのランナーから切り出しました。透明なのは、たまたま流用したパーツが透明だっただけで特に理由はありません。



■エアタンク
大きめの元空気ダメは、以前ビニールストローで試作したものをお目にかけましたが、成形しているときに鏡板がポロッと取れてしまったので、TOMIXの485系を181系に改造したときに余剰となった水タンクを流用することにしました。ただ、エアタンクとしてはあまりにも大きすぎるので、真っ二つに切って2mmほど長さを詰めました。



外径は縮めようがないため、取付け足とタンク上部をカットして、少しでも小さく見えるようにしました。



■その他の機器箱
大きさが若干違うだけで同じような外観をしている機器箱は、取っ手類をおなじみのプレス打ち出しで表現してみました。

下側の両隅につく丸いストッパーの頭は、φ0.8の穴を開けた真鍮板の上に材料(いさみやt0.5ペーパー)を乗せ、曲がって使えなくなったφ0.5ドリルのお尻をペンチで挟んで押し出します。力を入れすぎると穴が貫通してしまうので(実際、3~4ヶ所失敗した)、ゆっくり慎重に押す必要があります。



中段左右につく取っ手はマイナスドライバーを雄型に、波板を雌型にして押し出します。これは誤って突き抜いてしまう心配はありませんが、曲がらないように注意する必要があります。



ヒノキ材から切り出した台座に貼り、ヒンジに見立てた小片を貼ります。最初は薄紙をボンドで貼っていたのですが、効率が悪いのでシール紙(厚手の写真光沢紙)にしました。



あまり彫りは深くありませんが、こんな感じで出来上がります。



大きなSIVも基本的には同じ作り方です。



ATS関係の機器箱はヒノキ材を使わず、両側板ともどもペーパーだけで作っています。上の三角形の出っ張りは誇張しすぎでした・・・(泣)



■取り付け状況
床板に取り付けた状態です。

【クモハE127】
松本←             →信濃大町・南小谷
(運転室側)

※VVVF装置は暫定品で、今後作り変えます。


【クハE126】
松本←             →信濃大町・南小谷
                   (運転室側)



【クハE126】
信濃大町・南小谷←             →松本
(運転室側)



【クモハE127】
信濃大町・南小谷←             →松本
                   (運転室側)



下から見たところです。上がクモハE127、下がクハE126です。クモハのモーター寄り床下にはウェイトをネジ止めしました。クハの右端の黒いパーツは汚物処理タンクで、これもTOMIXの485系発生品を流用したものです。



残るはVVVF装置の作り直しですが、出っ張り部分を実物同様の網構造にするか、単なるカタマリでお茶を濁すか、もっか大いに思案中です。


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E127系100番代の製作(その15)

2010-06-26 14:44:01 | 大糸線方面
サハ45が片付いたので再びE127系100番代の仕上げに戻ります。
パンタ周辺のディティール工作などを行いました。
いままではあまり作り込んだことがなくスルーしてきた部分なのですが、ブログで公開していることもあるので、今回は少しでも皆さまのレベルに追いつこうと頑張ってみました。


市販パーツを使ったのは避雷器とヒューズ箱だけで、その他は真鍮線、プラ板、ヒノキ材などで作っていきます。その避雷器ですが、手持ちのエコー製(Aタイプ)は上面が「×」形をしたもの(下写真;LA-15?)なので、ペーパーで別にフタを作ってパテで成形しLA-16に似せました。



屋根にだいたいの配管位置をケガき、成形した避雷器とヒューズ箱(エンドウのロスト製)を載せ、配管の台座を貼ったところです。実物の配管台座はП形なのですが、とてもウデが追いつかないのでt0.5プラ板から切り出した小片でがまんしました。



一番上の2条の母線はφ0.7真鍮線で、現物合わせで妻面まで一気に曲げてあります。
その下の空気作用管はφ0.5真鍮線で、プラ板に2列の穴を開けた支持板に通し、ヒノキ材で作った「箱」と結んであります。
その下のパンタ鉤外し(リンク機構がないので電磁式?)ラインは、実際はかなり複雑な形状のものが連続してついているのですが、あっさりとφ0.3真鍮線を1本通しただけにしました。途中についている小さな碍子?だけは、ビニールコードの被覆で表現してあります。
一番下の避雷器への配管は、右下角にある2本の手すりとともにφ0.4真鍮線です。



妻面の様子です。きれいに撮れた写真がなかったので一部想像が入っています(^^;
なお縦樋もφ0.7真鍮線から作っています。



クハE126の霜取りパンタ側は空気作用管のみなのであっさりしています。材料や作り方はクモハと一緒です。



ところで配管類の台座への固定方法ですが、適当な割ピンがなかったので瞬着で直付けしてしまいました。しかし何となくしまりがないので、補修用アルミテープを細く切ったものを真鍮線の上から巻いてみることにしました。



結果は上々でなかなか良い感じになりました。のり付きなので接着剤のはみ出しの心配もなく、他の金属板などと違って細い曲面でもピタッとなじみ、接着してからの位置の微調整もきくので、その他にもかなり使える素材ではないかと思います。



屋根上以外の部分では、乗務員扉の手すりなどを追加しました。
扉脇の手すりはスパンが長いのでφ0.5真鍮線を使いました。乗務員扉下部に付く小さな手すりと扉の取っ手は、いずれもφ0.3真鍮線です。
あとクモハの側面4ヶ所に、薄紙にスジ彫りした主電動機空気取入口ルーバーを貼りました。一個一個分けてつくると、スリットの端をピタッときれいに揃えるのが難しいので、4個分を一気にスジ彫りした細長いペーパーを「断ち切り」した形となっています。



これで主要なディティールパーツが付いたので、湿度が高く空模様もあまりよくありませんが、できれば近日中に塗装に入りたいと思います。


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安曇追分駅メイキング

2010-06-24 12:50:45 | 大糸線方面
駅名標とホームの製作過程をチラッとご紹介しておきましょう。

駅名標は懐かしい木製の通称「鳥居型」です。スカイブルーの旧国の時代は恐らくスチールパイプ製じゃないかと推測しているのですが、好みでこのタイプにしました。

表示面はパソコンで作っています。実物は「カドを丸めたゴシック体」だそうですが、そのようなフォントはないので、漢字とひらがなはゴシック体、ローマ字は丸ゴシック体を使いました。大変小さな文字なのでカドが丸まっているかどうかは遠目にはわかりません。大きさは11×15mmです。
(写真は漢字も含めてすべて丸ゴシで作った初期のもの。)



厚紙に貼って切り抜き、裏側に反対面を貼ります。



支持枠は、昔はよくマッチ棒で作ったものですが、今回は1.5mm角のヒノキ材から作りました。ただズバリのものを切らしていたので2mm角のものから削り出し、白く塗りました。



瞬着で鳥居型に組めばあっという間に出来上がり♪ 1.5mm角はちょっと太めかな?



プラットホームの方もパソコンで作図しプリントアウトしました。ホーム幅は約65mmで、両端にシワ模様のテクスチャを貼った5.5mm角のブロックを並べ、中央部はシンプルにグレー一色塗りです。時代設定が1970~80年代なので点字ブロックはなく、白線のみ引いてあります。



プリントしたものを厚紙に貼り、裏側に側板取付け用の3×3mmヒノキ材を貼ります。



側板にはWebで拝借してきた石積み模様の画像をプリントして貼ります。



ヒノキ材をガイドに側板を貼り、3ヶ所に補強板を入れます。



駅名標の足を黒く塗って差し込めば、お気軽撮影用「安曇追分駅」の完成♪



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サハ45初夏の安曇野へ

2010-06-24 12:00:32 | 大糸線方面
細かい色差しなどが残ってはいるものの、一応窓ガラスも入ったので、自然光のもとで撮影してみました。場所はレイアウトセクション「安曇追分駅」です。

先日チラッとお目にかけた駅名標の前で。



残雪の北アルプスをバックに走るスカイブルーの電車。いいですね。



おお、165系と交換だ。



“あの頃”に戻りたいなぁ。。




ハイ、これが「安曇追分駅」の全貌です(爆)
レイアウトセクションでも何でもありません。
ただの撮影セットでした m(_ _)m



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サハ45007の製作(ほぼ完成)

2010-06-23 03:43:07 | 大糸線方面
ノズルの状態がイマイチだった青22号の缶スプレーですが、まだ塗料がだいぶ残っていてもったいないので、ノズルをうすめ液で拭いてやったところ少しましな霧が出るようになったので、そのまま塗装してみました。
屋根はスエード調スプレーのダークグレーです。



手すりがあるエンド寄りの床下にステップを取り付けました。プラ完成車の余りパーツ利用です。



インレタもプラ完成車の余りを有効活用♪ なんとTOMIXの「サハ455」が「サハ45」に化けました。「007」はKATOのクモハ40に入っていたものから抜き出しましたが、字体や字間がビミョーに違いますな・・・



ベンチレーター、屋上ステップ、ホロを取り付け、ほぼ完成状態となりました。



右側(松本側)はクモハやクハの運転室側とつながることが多いため、エンドウの密連にしてあります。トイレのある左側(南小谷側)はクモハの連結面とつながるのでドローバーです。
あとは窓セルを入れ、細かいディティールを少し追加し、色差しすれば完成です。



勢いでこんなものまで作ってしまいました。どう使うかは見てのお楽しみ~♪



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