80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

1編成だけでは寂しいので

2021-01-31 23:47:10 | 海外
ひょんなことからアッペンツェル鉄道の電車を作ることになりましたが、その牧歌的な沿線風景を眺めているうちに他の編成も欲しくなったので、いつもの「とりあえずパーツ集め」をしてニヤニヤしています。手持ちと新規通販が半々といったところ。電車?貨車?



うまくいけばこんなの↓↓が登場します。以前に動画を紹介した急曲線のあるガイス駅と、ライン河畔のまちアルトシュテッテンとの間を結ぶラック式電車で、自転車運搬車ととともに、夏季には「サマーワゴン」と呼ばれるトロッコが連結されます。詳しくは無事着工してから。。笑

(Altstätten-Gais bahn / Photo by Appenzeller bahnen AG)
※公式HP掲載の無償利用可能な広報用画像です。


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スイスの低床電車を作る(16)

2021-01-30 18:05:28 | 海外
車体の方はなんとかまとまってきたので、あとはカプラー、パンタ、屋上機器をどう調達するかです。

カプラーはこんなのが付いてます。「GFカプラー」というものだそうで、スイスにある+GF+社(←なんて読むんや~w)が主にトラムやメーターゲージ車両向けに供給していたそうです。外見から判断するに「密着式朝顔形カプラー」ともいうべき構造のようで、出っ張ったベロが中に納まったところでピンが降りて連結が完了するらしい。

(出典:下記のサイトの写真よりカプラー部分を拡大 )


ちなみにこの写真が掲載されていたのは Railpics.club - FUNET railway pictures archive というところで、無加工・高画質の鉄道画像をウリにする投稿サイトのようです。サイトポリシーを読むと「ここに掲載された資料はあなたが好きな方法で使用することを歓迎する」「写真家の名前を併記すれば投稿者は喜ぶでしょう」と書かれていますので、リサイズこそさせて頂きましたが、敬意を表して原版を掲載させて頂きます。サンキュー! ミスターイルッカ・シサロ!!(同姓同名でなければヘルシンキ大学の先生のようです。なれなれしくてスイマセン・・・)

Picture from Gossau 4.7.2019 by Ilkka Siissalo.


さて、この見た目シンプルで実は奥が深そうなカプラー、どう料理しましょう。スクラッチも考えたのですが、試しに市販パーツはないものかと探したらありました。Ricardoという、スイスのメルカリみたいなサイトに出品されていたもので2セット30スイスフラン(約3,500円)。ぐぬぬ・・・です。ていうかそもそも「東H-R-F」って何ですの??(笑)



調べたらH-R-Fはスイスのガレージメーカーのようでした。「韓国と日本にパートナーが居る」と書いてあったので、探せば国内でも手に入るのかな?
もっとも、この値段では仮に手に入ったとしてもさらにリッチなお値段なんだろうなぁ。。

ということでカプラーはちょっとペンディングにします。最悪、ケーディーをしれっと付けることも視野に入れて・・・。あ、いや密連の方がまだ似てるかな?


続いて屋根上のモノたちです。まずパンタグラフですが、実車はいわゆる欧州型のシングルアームパンタを編成当たり2基載せています。外国型模型店で聞いたところ「1個4~5千円ぐらいしますよ」とのことで、店に常備してあるものでもなく取り寄せになる、とのことだったので、温めていたプランを実行しました。

それは「中古車から調達する」方法であります。中古を扱う別の模型店に立ち寄ってみたところ、ちょうど運良くオーナーが手放した大量の外国型模型が販売中でした。そのなかから5千円の2丁パンタ付きメルクリン製ロコをゲット。1個当たり2,500円と、昨今の和製パンタよりも安く手に入りました。さっそく製作中のわがモデルに載せてみたところ・・・

デカい!! 1/87のはずなのに(笑)、、、機関車用だからでしょうか?いや違うなー実用本位ということで頑丈に作ってあるのだと思います。限界突破とまではいってないのでこれでOKとします。



しかしカギを外すとこんなことに!ちょっとあんた元気すぎない?ww 架線集電対応なので仕方ないですね。ちょっと工夫して高さを調整しましょう。バネ圧はさすがに固すぎず柔らかすぎずで、恐らく架線に吸い付くように走るんだろうなーと思わせるに十分なクオリティです。



ちなみに追い剥ぎに遭った機関車は某国国鉄の有名ロコで、外国型ファンからすれば何たる不届き者!と叱られてしまいますので伏せておきます。本日2度目の恐れ多い事案です。車体はコレクションとして大切に保管しますハイ。。。


恐縮ばかりしてはいられませんので、せめて屋上機器ぐらいはスクラッチすることにします。前にもリンク貼りましたが、幸いにもこんな俯瞰シーンが出てくる動画がありましたのでおおまかな機器の様子は分かりました。これをもとにチマチマと作っていきたいと思います。サンキュー!ミスターYves Mamin !!



だいたいはハコなのですが、ここに少し毛色の変わった角が丸いヘンなものが写っています。何だろうと思って色々な写真を調べたところ、どうやらこの直下にある機器室へ冷却風を送るファンと風洞らしいことが分かりました。脇に見えるルーバーから空気を取り込んでいるようです。まずはこれを作ってみましょう。



t1.0イラストボードを2枚貼り合わせ、長方形のものを4枚切り出します。



加工中写真を撮り忘れたので一気に完成してます(笑)。要は角を丸く削って半分に切り、断面よりやや大きめの紙を挟んで再び貼り合わせたものです。これにφ3mmパンチの抜きカスを接着して風洞に見立てています。しかるべき場所に置いてみると・・・



サイドからのチラリズム良き良き♪



斜め上から覗き込んだ時の「風洞つながってますよ」感もよきよき♪♪



ということで、しばらくは屋上機器づくりに励みたいと思います。


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スイスの低床電車を作る(15)

2021-01-26 10:47:29 | 海外
前回載せ忘れた3両セットになった姿を載せておきます。なかなか良き♪



スイスの車両メーカー・シュタッドラー社で製造されたこの車両。3車体だけにメーカーでは「Walzer」(ワルツ)の愛称を冠していますが、2018年にこれを5編成導入したアッペンツェル鉄道では、沿線に古くから伝わる祭りや音楽文化などにちなんだ愛称をそれぞれの編成につけました。

そしてそれらの写真が1等客室と運転室の仕切り壁にプリントされているとのことなので、模型でもそれを再現することにしました。

1001号~1005号の5編成それぞれの写真は、Wikipediaによれば次のようになっています。いずれも管理人調べなので間違ってたらゴメンナサイ。。詳しく知りたい方はWikiの中にリンクがあるのでそちらで調べて~

●1001号編成:Silvesterchlaus(シルベスタークロイゼ)
 仮装した集団が家々を回ってヨーデルを謡う大晦日の伝統行事。12月31日のほか旧暦の大晦日である1月13日に開催。その姿はまさに「スイスのなまはげ」

(Wikipedia “Stadler Westschweizer Meterspurzüge” より)

●1002号編成:Bloch(ブロッホ)
 装飾した大木の幹を山車のようにして練り歩くお祭り

●1003号編成:Alpfahrt(読み方不明w)
 「牛追い」的な慣習のようです。毎年、雪のシーズンが終わると牧夫たちは牛を追って谷から山へ上がり、秋の訪れとともに山を下りる姿は、Google先生の簡易翻訳によれば「公道で牛をドライブする」だそうですが言い得て妙

●1004号編成:Betruef(ベトルーフ)
 木製の乳漉し用漏斗を口に当てて歌詞のないシンプルなヨーデルを吟じる、神や聖人たちへの祈りの呼びかけ

●1005号編成:Alpstobete(アルプ(ス)トベテ)
 弦楽器を主体とした音楽に合わせて謡い踊るお祭り、パーティー(らしい)


ということで、実車と同じ原画が手に入った1001号編成の「シルベスタークロイゼ」を作ってみます。写真の上にドアや点検用ハッチの線を書き込んでシール紙にプリント。



仕切り壁に仮止めしてみました。雰囲気バッチリですね!



余談ですがこのクルマ、乗務員ドアというものが無く、運転室への出入りはこのドア一択です。ダイヤル式の頑丈なカギも付いているように見えます。構内作業の時とか不便じゃないの?と思いますが、基本ワンマン運転でかなりローカルな区間も走ることを考えると、治安面からこうなってしまうのでしょうか。興味深いです。


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スイスの低床電車を作る(14)

2021-01-24 15:19:57 | 海外
この画像、アッペンツェル鉄道(Appenzeller Bahnen)の公式サイトのトップ画面に少し前から掲載されているもので、いま製作中のABe4/12“Walzer”が、逆光のなか、雪煙を立てて走っているとても幻想的なシーンに改めてモチベが高まります。と同時に、早く走らせたい!という衝動にも駆られるわけです。



ということで運転室まわりを仕上げました。コーナーR部分はエポキシパテを盛って整形。行先表示器と前照灯が収まるオデコまわりもパテ盛りと研磨を繰り返したのでなんとか見られる姿になったのではないかと。



続いて運転室下のスカートまわりですが、ここはさすがに紙の「曲げ」だけでは対応できず、左右の部分は貼り重ね&削り出しという手法で作っていくことにしました。まず、天井板に用いたイラストボード(公称t1.0=実際は1.2~1.3)の余りを使ってこのように重ねます。正面から見たときに段々に幅が広がっている形にするためです。



まず粗々にRを削り出し、瞬着を浸み込ませた後に表面を整えながら整形していきます。



2両分4枚を作ります。写真ではよく見えませんが、「段々」の隅にパテを盛って丸く整形し、正面から見たときにRがついているように見せています。



これを運転室と合体しますが、おでこの整形でサーフェーサーを何度も吹いたのでライトまわりのスジ彫りが消えてしまいました。これを鉄筆で彫り直してから先へ進むことにします。



だいたいベースが出来上がった前頭部。窓下の「鼻」の部分に点検用のフタがあるのを失念していたのでシール紙を貼って表現。左右のスカートの間は紙帯でつなぎます。ジャンパ栓用の切り欠きが向かって左にあるのが1等室のあるA車用、右側にあるのがB車用です。コレ間違うとまた面倒なことになるので10回ぐらい写真を確認しました。運転室本体はどちらも同じなのですが、そこは手作り品の悲しさで「個体差」があるものですから・・・。(笑)



車体にテープで仮止め。そろそろゴールが見えてきました。ところが・・・



ここへきて痛恨の設計ミス発覚!!夢なら覚めてほしい(号泣)
運転室の後方区画、この図でいくとドアから左側の台車が見えている部分ですが、なんと窓の位置が高いことに気付きました。下側は一緒で上辺だけが高いようです。ドア上の水切りの位置を確認している過程で発覚しました。動力台車のためここだけ床が他よりも高くなっているのが原因のようです。さーどうする??



まあ高いといっても窓の押さえゴム1本分の幅ぐらいの差なので、ここは見なかったことにして先へ進むゾ!国内で走らせる限り実車を知っている人なんて皆無に等しいし、見た目も一直線に揃ってた方がカッコいいし♪



ということで何となく先は見えてきたのですが、照明関係でも“ある事実”が判明して困惑しております。最初、ヘッドライトの内側にあるのがテールライトだとばかり思っていたのですが、なんとなんとテールライトはヘッドライトと兼用でした。光源はLEDのようなので二色発光かとも思ったのですが、詳細がわかる動画や写真が見つかったのでぐぐっと拡大してみると、なんと赤と白のLEDがびっしりと交互に埋め込まれているではありませんか!!



それならば!ということで手持ちのφ0.5光ファイバーを使ってφ2mmパイプに押し込んだところ、このサイズでは12本が限界で、赤白とも6本ずつではツブツブ感丸出し。点灯試験前に却下したので写真はありません(笑)。
今は、二色発光LEDをフンパツするか、手持ちの赤白LEDを1つの光源BOXに収めてφ2プラ棒で導光する方法を検討しています。


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スイスの低床電車を作る(13)

2021-01-18 03:40:32 | 海外
もう片方の運転室を作ります。形は一緒、組み立て方も一緒ですが、最初の1個を作ってから時間が経っているので、どのパーツをどこに配置するのか思い出すのが大変でした。とりあえず4面を組んで立体にしたところに骨格を入れます。



天井板と窓下の補強板を接着。



上下2分割したライトまわりを貼り付ければ窓から下は完成。



問題は窓から上の部分です。行先表示器とオデコ前照灯を巧みなデザインで大きなRと調和させていてカッコイイのですが、いざ模型化しようとするとなかなか大変です。LEDを仕込む必要もあるため、ここの構造をどうするかで1ヶ月近く悩んでいました。

(出典:本稿最後のYouTube動画からのキャプチャ)


ブラスやプラと違って一発成型というわけにいかないので、とりあえず下から順番に積み上げていくことにしました。行先表示器はLED式なので、シール紙に印字したものを裏から照射することにして、導光材代わりの「イロプラ」(透明)を天井板の上に仕込みます。現在はまだ仮置きの状態。



行先表示器部分はフロントガラスとともに最後に透明セルを貼るので、それをはめ込む「枠」を作り、その上にオデコライト部分を台形にくり抜いたカバーを接着します。このへんは現物合わせです。そしてさらに行先表示器の左右のすき間をペーパーで埋めておきます。いずれパテを盛り付けてしまうのでラフな感じです。ちなみにライト後方の大きく開いている空間には運転室用のエアコンが収まります。



A車の車体に仮止めしてみたところ。肩の部分と屋上機器カバーの角度が微妙に合っていないので調整しなくては。。



そしてB車の車体も組みあがりました。写真の手前がそれです。ただしこちらのオデコ部分はまだこれからです。1個作るのに3回ぐらい作り直したのでヘトヘトなのです。



実車の走行風景の動画です。緑の野山と青い空に赤い車体が映えますね。一番最後で俯瞰アングルの後追い映像が出てきますが、屋根上がよく映っているため、この部分のキャプチャ画像を参考にして屋上機器を作ることにしています。
AB | Appenzeller Bahnen | Automotrices ABe 4/12 1001 - 1005



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